スペイン-日本を往復しながら、フラメンコの世界を闊歩する坂倉まきこが発信。

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舞台の裏には必ず何かしらのストーリーがあります。たとえ発表会であっても、その数分のパフォーマンスを舞台上で成し遂げるまでには、一人一人にそこに至る経緯、裏話、こぼれ話。そして、なくてはならない人との出会い...。
記事を通じてスペインのアーティストを紹介していますが、本場スペインで活躍しているアーティスト達ばかりなので、すぐに読者の皆さんにご自分の眼で観て、知っていただくことは難しいもの。それが叶うのが来日中のアーティストのご紹介です。
現在(2017年)4月24日から、新宿のタブラオ「ガルロチ」にて、2週間の期間限定ですが、スペインでバリバリに活躍中のアーティスト達の公演を観ることができます。
アンダルシア州のヘレス・デ・ラ・フロンテーラで開催されていたフラメンコ・フェスティバルでの公演。来年の日程も発表され、期間中にビジャマルタ劇場で行われた公演の人気投票では、バイラオールのエドゥアルド・ゲレーロ(Eduardo Guerrero)の公演がトップを取ったというニュースも入っています。下記は今年のフェスティバルのダイジェスト映像。全ての公演を数秒単位でカバーしています。
2週間のフラメンコ・フェスティバルが終わった翌日の日曜日。空はアンダルシアブルー。すっかり冬が終わった感じがありますが、今年は今までにない冷えがあったようなので、また気候は急変するかも?という声もあります。日曜ということもあって、毎夜毎夜の各所でのフラメンコ公演があったのが嘘のように静まり返っています。来年も無事、フェスティバルが開催され、またここで集うことができるといいですね。
連続してレポートしているフラメンコ・フェスティバルが開催されているへレス・デ・ラ・フロンテーラは、おなじみシェリー酒の産地。街の中にはシェリー酒のボデガ(酒蔵)がいくつもあります。日本でドライシェリーとしてよく飲まれているティオ・ペペ(TIO PEPE)も、もちろんここで製造されています。見学ツアーのできるボデガには最後に試飲できるおまけ付きが多いのですが、ティオ・ぺぺの製造元ゴンサレス・ビアス社の試飲する場所に数年ぶりに行ってみて、その変貌ぶりに驚きました。以前はアンダルシアのフェリアのカセタ(テント小屋)に似せた作りだったのが、ここはバルセロナ?と思うほどモダンに変身していました。
ようやくアンダルシアらしい青空の見えるようになったへレス・デ・ラ・フロンテーラ。広場ではゆっくりとランチを楽しむ人々。その周りでは、いきなりフラメンコぽい歌を歌い出したり、ギターを弾いて、チップを乞う人もよく見かけます。外国人が多く来る時期は稼ぎ時なのでしょう。かと思えば、突然の暴風雨。今年のへレスフェスティバル前半は、いまひとつお天気に恵まれませんでした。
今年のフェスティバルは、ビジャマルタ劇場の経済的危機による存続問題の影響か、いろいろなところで経費削減がされています。以前はどこに行っても手に入ったプログラムはなくなり、劇場入館証の写真貼付も割愛。エコ的観点では節約できる部分にメスが入ったことは悪いことではないのですが、一つ残念なのは、ここへレスならではの、シェリー酒の振る舞いがなくなったこと。以前は、開幕初日には、劇場のホワイエでベネンシアドールが観客に一杯ずつ注いでくれていました。また、ゴンザレスビアスのボデガでのコンサートでも、入り口で同じようにシェリー酒の振る舞いがあり、先に席を確保するか、酒を確保するかの選択に迫られたものです。と、書いて劇場に出かけたら、思いが通じたのか、今夜はビジャマルタ劇場でシェリー酒の振る舞いをやっていました。
アンダルシアの青空は、雲が数なくて青々として気持ちの良いもの。しかし残念ながら、ここ数日、へレスの空は「白」。すっかり雲に覆われています。朝の短い時間、その雲のベールが途切れて、いつも青空がちらりと見えました。フェスティバル期間中のアーティストたちによる踊りなどのクラスもスタートし、生徒さんたちにとってはレッスンと公演観賞で忙しい日々が始まりました。
海外への渡航となると、現地の気候が気になるもの。スペインと日本は緯度がほぼ同じだからか、気候はわりと連動しています。日本が暖冬だとスペインも暖かかったり、逆もあったり。しかし、朝晩の気温差が日本より大きいことと、湿度による体感温度には違いがあるので、その点は気をつけたいところです。携帯アプリの天気予報に表示される気温も、ここ数日実際の体感温度とはかなり違っていました。
バレンタインデーは、スペイン語では「ディア・デ・サン・バレンティン(Día de San Valentín)」。聖バレンティンの日という意味で、別名「恋人たちの日(Día de los enamorados)」とも言われています。