西脇美絵子の東京アマポーラ

サラ&アンダルシア舞踊団! フラメンコ知らない友達を誘っていこう!フェスティバル!

フェスティバルのプレイベントとして丸の内で実施された
日本初の大規模フラッシュモブの興奮、
皆さん覚えてますか?

そう、
昨年に引き続き(正確に言うと一昨年秋と昨春の2回に分けて行われた)
フラメンコ・フェスティバルが、今年も開催されるのは、もう知ってますよね?

このフェスティバルの見どころは、
なんといっても、審美眼の効いたそのラインナップ。

Sara01 by Santana de Yepes_Light.jpeg豪華なことはもちろんですが、
フラメンコファンもフラメンコを初めて見るような人も唸らせる布陣(上演プログラム)で、
いつも行われてきました。

今回は、
10年ぶりに来日するサラ・バラス、
スペインでは話題作を多数発表していながら、
長らく来日がなかったアンダルシア舞踊団、の2作品。
どちらも、実力は折り紙つき、ファン待望の来日です。

サラ・バラスは、なんてったって、フラメンコ界のミューズ的存在。
サウラ監督の「フラメンコ・フラメンコ」では、
赤い衣装でドーンと表紙を飾り、とびきりの存在感を放っていたので
そろそろかな、なんて密かに期待はしていましたが。
今や母となったサラの、
踊り手としての円熟の境地に興味がつきません。

BFA-Imagenes_171.jpgアンダルシア舞踊団は、90年代に2回ほど来日していて、
鮮烈な作品にいたく感動したのを覚えています。
その後もスペインでは話題作をコンスタントに発表していたし、
芸術監督が変わる度に新しい顔をお見せてくれるところなので、
今度はいつかと待ちわびていました。
しかし、なんせ、その実力とは裏腹に、日本での認知度はいまひとつの、
通好み、いぶし銀的色彩の強い舞踊団なので、
今の厳しいご時世では難しいだろうと、半ば諦めていました。

この2つのプログラムのチョイス、
一般的な興業主としてのアンテナ、センスだけではありえない
絶妙さです。

前回だって、エバの名前と並んでイスラエル(自身の作品上演は日本初!)や、
ロシオ・モリーナ(初来日!)というラインアップを見た時は、よくぞ選んでくれた!と、
私も、興奮しましたよ。

ここで少し裏話。

このフェスティバルは、
最初が「エン・ハポン」として2005年に開催され、
前回から主催がパルコに変わって「イン Tokyo」として行われています。

主催は変わりましたが、
フェスの担当責任者は、同じ方が当たっています(ここがミソ!)。
フラシュ・モブに参加され方、前回のエバのアフタートークに参加された方は覚えていると思いますが、
パルコの中西さんです。

中西さんは、あのビセンテ・アミーゴの才能をいち早く見出して、
早い時期からビセンテの来日公演を担当されてきた人。
そのセンスと経験が、フェスティバルのプログラムにもに生かされているのです。

制作協力として参加しているエフ・スクエアのF氏とともに、
興業の世界きっての、日本のフラメンコ状況を理解している方でもあります。

一時期、一般の招聘・制作会社が、
「フラメンコは人気がある=集客力がある」と勘違いして、
来日公演を手がけるということが頻発した時期がありました。

でも、私が知るかぎり、
往年のアントニオ・ガデス、パコ・デ・ルシア、リバーダンス直後のマリア・パヘス、
ピーク時のホアキン・コルテス、一般的なダンスファンに浸透力のある国立バレエ団以外で、
フラメンコの大規模な来日公演の集客が楽だったことはほとんどなかったと思います。

フラメンコはエンターテイメントとしては一般にも人気のジャンルですが、
マーケット自体が小さいため、
大きな公演を成功させるのは、トップアルティスタといえども大変なんです。

だから、招聘元の多くは、
フラメンコというジャンルを通りすぎていっただけです。
だから、来日公演に関わる私の仕事も、1回限りのものが多いです。

が、このフェスティバルは、縁あって、
初回の「エン・ハポン」のときから、
プロモーションのお手伝いを継続的にやらせて頂いています。
中西さんも、エフ・スクエアのF氏も最初からご一緒させて頂いてるってわけです。

今回も、広報の仕事をお手伝いします。
自称フェスティバルのスポークスマンとして、
公演のみどころや、
サラやアンダルシア舞踊団の最新情報を
お届けしていきますので、皆さん、楽しみにしていてくださいね。
因みに、8月頭には、「シティオの眼」にて
志風恭子さんによるサラのインタビューをお届けする予定です。

最後に、唐突ですが、
ここで皆さんに提案があります。

フェス当日には、ぜひともフラメンコを見たことのないお友達と一緒に
見に来ていただけませんか?!

スペインに次いでフラメンコが盛んな国と言われる日本ですが、
海外ではもっと規模の大きいフラメンコフェスティバルが少なからず有ります。

開催3度めを迎え、日本でもようやく定例イベント化してきたところです。
フラメンコファンの力で、恒例のフェスティバルに育ててください!
そうすれば、ラインナップも更に充実してくるはずです。

シティオ読者である
フラメンコファンの皆さん!
ぜひぜひ!一緒にフェスティバルを盛り上げてください。

フラメンコに関係ない方が見ても、十分に楽しめる舞台です。

思い起こせば、フラメンコ界では桁外れの大物であるガデスも、パコも、
そのアルテに惚れ込んで汗を流した招聘元及びその担当者の力のうえに、
成功を果たしています。

フラメンコの魅力を広く発信していくには、
業界外のそれぞれの専門分野のプロの力が必要です。

音楽でも舞踊でも専門性の高いフラメンコでは
そうした他分野のプロが、なかなか手を伸ばしてはくれません。
中西さんの取り組みを、
みんなで応援しようではありませんか!

このフェスティバルを
日本人ならだれでも知っている
パルコという企業が主催していることの意味は、小さくないと思います。
そしてそこには、情熱を持った担当責任者がいます。

フラメンコにとって、これはチャンスだと、私は考えます。

フラメンコ・フェスティバル・イン Tokyo

サラ・バラス
「ボセスーフラメンコ組曲ー」
9月21日(月祝)19:00開演
  22日(火祝)14:00開演

アンダルシア舞踊団
「イマヘネス」
9月23日(火祝)16:00開演

場所 東急シアターオーブ


フェスティバルの詳細情報

フェスティバル公式ホームページ

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西脇美絵子 プロフィール

フラメンコ・シティオ主幹、及びアクースティカWEB担当。フラメンコ専門雑パセオ・フラメンコの編集長を経て、フリーランスの編集ライター、プロデューサーとして活動。取材執筆、公演・ライブ等の企画制作・プロモーション、映像ソフトの企画・制作などフラメンコの現場を主なフィールドに仕事を重ねる。スタッフとして参加した主な公演に「フラメンコ曽根崎心中」、「第1回日本フラメンコ・フェスティバル」など。単行本では「逢坂剛対談集/フラメンコやりたいほうだい」、「フラメンコ上達ポイント50」等。また数多くの映像ソフトも手掛けている。
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