スペイン-日本を往復しながら、フラメンコの世界を闊歩する坂倉まきこが発信。

最近の記事

連載順で表示

スペインと言えば、「闘牛」と「フラメンコ」というのが定番でしたが、近年日本でもスペインバルが増えたり、スペイン人シェフの世界的な活躍で「グルメ」も注目を集めています。フラメンコの本場、アンダルシア地方にも、もちろん美味しいものはたくさんあるのですが、美食の街として有名なのはバスク地方のサン・セバスチャン(San Sebastian)。そこから車で約一時間の場所に位置するパンプローナ(Pamplona)も、その流れを汲んでグルメな街、そして何と言ってもサンフェルミンの牛追い祭りで有名な街です。そのパンプローナで開催されたフェスティバルについて、特集レポートいたします。
9月にセビージャで開催されるフェスティバル、ビエナルのオープニングで企画されているフラッシュモブ。(前回のフラメンコ・ウォーカーで既にお知らせしました。)当日、セビージャの会場だけでなく、世界各地で同じ振り付け、同じ音楽で同時に踊ることで、言語や文化を超えてフラメンコの輪を広げていこうというものです。
夏になり、日が延びてきましたが、スペインは日本よりさらに日没の時刻が遅く、20時、21時台に日の入りとなります。日本より湿度は低いとはいえ、アンダルシアには「スペインのフライパン」と呼ばれる場所がたくさんあるほど、気温の上がり方は半端じゃありません。夜でも30度以上、昼間は軽く40度越え、50度を越える時もあります。そうなると、お出かけは日没後の限ります。そんなスペインの夏の夜、たくさんのフラメンコフェスティバルが開催されます。
こちらのサイト、GUIA FLAMAの表紙にも各地のフェスティバルのポスターがずらり!
今年も暑い夏がやってきました。暑い、あつい、熱い......。この「熱」という漢字は、とかく日本ではフラメンコを表す時に使われます。そう、おなじみの「情熱のフラメンコ!」です。ちなみに来月公開されるパコ・デ・ルシアの映画のタイトルは「灼熱の」とされています。「熱い」のと同様に、フラメンコ=薔薇の花をくわえて踊るというイメージも定着しています。
去る3月29日、2016年のヘレスのフェスティバルの公演作品の中から、批評家たちが選出する賞、Premio de la Críticaが発表されました。受賞したのはマヌエル・リニャン(Manuel Liñan)。作品「レベルシブレ(Reversible)」の公演を評価されました。公演についての記事はこちら。
「毎年フェスティバルに出演させてもらえると、アーティストにとっては、自分の軌跡を振り返るきっかけになる。観る側にとっても、"今"のアーティストを知ることができるいい機会。」と記者会見であるアーティストが言っていました。一流のアーティストとして第一線に残っている人たちは進化しています。それは「変化」とは違います。前と違ったこと、変わったことをするだけなのは「進化」ではないと思います。また技術の向上だけとも違うでしょう。いつも同じクオリティも提供できることも実力ですが、フラメンコは人生が反映されるもの。10年前と今とでは経験値も違うはずです。それをにじみ出してもいいところがフラメンコの良さのような気がします。
今年のフェスティバル期間は、特に風邪が大流行。日本でも同じ時期、インフルエンザが猛威を振るっていたようですね。マスクをするとか、咳やくしゃみの時にハンカチで口元を押さえるというのが励行されているのは日本だけ。劇場内でも容赦なく大きな音で咳が飛び交っていました。気温の急に下がった夜もあり、免疫力の低下の隙をつかれたか、私も不覚にも大風邪。夜になると高熱が出るし、喉もやられて声も出なくなり、残念ながらフェスティバル後半は厳しいものとなりました。公演記事にも着手できなかったので、これから徐々に振り返りながらピックアップして掲載していきたいと思っています。
数日、雨や強風で寒い日が続いていましたが、ようやくアンダルシア特有の雲ひとつない鮮やかなブルーの空が戻ってきました。
ここヘレス・デ・ラ・フロンテーラの街の歴史は古く、紀元前三千年紀頃から人が住んでいたと言われています。日本の歴史で言うと縄文時代にあたります。多くの歴史的建造物が残っている中でも最古の建造物と言われているのがアルカサルです。その入り口にある17世紀に建てられたバロック建築の元お屋敷がパラシオ・ビジャビセンシオ(Palacio Villavicencio)。ここでは「パラシオでのコンサート(Los Conciertos de Palacio)」というシリーズで今年は3つのカンテコンサートが企画されました。

[第79回]ヘレス・フェスティバル Vol.4 /Festival de Jerez Vol.4

| コメント(0)
「今年のフェスティバルはイベントが多いな」というのは、もう合い言葉と言っていいほど。フェスティバル公式プログラムと同じ時間に複数の場所でコンサートや公演がありますし、夜中0時以降のコンサートは、翌日クラスのある生徒さんにとっては、行きたくてもいけないという方も多いことでしょう。一方で、観光を兼ねて本場のフラメンコを楽しみたいという人には、この時期のヘレスは特にオススメです。アンダルシアの楽しさが、ギュッと凝縮されている感じです。
さて、これからしばらくは、毎年恒例のヘレス・デ・ラ・フロンテーラからのフェスティバル情報が中心となります。出演者名など聞きなれない言葉もたくさん出てくるかもしれませんが、今、首都マドリードから飛行機で一時間ちょっとのアンダルシアの村で、こんなフラメンコの祭典が開催されているんだな、と眺めていただければ幸いです。まずはフェスティバル初日。メイン会場のビジャマルタ劇場では、エバ・ジェルバブエナの新作「アパリエンシアス(Apariencias)」が公演されました。