緊急寄稿 フラメンコたちよ、目を覚ませ!    堀越千秋|シティオの眼

緊急寄稿 フラメンコたちよ、目を覚ませ!    堀越千秋

【リード】
フラメンコロコにしてカンテ唄いのアフィシオナード。我らが大画伯堀越千秋氏より、特別なメッセージがシティオ編集部に届けられました。
内容はフラメンコではありません。「戦争は嫌だ! 7月10日の選挙に行こう!」です。
でもこれは、本当にフラメンコと関係ないことがらなのでしょうか? 
フラメンコが単なる音曲舞踊ではなく生き方だというのなら、
私たちは日々生き方を問われています、フラメンコに。
そう、来たる7月10日の生き方も例外ではないでしょう。

政治的思想やスタンスというものには、様々なものがあります。たとえ個々の考え方は違っても、異なる意見があるのは当然のことで、それらをむやみに否定する立場にはありません。
芸術文化が安易に政治と結びつくことの愚かさ、恐ろしさは、戦前の日本がすでに実証しています。
この原稿を書かれた堀越氏も、また掲載を決めた編集部も特定の思想や政党に組みするものではありませんので、ご承知おきください。

そうした意味において、プロパガンダを超えた堀越氏の切なる憂いに、フラメンコたちはどう耳を傾けるのでしょう? 

ここに全文を掲載します。

下の写真は、堀越氏より提供された「「飛行機画報」(1938年刊・講談社)からの一ぺージです。

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「フラメンコたちよ、目を覚ませ!」    堀越千秋

日本のフラメンコの皆さん!
いま日本及び日本のフラメンコは前代未聞の憂うべき時にあります。戦争法が制定され、選挙により、さらに安部による憲法蹂躙がすすめられようとしています。

フラメンコは平和のアートです。スペインはすでに徴兵制をやめています。マドリード・アトーチャ駅でのアルカイダによる爆弾テロ以来、百万人デモにより政権はひっくり返り、中東イラクからも兵を引き揚げました。
そして、ヒターノたちはもとより平和的、絶対的非暴力の人々です。
フラメンコは、その上に成立しています。

日本人がアンダルシア人についでフラメンコへの理解が深いというのも、この非暴力の受容的性格が関係あるかもしれません。
核兵器を持って、気に入らない他国を攻撃するのが当たり前だと思っている大国の人々のメンタリティーでは、フラメンコは理解できないのです。

安倍はいろいろ上手いことを言って、日本人を騙しています。日本人て、こんなにばかだったのか!と呆れてしまいます。

とにかく絶対に安倍をおろさないといけません。
安倍はいままでの自民党とちがいます。

安倍のいうとおり、アメリカの尻について、世界中を鉄砲もってまわるのは誰ですか?
自衛隊の諸君です。あなたの肉親や親戚ですか? お気の毒です。
間違いなく、誰か死にます。
死ぬのは、あなたじゃない。安倍でもない。

右翼の雑誌をみると、「自衛隊の諸君は血を流さなくてはならん」、と書いてあります。自衛隊の誰か、が死にます。すると、「非常事態」になります。
突然総理大臣の権限が百倍になります。戦争!になります。戦争ですよ。

安倍はそこから先、どうしたらよいかわからない。若い日本人ははじめてなので、パニックになります。安部にだまされていたことにきづきます。
が、もう遅い。

戦争ははじまったら、やめられないのです。
すでに君らは、戦争法、特定秘密法でガンジガラメです。
気がつかなかったでしょう?
安倍が仕組んでおいたんです。

これこそ、こないだの戦争と同じ道なんです。
こないだの戦争だって、二発の原爆投下までやめられなかった。
日本人が一体何百万人死んだか知ってますか?

当時の責任者の東條英機首相らは、捕虜になるくらいなら死ねと、日本国民に命じていましたので、沖縄はじめあちこちで悲惨な自決や玉砕があった。
でも、ご当人は手首をひっかいただけで死ねず、アメリカンに逮捕されA級と札をつけられ、首をしめられて殺されました。
舛添以上の公私混同です。こんなチープなやつらが戦争を命じていたんです、実は。

国民はそいつら、岸信介とか、にだまされていたんです。
戦争が終わったとき、日本人はみな、「一杯くわされた」、と口々にいったそうです。
「なにを今更!分かってたくせに!」と詩人・金子光晴は怒っています。

自虐史観?!
日本人には二種類いたんです!
国民を騙した政府の上のやつらと、騙されて死んだ普通の日本人と。

一緒にしちゃだめだよ。サッカーや野球じゃないんだよ。日本ガンバレ、じゃない! 日本はひとつじゃないんです。
2つあるんだよ! 目を覚ませよ、日本のヤング!

