スペイン情報満載!フラメンコ・ウォーカー

公演紹介


スペインでヒターノ(=ジブシー)というと、南部のアンダルシアのイメージが強いのですが、歴史的にヒターノがスペインに入ってきたのは、北からという説もあります。パンプローナで開催されたフラメンコフェスティバル「フラメンコ・オン・ファイヤー(Flamenco On Fire)」の運営メンバーであるリカルド・エルナンデス(Ricardo Hernandez :ナバラ州のヒターノ連合のコーディネーター)によると、実際、北のバスク地方にもヒターノは住んでおり、その割合はスペイン全土のヒターノ人口率と同じ。つまり、北にはいないというわけでは無いのです。ただ地域によって、ヒターノと非ヒターノの"距離"はまちまちだそうです。つまり、ヘレスのようにほとんど混ざって暮らしているところもあれば、ヒターノ居住区がはっきり分かれていて、生活上もあまり接点がないなど。ナバラ州にも8,000人ものヒターノが在住しているそうで、今回のフェスティバルにも観客として来場して、特にヒターノのアーティストの公演には多く集まり、独特のハレオ(掛け声)をかけていました。
バレンタインデーは、スペイン語では「ディア・デ・サン・バレンティン(Día de San Valentín)」。聖バレンティンの日という意味で、別名「恋人たちの日(Día de los enamorados)」とも言われています。
普段はスペインや海外でのフェスティバルを取材して、スペイン人アーティストのご紹介をしていますが、たまには日本もウォーカー!ということで、昨年オープンした東京・新宿のタブラオ(フラメンコのショーを観られる飲食店)「ガルロチ」に行ってきました。
2016年9月8日から10月2日まで25日間にわたって開催されたスペイン最大のフラメンコ・フェスティバル、第19回ラ・ビエナル・フラメンコが閉幕しました。プログラム発表後、オープニングを飾るはずの公演の中止、スペイン国立バレエ団の公演キャンセルによるプログラム変更。さらには、マラガのオーケストラを率いて大作を奏でる予定だったギタリスト、マノロ・サンルーカルの体調不良によるフェスティバル開幕後の公演キャンセルにより、大劇場マエストランサが一晩空くという異例の事態もありました。
去る3月29日、2016年のヘレスのフェスティバルの公演作品の中から、批評家たちが選出する賞、Premio de la Críticaが発表されました。受賞したのはマヌエル・リニャン(Manuel Liñan)。作品「レベルシブレ(Reversible)」の公演を評価されました。公演についての記事はこちら。
「毎年フェスティバルに出演させてもらえると、アーティストにとっては、自分の軌跡を振り返るきっかけになる。観る側にとっても、"今"のアーティストを知ることができるいい機会。」と記者会見であるアーティストが言っていました。一流のアーティストとして第一線に残っている人たちは進化しています。それは「変化」とは違います。前と違ったこと、変わったことをするだけなのは「進化」ではないと思います。また技術の向上だけとも違うでしょう。いつも同じクオリティも提供できることも実力ですが、フラメンコは人生が反映されるもの。10年前と今とでは経験値も違うはずです。それをにじみ出してもいいところがフラメンコの良さのような気がします。
2015年の秋は久しぶりにスペイン人アーティストの来日公演ラッシュでした。9月のサラ・バラス(Sara Baras)、アンダルシア・フラメンコ舞踊団(Ballet Flamenco de Andalucía)。10月は、スペイン国立バレエ団(Ballet Nacional de España)。そして11月は、ロシオ・モリーナ & ロサリオ・ラ・トレメンディータ(Rocío Molina & Rosario La Tremendita)、エル・シガーラ(EL Cigala)ら。その他、日本人バイラオーラの方々の公演へのゲストとしても、多くのアーティスト達が日本にやってきました。(写真下左:国際フォーラムでのロシオ・モリーナ公演にて開場前の舞台)
この記事はフラメンコシティオ内「MUSICOS/アーティスト・インタビュー」に掲載された記事の解説付オリジナルバージョンです。お急ぎの方や公演内容を鑑賞当日まで知りたくない方はこちらへどうぞ!)
スペイン南部アンダルシア地方。大航海時代、多くの帆船が新大陸に向かって航海に旅立つ出発点となったグアダルキビル川が流れるセビージャは、かつては港湾都市として、今はスペインを代表する観光都市として多くの人が訪れる場所。そして、セビージャはフラメンコのメッカでもあることでも有名。旧市街からグアダルキビル川を挟んだトリアナ地区は、1560年以降のスペイン国王フェリペ二世によるヒターノ定住政策で、ヒターノの永代居住地の一つとして指定されて以来、多くのヒターノが移り住み、そこでフラメンコ文化が栄えることになった。
芸術の秋!と言いますが、他にも食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋...結構いろいろありますね。四季のはっきりした日本では、季節ごとに旬の美味しい味覚があるだけに「食欲なんて一年中ある〜」という方もいらっしゃるでしょう。この時期は、気候的に過ごしやすいので、何をやるにも向いていますね。(右下写真:セビージャ、ドン・ファブリケの塔の前に作られたアナ・モラーレス公演の舞台)
世界遺産のアルカサル(Real Alcázar de Sevilla)での連夜のコンサート。会場となっている巨大な中庭の客席に座り、後ろを振り返ると、同じく世界遺産のセビージャの大聖堂(正式名称はCatedral de Santa María de la Sede de Sevilla)のヒラルダの塔が夜空に一段と映えて見えます。舞台上の出演者からちょうど正面に見える位置。その姿に舞台上から「オレ!ヒラルダ!」と声をかけるアーティストも多くいます。(下写真は舞台側から見たヒラルダ)