スクリーンショット 2016-02-15 02.01.01.png今週末よりアンダルシア州のヘレス・デ・ラ・フロンテーラで2週間にわたり毎年恒例のフラメンコ・フェスティバルが開催されます。(写真右:ヘレスの街中)

地元へレス市が開催するフラメンコ・フェスティバルも今年で20周年。私自身、今年で16回目の参加となり、毎年少しずつ変化していく様子を見てきました。期間中はアーティストによるワークショップ、通称「クルシージョ」が開催され、世界中からフラメンコ練習生が集まって来て、普段なかなか受けることのできないアーティストのレッスンを1週間単位で受けることができます。近年は比較的若手のアーティストのクラスが増えましたが、以前はマティルデ・コラル、メルチェ・エスメラルダ、エル・グイト、マノレーテ、ホセ・グラネーロ、ホセ・アントニオら大御所のクラスもあり、恐れ多くも夢のようなクラス体験ができました。現在ももちろん、第一線で活躍中のアーティストのクラスで学ぶことができますので、いつかスペインでフラメンコを習ってみたいと思っている人には、よい機会になることでしょう。というのも、クラスを受けるだけではなく、たくさんの公演も観ることができるからです。真剣にフラメンコを踊りたいなら、まずは本物のフラメンコを観ることは必須です。また、習っている人だけでなく、音楽として芸術としてフラメンコを見聴きしてみたい人にとっても絶好の機会です。
いわゆる観光向けのショーではなく、フェスティバルの開催機関によって選ばれた公演の数々。しかも、アーティスト側にとっても地元や仲間も観に来るため、アーティスト自身の名前をかけての公演となります。

lalonja.jpeg今年は、2月19日から3月5日までの16日間の期間中に、フェスティバルが主催する公演は40公演。(2度公演するものを含めると42公演)1日2?3公演です。それだけでもすごいのですが、この何年間かで、フェスティバル公式プログラム以外の「オフ・フェスティバル」のイベントが徐々に増えてきました。今年はかなり整理され、二つの大きなオフ・フェスティバルイベントが提携してプログラムを発表しています。

一つは、今年から始まる新しい試み。2月20日から27日開催のラ・ロンハ・デル・フラメンコ(La Lonja del Flamenco)。シェリー酒の古い酒蔵ラ・ボデガ・ディエス・メリト( la Bodega Diez Merito/Calle Diego Fernandez Herrera, 4 アングスティア広場の隣の区画 )を本部及び会場にし、フラメンコの衣装やギター、写真、プロダクションなどフラメンコ・マーケットのプロフェッショナル達の内覧会的な交流の場です。(入場は有料)
その会場で、期間中毎日19時よりカンテのソロ・コンサートが開催されます。(プログラムは上記。クリックすると拡大表示されます)25日には、以前、このフラメンコ・ウォーカーでもご紹介したホアキン・デ・ソラ(Joaquin de Sola)のコンサートも開催されます。入場料は10ユーロでチケットは同会場及び、後述のグアリダ・デル・アンヘルで販売しています。

そして、もうひとつが今年で5年目を迎える、グアリダ・デル・アンヘル(LA GUARIDA DEL ANGEL/Calle Porvenir 1, アングスティア広場の横で教会の裏手あたりです。前述のラ・ロンハの会場の真裏あたり)での、ヘレス・オフ・フェスティバル(V Jeres Off Festival)。こちらは2月19日からフェスティバル最終日まで毎晩19時、21時半、23時半からと盛りだくさんのプログラムを用意しています。(プログラムは下記写真をご参照ください。クリックすると拡大されます。)

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festivaloff2.jpegこの場所は、普段からライブハウス及びバーとして使われており、フェスティバル期間中は以前別の場所にあったバル、エル・コルマオ(El Colmao)が入り営業します。
また昼間は、歌、踊り、ギターのクラスも開催されます。踊りでは、ファルーコファミリーのファルーカ、ファルー、カルペタ(Farruca,FARRU, Carpeta)やエル・トロンボ(El Torombo)、フアン・パレデス(Juan Paredes)のクラスが予定されています。詳細はこちらのHPをご覧下さい。(スペイン語と英語のPDFでの案内もあります。)

悩みとしては、どちらもフェスティバル公式プログラムの開催時間とほぼ重なっていること。ただ、日によっては公式公演がない時間帯もありますし、興味のあるアーティストやよりライブ感を求める方にはお薦めのプログラムです。チケットは会場となるグアリダ・デル・アンヘルで販売され、入場料はイベントごとの違うようです。

その他にも、メイン会場のビジャマルタ劇場近くのタバンコ・エル・パサへ(Tabanco El Pasaje,Calle Santa Maria 8)でも、連日地元のアーティストを中心に迎えたコンサートや若手女性カメラマン、マルタ・ビラのモノクロ写真の展示(Exposicion de fotos de : Marta Vila Aguila,Flamenco sobre Negro)があります。写真展と言えば、フェスティバル公式プログラム行事として興味深いのが、既に12日から、サラ・アルテ・ア・ディアリオ(La sala Arte a Diario , C/ Patricio Garvey s/n )で開催されている、地元の写真家ミゲル・アンヘル・ゴンザレス(Miguel Angel Gonzalez)による、フラメンコ歌手達を撮った写真展、"20 anos dando el cante" もあります。

では、次回は現地ヘレスからのレポートとなります。

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