スペイン-日本を往復しながら、フラメンコの世界を闊歩する坂倉まきこが発信。

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9月に入ったセビージャ。つい三日前までは、まさに「灼熱」の暑さでしたが、今日あたりから吹く風がほんのり秋めいてきました。
フラメンコ・オン・ファイヤー特集、第4回です。いつになく更新が早いなと思われるかもしれませんが、このフェスティバルは1週間前後という短い期間ながらプログラムの内容も濃く、時間にゆとりがあるのでバスクのグルメも楽しめるという美味しいフェスティバル。そこで、グルメな日本の皆さんにこのフェスティバルを知ってもらい、いつか足を運んで最高のフラメンコとの出会いの場にしてほしいと思います。また、この後、セビージャのビエナルも控えています。現状ではレポートできるかどうかは確定ではないのですが、いくつかの公演のご紹介はできると思います。(写真はフェスティバルオープニングカクテル)
前回に引き続き、フラメンコ・オン・ファイヤーの特集。今回は、毎夜23時半からホテル内に作られた特設ステージでのコンサート「シクロ・ノクトゥルノ(Ciclo Nocturno:夜のコンサートシリーズ)」についてお伝えします。フェスティバル初日については第1回目で書きましたので、2日目以降からです。(写真は夜のパンプローナ、カスティージョ広場)
前回からお伝えしております、ナバラ州、パンプローナのフラメンコ・フェスティバル「フラメンコ・オン・ファイア(Flamenco On Fire)。ナバラ州?馴染みがないかもしれませんが、スペインの北東にあたり、フランスと国境を接しています。気候は南のアンダルシアに比べると夏も過ごしやすく、気温が37度でも汗もかかずにさらりと過ごせました。(写真はマニュエタ通り)
スペインと言えば、「闘牛」と「フラメンコ」というのが定番でしたが、近年日本でもスペインバルが増えたり、スペイン人シェフの世界的な活躍で「グルメ」も注目を集めています。フラメンコの本場、アンダルシア地方にも、もちろん美味しいものはたくさんあるのですが、美食の街として有名なのはバスク地方のサン・セバスチャン(San Sebastian)。そこから車で約一時間の場所に位置するパンプローナ(Pamplona)も、その流れを汲んでグルメな街、そして何と言ってもサンフェルミンの牛追い祭りで有名な街です。そのパンプローナで開催されたフェスティバルについて、特集レポートいたします。
9月にセビージャで開催されるフェスティバル、ビエナルのオープニングで企画されているフラッシュモブ。(前回のフラメンコ・ウォーカーで既にお知らせしました。)当日、セビージャの会場だけでなく、世界各地で同じ振り付け、同じ音楽で同時に踊ることで、言語や文化を超えてフラメンコの輪を広げていこうというものです。
夏になり、日が延びてきましたが、スペインは日本よりさらに日没の時刻が遅く、20時、21時台に日の入りとなります。日本より湿度は低いとはいえ、アンダルシアには「スペインのフライパン」と呼ばれる場所がたくさんあるほど、気温の上がり方は半端じゃありません。夜でも30度以上、昼間は軽く40度越え、50度を越える時もあります。そうなると、お出かけは日没後の限ります。そんなスペインの夏の夜、たくさんのフラメンコフェスティバルが開催されます。
こちらのサイト、GUIA FLAMAの表紙にも各地のフェスティバルのポスターがずらり!
今年も暑い夏がやってきました。暑い、あつい、熱い......。この「熱」という漢字は、とかく日本ではフラメンコを表す時に使われます。そう、おなじみの「情熱のフラメンコ!」です。ちなみに来月公開されるパコ・デ・ルシアの映画のタイトルは「灼熱の」とされています。「熱い」のと同様に、フラメンコ=薔薇の花をくわえて踊るというイメージも定着しています。
去る3月29日、2016年のヘレスのフェスティバルの公演作品の中から、批評家たちが選出する賞、Premio de la Críticaが発表されました。受賞したのはマヌエル・リニャン(Manuel Liñan)。作品「レベルシブレ(Reversible)」の公演を評価されました。公演についての記事はこちら。
「毎年フェスティバルに出演させてもらえると、アーティストにとっては、自分の軌跡を振り返るきっかけになる。観る側にとっても、"今"のアーティストを知ることができるいい機会。」と記者会見であるアーティストが言っていました。一流のアーティストとして第一線に残っている人たちは進化しています。それは「変化」とは違います。前と違ったこと、変わったことをするだけなのは「進化」ではないと思います。また技術の向上だけとも違うでしょう。いつも同じクオリティも提供できることも実力ですが、フラメンコは人生が反映されるもの。10年前と今とでは経験値も違うはずです。それをにじみ出してもいいところがフラメンコの良さのような気がします。