追悼 ニーニョ・ミゲルのソレア

4月23日、ギタリストの名手ニーニョ・ミゲルが亡くなった。

ニーニョ・ミゲル......。
往年のギターファンなら、彼の名を知らぬ者はいないだろう。
超絶テクニックと黒い、ヒターノの音色。
一時代を席巻した名ギタリストだった。
トマティートの叔父にあたる。

だが、彼の栄光は長くは続かなかった。
フラメンコシーンからも長らく消えていた。

ドラッグにむしばまれ、ウェルバの町の流しに身を落としたミゲルの変わり果てた姿をyou tubeで見つけたと、
西光氏(「ミカニータとマッキーのカフェカンタンテ」の制作者)が教えてくれたのは、2年ほど前のことだった。

ほどなく、そんなミゲルのドキュメンタリーが制作され、
アクースティカの新着DVDで紹介したのは、
わずか1カ月前のことだった。

この映像は、70年代ミゲル全盛時代の演奏だ。


よどみないコンパス、
黒く鋭く野太い音色。
今聴いても鳥肌ものの演奏だ。
憂いを秘めた繊細な視線が切ない。

以下は、彼のドキュメンタリー「ラ・ソンブラ・デ・ラス・クエルダス(DVD/PAL 日本語字幕付き)」を紹介した加部さんのFB書き込みからの抜粋である。

「1970年代、パコ・デ・ルシア、セラニート、マノロ・サンルーカルのいわゆる三羽烏の登場によって、フラメンコ・ギターがモダンスタイルに塗り変えられようとしていた時、ひとり彗星の如く出現したヒターノ(3人はパジョ)のギタリストが伝説のエル・ニーニョ・ミゲルだ。

衝撃のアルバム(LP)を2枚リリースし、一躍フラメンコ界の寵児になったが、いつの頃か表舞台から姿を消し、長い年月が過ぎた。そしていつの頃かウエルバの街角のバルで、弦の切れたギターで懸命に弾くニーニョ・ミゲルの姿があった。ドラッグに嵌り、健康を害していたのだった。

本作はある篤志家がニーニョ・ミゲルの復活を願って、00年代から地道な取材を続けて完成させたドキュメントである。」

合掌――。


 

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