スペイン-日本を往復しながら、フラメンコの世界を闊歩する坂倉まきこが発信。

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20年目を迎える、フラメンコの本場スペイン、アンダルシアのヘレス・デ・ラ・フロンテーラの「フェスティバル・デ・ヘレス」。市の経済的な問題から、フェスティバルのメイン会場であり、町の文化の中心的存在でもあるビジャマルタ劇場の閉鎖が検討されて以来、地元だけでなくアーティストや毎年このフェスティバルを楽しみに集まる世界中のフラメンコファンから存続を求める声が集まっていました。
今週末よりアンダルシア州のヘレス・デ・ラ・フロンテーラで2週間にわたり毎年恒例のフラメンコ・フェスティバルが開催されます。(写真右:ヘレスの街中)
今年9月8日から10月2日まで、アンダルシアのセビージャで開催されるフラメンコ・フェスティバル、ラ・ビエナル・デ・フラメンコ・デ・セビージャ、通称:ビエナルのプログラムが発表されました。二年に一度開催されるこのフェスティバル。今年は66作品(公演数は70)が公演されます。
取材/文 坂倉まきこ スペインでは、親が小学校の送り迎えをするのが普通です。そして、学校が終わると、次は習い事へと連れて行きます。学校の成績が悪く、終業後に補習が入ってしまうと習い事には通えなくなってしまうのですが、大抵の子供は芸術、音楽、スポーツなどを課外授業的に受けています。セビージャ滞在中によく通る場所には音楽学校があり、夕方になると子供を迎えに来た親たちで道が占拠されている状況をよく目にします。多くの子供が通うだけに、特に才能のある子を見つけやすい環境かもしれません。
2015年の秋は久しぶりにスペイン人アーティストの来日公演ラッシュでした。9月のサラ・バラス(Sara Baras)、アンダルシア・フラメンコ舞踊団(Ballet Flamenco de Andalucía)。10月は、スペイン国立バレエ団(Ballet Nacional de España)。そして11月は、ロシオ・モリーナ & ロサリオ・ラ・トレメンディータ(Rocío Molina & Rosario La Tremendita)、エル・シガーラ(EL Cigala)ら。その他、日本人バイラオーラの方々の公演へのゲストとしても、多くのアーティスト達が日本にやってきました。(写真下左:国際フォーラムでのロシオ・モリーナ公演にて開場前の舞台)
毎年、アンダルシア州カディス県へレス・デ・ラ・フロンテーラで開催される「フェスティバル・デ・へレス」。来年は開催20周年を迎えます。それを記念して、プログラムも特別バージョンのものが組み込まれ、先日その全容が発表されました。このほかにも、フェスティバル事務局が主催するペーニャ(愛好家の集まる場所での公演)や映画の上演、カンファレンス、写真の展示会など多くの企画が予定されています。また、オフ・フェスティバルのクラスやコンサートも例年通り、いや例年以上に開かれることでしょう。
フェスティバルの公演の開催場所は、メインのビジャマルタ劇場、教会を改装したサラ・コンパニア、小規模公演向けのサラ・パウル、遺跡アルカサルの入り口にあるパラシオ・ビジャビセンシオに加え、有名なシェリー酒「ティオ・ペペ」の醸造所であるボデガ・ゴンザレス・ビアスも復活しました。
この記事はフラメンコシティオ内「MUSICOS/アーティスト・インタビュー」に掲載された記事の解説付オリジナルバージョンです。お急ぎの方や公演内容を鑑賞当日まで知りたくない方はこちらへどうぞ!)
スペイン南部アンダルシア地方。大航海時代、多くの帆船が新大陸に向かって航海に旅立つ出発点となったグアダルキビル川が流れるセビージャは、かつては港湾都市として、今はスペインを代表する観光都市として多くの人が訪れる場所。そして、セビージャはフラメンコのメッカでもあることでも有名。旧市街からグアダルキビル川を挟んだトリアナ地区は、1560年以降のスペイン国王フェリペ二世によるヒターノ定住政策で、ヒターノの永代居住地の一つとして指定されて以来、多くのヒターノが移り住み、そこでフラメンコ文化が栄えることになった。
芸術の秋!と言いますが、他にも食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋...結構いろいろありますね。四季のはっきりした日本では、季節ごとに旬の美味しい味覚があるだけに「食欲なんて一年中ある〜」という方もいらっしゃるでしょう。この時期は、気候的に過ごしやすいので、何をやるにも向いていますね。(右下写真:セビージャ、ドン・ファブリケの塔の前に作られたアナ・モラーレス公演の舞台)
世界遺産のアルカサル(Real Alcázar de Sevilla)での連夜のコンサート。会場となっている巨大な中庭の客席に座り、後ろを振り返ると、同じく世界遺産のセビージャの大聖堂(正式名称はCatedral de Santa María de la Sede de Sevilla)のヒラルダの塔が夜空に一段と映えて見えます。舞台上の出演者からちょうど正面に見える位置。その姿に舞台上から「オレ!ヒラルダ!」と声をかけるアーティストも多くいます。(下写真は舞台側から見たヒラルダ)
711年にモーロ人(ムーア人)に征服され、彼らイスラム教徒たちの文化の中心地となったセビージャには、たくさんのイスラム様式の建造物が残っています。レコンキスタ後、モーロ人は追放され、カスティージャ王国の主要都市となったセビージャは、グアダルキビル川を通じて港湾都市として商業の面でも栄え、豊かな街へと発展していきました。(左写真:グアダルキビル川とセビージャのトリアナ地区)