スペイン情報満載!フラメンコ・ウォーカー

ビエナル


2016年のセビージャのビエナルでのヒラルディージョ賞受賞アーティストの中から、イノベーション賞 の ファミ・アルカイ&ロシオ・マルケス(Fahmi Alqhai y Rocío Márquez。コンサート名は、"Diálogos de viejos y nuevos sones")、新人賞のカンタオーラ(歌手)マリア・テレモト( MARÍA TERREMOTO)、そして「カテドラル("Catedral")」で最優秀作品賞のパトリシア・ゲレーロ (Patricia Guerrero)の公演などをご紹介します。
セビージャのフェスティバル、ビエナルの公演紹介記事はまだ続きますが、その前に、2016年度のヒラルディージョ賞の受賞者をご紹介します。審査員は15名。政府機関、批評家、新聞記者、フラメンコ有識者の方々によって構成された15名の審査員によって、下記の各賞の受賞者が10月中旬に選定されました。
2016年9月8日から10月2日まで25日間にわたって開催されたスペイン最大のフラメンコ・フェスティバル、第19回ラ・ビエナル・フラメンコが閉幕しました。プログラム発表後、オープニングを飾るはずの公演の中止、スペイン国立バレエ団の公演キャンセルによるプログラム変更。さらには、マラガのオーケストラを率いて大作を奏でる予定だったギタリスト、マノロ・サンルーカルの体調不良によるフェスティバル開幕後の公演キャンセルにより、大劇場マエストランサが一晩空くという異例の事態もありました。
スペインはフラメンコの本場だけあって、1ヶ月のフラメンコフェスティバルで、毎日3〜4公演がプログラムされていても、まだまだ看板アーティストになれる人はたくさんいます。フェスティバル期間中にも同じセビージャでオフフェスティバル的に走っている公演シリーズもありますし、マドリード、バルセロナなどの主要都市での大物公演も重複しまくっていて、体がいくつあっても足りないほどです。
スペインの南、アンダルシア地方にあるセビージャ県のセビージャ市。「セビージャ!マラビージャ!(素晴らしい!)」と言われるほど、イスラム文化と中世バロック文化の名残を残した建造物や町並みが残されています。町の中心部を流れるグアダルキビル川は、よくフラメンコの歌詞でも歌われますが、実はこの川は支流で、本物のグアダルキビル川はそのより少し西よりに走っています。
フラメンコで使う楽器は本来ギター。また、テーブルを指で打ち鳴らしたり(ヌディージョ:Nudillo)、手拍子(パルマ:Palma)を入れていたのが原点。箱状の打楽器のカホン(Cajón)は、今ではフラメンコの定番になっていますが、実はペルーの楽器で、1973年頃にパコ・デ・ルシア(Paco de Lucia)がフラメンコに取り入れました。その後、ベース、フルート、カホン以外のドラムなどのパーカッションと広がりを見せました。ピアノの歴史はもっと古く、アルトゥーロ・パボン(Arturo Pavón)が1949年から弾き始めました。彼はヒターノ。父はカンタオール、母はバイラオーラというフラメンコな環境で生まれ育った、フラメンコが母国語のアーティストです。
日本が豪雨というニュースを聞いた翌日、晴れ続きのセビージャも午前中からお昼にかけてかなりの雨。アンダルシアには、もうかれこれ17年通っていますが、雨が降ると一気に人通りが少なくなるのは変わっていません。基本的にあまり傘をささない風土かな?と思います。そういえば、50度にも達する真夏の昼間に道歩いているのは観光客くらいで、夜涼しくなるとわさわさと地元の人たちが出てくるのが、田舎町だと特に顕著に見られます。
スペインのセビージャで開催中のフラメンコ・フェスティバル、"ビエナル"。二日目以降は毎日、1日に3〜4の公演が毎日開催されています。開演時間は19時、20時半、23時。日によっては12時からの公演もあります。定時に始まればハシゴする人もまずまずの余裕で移動できるのですが、15分押しで始まったり、公演時間が長引いたりして、ややマラソン状態です。幸い(?)、次の公演も定時に始まらないので、なんとかなっていますが、ヒヤヒヤは厳しいですね。
9月に入ったセビージャ。つい三日前までは、まさに「灼熱」の暑さでしたが、今日あたりから吹く風がほんのり秋めいてきました。
9月にセビージャで開催されるフェスティバル、ビエナルのオープニングで企画されているフラッシュモブ。(前回のフラメンコ・ウォーカーで既にお知らせしました。)当日、セビージャの会場だけでなく、世界各地で同じ振り付け、同じ音楽で同時に踊ることで、言語や文化を超えてフラメンコの輪を広げていこうというものです。