安倍は、実は経済なんてどうでもいいの。
改憲だけが、やつの祖父A級戦犯岸信介からの悲願であるに過ぎない。
そのさきの展望なんてない。
だから、全部嘘っぱちでしょ、安倍の政策は。
アメリカに日本を売り渡して、かわりに改憲をアメリカに守ってもらいたい<。
自主? 自主憲法? どこが? 目を覚ませませよヤング! ばか!

について

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堀越千秋 プロフィール

スペインを描き、日本を焼く画家・陶芸家・エッセイストにしてカンタオール。東京芸術大学大学院卒業。1976年スペイン政府官費留学生としてスペインに渡り、以来マドリードに住む。画業の傍ら、フラメンコ、とりわけカンテ・ヒターノの魅力に取り憑かれ、自身も唄うようになる。フラメンコの名門一族アグヘータ家の長兄フアンとは、義兄弟の契りを結んだほどの仲。そのアグヘータ一族との親交や彼らの生き様、フラメンコの魅力を綴った「フラメンコ狂日記」を専門誌「パセオ・フラメンコ」に30年近く連載した。10年以上にわたり全日空の機内誌「翼の王国」の表紙を手がけ、近年は日本とスペインを行き来しながら、陶芸や舞台美術も行っている。
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    今日のレブリーハを代表する歌い手。1952年レブリーハ生まれ。レブリーハ・ウトレーラ一帯に住むピニーニの子孫達のひとりであり、ピニーニの曾孫にあたる。父親バスティアン・バカン。兄はギタリストのペドロ・バカン。 大地にどっしりと根を下ろしたような、悠久の時を宿したそのカンテは、アフシオナードたちの心をつかんで離さない。ソロ活動のほか、コンチャ・バルガスらの伴唱でも名高い。出演作品、ファミリアでのフランス公演を収録した「イネス、エルマナ・ミア(DVD/PAL方式)」は、レブリーハの匂いを堪能できる秀作。
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    フラメンコの香りが色濃いカディスに生まれ、幼少の頃からその非凡な才能を現す。その頃よりフラメンコ界の大御所達、チャノ・ロバト、ファン・ビジャール、マリアーナ・コルネホ、テレモート、ドゥケンデ、ニーニャ・デ・プエブラ達とすでに同じ舞台に立っていた。また、第一線で活躍中の舞踊手の伴唄者としても愛されており、ラファエラ・カラスコ、アンドレス・マリン、ベレン・マジャ、ラファエル・カンパージョ、ファルキート達とスペイン国内だけでなく、世界中で共演している。特に最近のファルキートの公演には必ず彼女の姿がある。数多くの賞も受賞し、2007年に初アルバム、"Barcas de Plata"を発表後はソリストとしても精力的に活躍をしている。
  5. アグヘタが死んだ   特別寄稿・堀越千秋
    本名マヌエル・ビエホ・サントス・パストール。父はマヌエル・トーレの歌を味わい深いカンテで伝えたアグヘータ・エル・ビエホ。娘ドローレス、息子アントニオの歌い手。兄弟一族は、鍛冶屋を生業としながら、セミ・プロとしてカンテ・ヒターノの真髄を伝える歌い手たちだが、長兄マニエルは、一人70年録音の初レコード「ビエホ・カンテ・ホンド」の録音をきっかけにプロ活動を始める。その腸からの叫びは、"最後の野性"と称され、生粋のヒターノとしての生き様を貫きながら唯一無比の歌い手としてその名を馳せた。故郷のロタには、巨大な彼のモニュメントが建立されている。1984年初来日。以降、バイラオーラのカナコ夫人と共に、何度もの来日を果たしている。一昨年、下北沢タウンホールで行われた公演が最後となった。2015年12月25日、先頃ガンにより永眠。 「アグイヘータ・エン・パリ」「フラメンコの大家たちvol.5 マヌエル・アグヘータ」など多数の録音がある。最新作は息子アグヘータと共演した「アル・メホール・dr・ナシオ」。カルロス・サウラ監督の映画「フラメンコ」での熱唱は、まだ「カンテ」を知らない世界中の人々にその魅力を伝えた。