スペイン-日本を往復しながら、フラメンコの世界を闊歩する坂倉まきこが発信。

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欧州が異常気象の中、アンダルシア州カディス県には竜巻到来。船がひっくり返る被害もあった模様。不安定な天候は続きながらも、時折雲間から青空が見える日もあるヘレス・デ・ラ・フロンテーラで行われているフラメンコ・フェスティバルも終わりに近づいてきました。これが終わると、キリスト教行事であるセマナ・サンタ(聖週間)がの時期となります。今年は3月25日からの一週間。既に、街のあちこちには、観覧用の座席が設置されていたり、夜、車の通りが少なくなってから、パソと呼ばれる山車を担いで歩く練習が始まっています。
アンダルシアはここ数日、これでもかというくらい降り続ける暴風雨が続いています。「水不足で困っていたからちょうどいい」と言っていた地元の人たちもさすがに青空が恋しくなったことでしょう。風は、強風と言うより突風で、折りたたみ傘はあっという間に逆転してしまい、とてもさしてはいられないほど。諦めて普通の傘を買いに行くと「とんだ時期にフェスティバルがぶつかっちゃったねー」とお店の人も気の毒がっていました。
先日、俳優の大杉漣さんがお亡くなりになりましたが、ここへレスの地で、スペイン人の口からもその話題が出ました。
引き続き、アンダルシアのへレス・デ・ラ・フロンテーラから、フェスティバルの様子をお伝えします。
毎年恒例のへレス・デ・ラ・フロンテーラでのフラメンコフェスティバルが始まりました。今年は2月23日から3月10日の開催です。フェスティバル数日前には昼間は20度近くになり、アンダルシアらしい雲ひとつない真っ青な空の下、続々とアーティストや参加者がへレス入りしてきました。

シェリー酒の郷、アンダルシアのヘレス・デ・ラ・フロンテーラで、毎年恒例のフラメンコフェスティバル、フェスティバル・デ・ヘレス。2018年は、2月23日から3月10日の2週間に開催されます。
スペインの北、パンプローナでのフェスティバルについてお伝えしておりますが、今回は今すぐ日本でご覧いただけるお薦めのフラメンコをご紹介します。
スペインでヒターノ(=ジブシー)というと、南部のアンダルシアのイメージが強いのですが、歴史的にヒターノがスペインに入ってきたのは、北からという説もあります。パンプローナで開催されたフラメンコフェスティバル「フラメンコ・オン・ファイヤー(Flamenco On Fire)」の運営メンバーであるリカルド・エルナンデス(Ricardo Hernández :ナバラ州のヒターノ連合のコーディネーター)によると、実際、北のバスク地方にもヒターノは住んでおり、その割合はスペイン全土のヒターノ人口率と同じ。つまり、北にはいないというわけでは無いのです。ただ地域によって、ヒターノと非ヒターノの"距離"はまちまちだそうです。つまり、ヘレスのようにほとんど混ざって暮らしているところもあれば、ヒターノ居住区がはっきり分かれていて、生活上もあまり接点がないなど。ナバラ州にも8,000人ものヒターノが在住しているそうで、今回のフェスティバルにも観客として来場して、特にヒターノのアーティストの公演には多く集まり、独特のハレオ(掛け声)をかけていました。
パンプローナは、フラメンコギタリストのサビーカス(Sabicas)の出身地ということもあり、この地で開催されるフラメンコ・フェスティバル「フラメンコ・オン・ファイヤー」ではギターはとても重要視されています。グラナダのギタリスト、ペペ・アビチュエラ(Pepe Habichuela)は開催以来、ギター大使的な役割で、常にこのフェスティバルの中心にいて、皆を温かく見守ってくれています。大御所なのに気さくで、バルコニーからの演奏にも応じ、地元の人との繋がりも以前にも増して強くなっています。(写真は、バルコニーでの演奏風景。ペペと息子のホセミ・カルモナ)
スペイン北部のバスク地方、ナバラ県パンプローナで6日間にわたって開催されたフラメンコフェスティバル「フラメンコ・オン・ファイヤー」。閉幕と同時に、パンプローナの街は秋の気配となり、炎が静まったかのように涼しい風が吹いています。