シティオの眼

2018年12月

「Ay曽根崎心中」の東京公演を直前に控えたある日、
この作品の演出・振付・主演を務める佐藤浩希と、
求心的にフラメンコを追求しながらも自身のバイレを確立し、テアトロでのフラメンコにも挑み続ける大沼由紀
シティオ編集部に隣接するスタジオに来ていただいた。

二人が表現するフラメンコのテイスト、ベクトルは、一見全く異なるが、
フラメンコの深い根っこのところで共感しあう、実は盟友でもある。
佐藤が鍵田真由美とともに主宰するアルテ・イ・ソレラ・フラメンコ舞踊団公演にゲストダンサーとしても度々出演している大沼は、演出家、佐藤浩希を間近で知る人でもある。

そんな二人に、「フラメンコ曽根崎心中」から「Ay曽根崎心中」と改題して、通算4度目の東京公演を迎える、この威力作について、
忌憚なく語り合っていただこうと思う。
様々な実験的な試みの上に、一大エンターテイメント作品として
フラメンコ界の奇跡とも言えるロングランを続けるこの作品の意義は大きい。

果たして、フラメンコの保守本流、いわば王道を歩み続ける
大沼由紀の眼には、耳には、この作品はどのように写っているのだろうか?
そして、今や、松竹歌舞伎、宝塚、山田洋次監督の舞台など、ジャンルを超えてフラメンコの振付家として活躍する佐藤浩希の視線は、どこを見つめているのか?
対談の進行・構成は、当サイトの主幹であり、数年前までこの作品の制作・広報スタッフとして参加していた西脇美絵子が担当した。