スペイン-日本を往復しながら、フラメンコの世界を闊歩する坂倉まきこが発信。

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仕事柄、"フラメンコ"という言葉を出すと、「まだフラメンコを観たことない」と言われることが多々あります。手軽にスペインのトップアーティストの映像も観られる時代ですが、フラメンコの魅力を知っていただくには、やはり生で観ていただくのが一番。「じゃあ、スペインに行ってください。」という前に、今、日本で観ることのできる、フラメンコの魅力を伝えてくれるバイラオーラ(女性フラメンコダンサーを意味するスペイン語)、パロマ・ファントーバ(Paloma Fantova)をご紹介します。
スペインでは既に真夏の暑さ。各地から猛暑の便りが届いています。日本と比べて湿気が少ないので、過ごしやすいとはいえ、日差しの強さは非常に強く、とにかく"暑い"というより"熱い"夏となります。
夏のような暑さが続いた5月も終わり、早くも6月。夏のフラメンコシーズンも近づいています。
時の経つのは早いもの。2012年、今から5年前のセビージャのフラメンコ・フェスティバルで、注目の若手として公演を行なったバイラオーラのパロマ・ファントーバ(Paloma Fantova)。 その時のアラメダ劇場での公演は、同世代で同じカディス県出身のマカレナ・ラミレス(Macarena Ramírez)と一つの公演の中で独立して、それぞれがソロのステージをするというものでした。こういうのをスペイン語では、Compartir cartelと言います。Compartirは英語で言うShare(シェア)。Cartelは、本来は映画などのポスターという意味で、ひいては公演を意味することができます。
舞台の裏には必ず何かしらのストーリーがあります。たとえ発表会であっても、その数分のパフォーマンスを舞台上で成し遂げるまでには、一人一人にそこに至る経緯、裏話、こぼれ話。そして、なくてはならない人との出会い...。
記事を通じてスペインのアーティストを紹介していますが、本場スペインで活躍しているアーティスト達ばかりなので、すぐに読者の皆さんにご自分の眼で観て、知っていただくことは難しいもの。それが叶うのが来日中のアーティストのご紹介です。
現在(2017年)4月24日から、新宿のタブラオ「ガルロチ」にて、2週間の期間限定ですが、スペインでバリバリに活躍中のアーティスト達の公演を観ることができます。
アンダルシア州のヘレス・デ・ラ・フロンテーラで開催されていたフラメンコ・フェスティバルでの公演。来年の日程も発表され、期間中にビジャマルタ劇場で行われた公演の人気投票では、バイラオールのエドゥアルド・ゲレーロ(Eduardo Guerrero)の公演がトップを取ったというニュースも入っています。下記は今年のフェスティバルのダイジェスト映像。全ての公演を数秒単位でカバーしています。
2週間のフラメンコ・フェスティバルが終わった翌日の日曜日。空はアンダルシアブルー。すっかり冬が終わった感じがありますが、今年は今までにない冷えがあったようなので、また気候は急変するかも?という声もあります。日曜ということもあって、毎夜毎夜の各所でのフラメンコ公演があったのが嘘のように静まり返っています。来年も無事、フェスティバルが開催され、またここで集うことができるといいですね。
連続してレポートしているフラメンコ・フェスティバルが開催されているへレス・デ・ラ・フロンテーラは、おなじみシェリー酒の産地。街の中にはシェリー酒のボデガ(酒蔵)がいくつもあります。日本でドライシェリーとしてよく飲まれているティオ・ペペ(TIO PEPE)も、もちろんここで製造されています。見学ツアーのできるボデガには最後に試飲できるおまけ付きが多いのですが、ティオ・ぺぺの製造元ゴンサレス・ビアス社の試飲する場所に数年ぶりに行ってみて、その変貌ぶりに驚きました。以前はアンダルシアのフェリアのカセタ(テント小屋)に似せた作りだったのが、ここはバルセロナ?と思うほどモダンに変身していました。
ようやくアンダルシアらしい青空の見えるようになったへレス・デ・ラ・フロンテーラ。広場ではゆっくりとランチを楽しむ人々。その周りでは、いきなりフラメンコぽい歌を歌い出したり、ギターを弾いて、チップを乞う人もよく見かけます。外国人が多く来る時期は稼ぎ時なのでしょう。かと思えば、突然の暴風雨。今年のへレスフェスティバル前半は、いまひとつお天気に恵まれませんでした。