大塚歩の 「失敗、ドンマイ、フラメンカ!」

新人公演を終えて

新人公演が終わった。

たくさんの人が応援してくれて、遠くから駆けつけてくれた人たちもいて、終わった後好きだったと言ってくれた人もいたのに、こんな言い方は違うかもしれないけど、私の踊りは最悪だった。
そのひとことに尽きる。

下手くそでも、転んでも、衣装破けても、見ていた人全員がつまらなかったと言ったとしても、踊り終わった私にやりきった感があったなら、違う心境だったかもしれない。
タイトル通り、どんまいどんまい、と思えたかもしれない。

自分にムカついて、ムカつきすぎて、自分のことを本当にどこかに捨てられればいいのにと思った。おかしな表現だけれど、本当にそう思った。

でも無理だから。
結局ムカつく自分と一緒に家に帰った。

そんなムカつく奴が一緒だったので、全然眠れなかった。

色々なことを考えた。
結論、当日の私に足りなかったのは、集中力。

もちろん、技術的なこともフラメンコの知識も全然足りてない。
だけど、本番当日に、それが急に変わるわけじゃない。

本番に。
自分が舞台に立っているその瞬間に、自分を支えられるのは自分しかいない。

よく、1人じゃないから、バックでみんなが支えてるからと言うし、それは本当だと思うけど、じゃあ、自分がしっかり立たないで、バックのみんなに寄りかかってしまったら、彼らは重たい荷物を持ちながら演奏することになる。

屁理屈みたいだけど。

みんながいるからって言うのはそういう意味じゃない。

自立した自分が、集中してそこにいるから、
時として普段以上のものが引き出されることもあるんだと思う。

踊り終わった人が、「歌が本当に素晴らしかったから」とかって言うのはそういうことなのかなと思う。

まずは自分がしっかりしていなきゃ、全然ダメだ。

自分を変えるための一歩として臨んだ新人公演は、そういう意味では大失敗だった。

戦うべき相手が自分であるという目標も見失っていた。

頑張らなかったわけではないけど、
頑張るっていうことは、全員がやってること。
当日まで頑張ったんだから、自分おつかれさま、って今回は言えない。
やっぱり、本番に出し切りたかった。

でも、本番に出し切れなかったその自分が今の自分。
本番に出てきたものこそが、結局、自分の実力。

でも、このままだとブログも締まらないし、ただで起き上がるのももったいないし。
何か一個でも良かったところを探したいなと思って、このブログを読んでくれている人や、私を応援してくれた人に、何かポジティブなものを示したいなと思って。

挑戦して良かったと言い切れます。

今までずっと、挑戦することとか、変化することとか、とにかくいろんなことから逃げていた自分だったけど、
ああいう、たくさんの人が注目する場所に立って、何もできなくて、後悔して、やりきったとも思えない、そういう最悪な気持ちに向き合わざるを得ない今の自分が、来年までにどれだけ変われるか。

今回応援してくれたたくさんの人たちと、全力で伴奏を引き受けてくれたフラメンコロイドの3人に感謝して。
またここから自分と向き合っていきます。

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大塚歩 プロフィール

高校生のとき、受験勉強に飽きてつけたTVに映っていたホアキンコルテスに興奮。進路面談で根拠もないのに「フラメンコをやる」とのたまい、担任の先生を閉口させる。にもかかわらず進学後は、ホアキンのこともフラメンコのこともすっかり忘れ、20歳のときに急に思い出しフラメンコサークルに入る。その後、滝沢恵氏、影山奈緒子氏に師事。2011年、CAFコンクールにて奨励賞を受賞。セビージャのfundación Cristina Heerenにて多数アーティストに学ぶ。(-2012年)2013年夏に帰国し、2年半ほど地元長野で過ごす。2015年11月に再び東京に戻り、タブラオ等に出演しながらoleなフラメンコを目指して奮闘中。
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