スペイン-日本を往復しながら、フラメンコの世界を闊歩する坂倉まきこが発信。

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毎年秋は、公演ラッシュの季節。今年もスペインから多くのアーティストが来日しました。ギタリスト、カニサレス のコンサートツアー、スペイン国立バレエ団、フラメンコ界の鬼才ダンサー、イスラエル・ガルバンの公演などの他にも、日本人の公演へのゲスト出演やレッスンのための来日もありました。 本場スペインでも、近年の経済危機で公演が減っていた状態から少し持ち直した感のあるフラメンコ界。マドリードの老舗タブラオ「コラル・デ・ラ・モレリア(Corral de la Moreria)」がミシュランの星を獲得したり、往年の人気グループ、KETAMA(ケタマ)の再結成や大御所となったホセ・メルセー(José Merce)とトマティート(Tomatito)が組んだアルバムが発表されたり、10月からスペイン国営放送で新しいフラメンコのラジオ番組「ティエンポ・フラメンコ」もスタートしたりと賑やかなニュースが続きました。
2年前、パンプローナのフェスティバルの公演で、共演した男性陣二人よりも力強く、ワイルドなバイレで、観客を大興奮させたアルバ・エレディア(Alba Heredia)。
共演の男性陣とは、アルバの伯父のフアン・アンドレス・マジャ(Juan Andres Maya)と従兄弟のイヴァン・バルガス(Iván Vargas)。どちらもグラナダの名門、ファミリア・マジャ(Familia Maya)を代表するバイラオール。当時二十歳そこそこのアルバは3番手くらいの気持ちで観ていたのが、豪快な番狂わせでした。
今年のフラメンコ・オン・ファイアーの公演を通して、フラメンコをご紹介しておりますが、今回は、スペイン国立バレエ団のメンバーとして来日中のバイラリン(=ダンサー)、セルヒオ・ベルナル(Sergio Bernal/写真センター)をご紹介します。
 "フラメンコ"というと「踊り」というイメージが強いのですが、この秋、来日していたフラメンコギタリスト、カニサレスのコンサートツアーの様子を何度か観る機会を通じて、フラメンコは音楽としてもっと日本で楽しんでもらえるのではないかと改めて感じました。そもそも、フラメンコに関する仕事を始めたのも「Flamenco es música」(フラメンコは音楽)ということを知っていただきたいと思ったから。
前回、スペインのコンクールにも色々あることを少し書きましたが、フェスティバルにもそれぞれ個性があります。現在、アンダルシア地方のセビージャで開催されている、2年に一度のフラメンコフェスティバルであるビエナル・デ ・セビージャは、規模、期間ともに一番大きいものと言えるでしょう。スペインの中でも屈指の観光地であるセビージャ。そして、フラメンコのメッカでもあるだけに、踊り、歌、ギターのレッスンを受けに、世界各国からフラメンコを勉強している人が集まります。(写真右:パンプローナ市庁舎の前でのアルバ・エレディアのパフォーマンス)
スペインでは年間を通して、各地でフラメンコフェスティバルやコンクールが多数開催されています。コンクールに関して言えば、歴史ある大規模なものから、愛好家たちの作る団体(=ペーニャ)が主催するもの、フェスティバルに付随して開催されるものなど、規模もそれぞれの基準もかなりばらつきがあります。スターへの登竜門的なラ・ウニオンやコルドバのコンクールもあります。注目されるチャンスになるコンクールでの受賞。
男女のデュオグループと言うと、洋楽では兄妹のカーペンターズ、邦楽では夫婦のチェリッシュやヒデとロザンナ。最近ではどうでしょう?男女混合の複数名のグループやスペシャルコラボ的なデュオはあっても、男女二人だけのデュオというと何が浮かびますか?
気温は日本と同じくらい高くなっても、湿気が低いスペインの夏。ここパンプローナも、昼間は刺すような陽射しはあっても、日本のように気だるく熱くなるということはあまりありません。今年は去年と比べて風のある日も多かったので、肌寒くすら感じる日もありました。
この夏、例年になく寒暖差の激しい気象状況は、日本だけではなさそうです。スペインの各地でも「急に涼しくなった」「と思ったら、また暑くなるらしい」という声を聞きます。(左写真:市役所前に集まった、バルコニーからのコンサートの聴衆)
インターネット社会になり、誰もが情報を発信できるようになりましたが、必ずしも正しい情報ばかりとは限りません。特に自分が知らないことについては、その真偽を判断するのは難しいものです。公演評も同様で、演者の意図を汲み取ることなく、感想だけで終わってしまうものもあります。個人の感想を綴るブログであれば、読む方もそのつもりで読めば良いのですが、記事となると無責任なことは書けません。これからも、できるだけきちんと情報を整理した上で、観てきた公演をお伝えするように努めたいと思います。