大塚歩の 「失敗、ドンマイ、フラメンカ!」

自分の敵は自分

しばらく放置していましたが戻ってきました。

『失敗 ドンマイ』とうたっていながら、笑い飛ばせるような失敗や、すっきり結論の出るような悩みなんて、定期的にあるわけもなく。

つまりは、失敗も悩みもたくさんあるけれど、宙ぶらりんなままの毎日が続いているというわけです。

だから、『どんまーい!また明日から頑張ろー!』という結びに着地できるのかはわからないけれど、それでも今回はとりあえず書いてみます。


ブログをほったらかしにしている間にあったライブのことを思い出してみると、
タニェ&エミリオライブと、エスペランサの恒例新春ライブのことが特に印象深い。

そして、
特に印象深いライブだけれども、
自分の踊りについて言えば、
悔しかった。

頑張らなかったわけじゃないし、サボってたわけでもないのに。
DSC01777.JPG
だけど、結局、
思い通りにいかない自分も全部自分で、
それが実力だから。

おんなじようなこと、いつも言ってるけど、
そうなのだ。

でも、悔しさに慣れたくない。

悔しさに慣れないというのは、
悔しさを持たなくなることじゃなくて、
その悔しさと戦い続けること。

『全然ダメだったー』と言えば、
だいたい『そんなことないよー、よかったよー』
という言葉が返ってくるのは分かっている。


その人たちが、
わたしに本音を言ってくれないとか、
遠慮してるとか、
そんなことはどうだっていい。

全然ダメだったと思っている自分がいることが
いちばん本当のことなんだから。

それなのに、なんでわざわざ『ダメだった』なんていうのかと言えば、
結局、それが自分のズルさなんだろう。

話があっちこっちに行ってしまったけれど、
2つのライブには共通点があって、
それは、ライブ前までの自分が、おばけみたいな不安に飲み込まれそうになっていたことだ。

『こんなすごい人たちとどうしよう』
『なんでやるって言っちゃったんだろう』
『てゆうか、そもそもこんなすごい人たちと無理なんじゃないの?身の程知らず過ぎて恥ずかしい』と思ったりして。

でも、ライブが終わった今だから偉そうに言えるのだけど、そんな風になってしまうことは、本当は良くないな、と思う。

そして、もっと良くないことは、
本番中もおばけに支配されてしまうこと。

本番中そこにいるのは、
おばけじゃなくて、素晴らしすぎるフラメンコモンスターたちなのに。

不安おばけにやられてしまうと、
頭も体も全部カチコチになって、
目も耳もパタッと閉じてしまって、
『どうしよう、どうしよう』ってなってしまう。

所詮、
わたしなんてありんこなのだ。
そのくせ、一丁前に緊張なんてしてしまう。

触れたものが本物であればあるほど、自分があまりにちっぽけだということを思い知らされる。
追いかけたいものがフラメンコである以上、
一生ありんこのまんまだとも思っている。

でも、『どうしよう、どうしよう』で終わってしまったら、何にも成長できないし、変われない。

本番前に、
『何緊張してんだよー!』と笑われて、
ちょっとだけ気持ちがラクになった。

今のところ、
わたしが出会ったモンスターたちは、みんな心優しい。

当然、
ありんこがモンスターに体当たりしても、
彼らはピクリともしないのだけど。

でも、
どんな状況にあっても、
必要以上に怖くしているのは、自分自身の心であって、
ちゃんと扉を開けていけば、
何か聞こえてくるし、見えてくるような気がしている。

昔テレビで見たけど、
ありんこはどんな高さから落ちても、絶対に死なないらしい。

というのを思い出して、
なんか頑張れる気がするから、
なかなか、どんまい!な感じで今日は終わります!

esperanza1.jpg

【写真提供:2枚目 清水洋子さん、3枚目川尻敏晴さん】

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大塚歩 プロフィール

高校生のとき、受験勉強に飽きてつけたTVに映っていたホアキンコルテスに興奮。進路面談で根拠もないのに「フラメンコをやる」とのたまい、担任の先生を閉口させる。にもかかわらず進学後は、ホアキンのこともフラメンコのこともすっかり忘れ、20歳のときに急に思い出しフラメンコサークルに入る。その後、滝沢恵氏、影山奈緒子氏に師事。2011年、CAFコンクールにて奨励賞を受賞。セビージャのfundación Cristina Heerenにて多数アーティストに学ぶ。(-2012年)2013年夏に帰国し、2年半ほど地元長野で過ごす。2015年11月に再び東京に戻り、タブラオ等に出演しながらoleなフラメンコを目指して奮闘中。
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