太田マキの湯の町、ワクワク!旅するギター

フラメンコのクラスってなに

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東京にてライブ2本終えて月末の月イチおおいたしてきました。
そしていよいよギターの購入準備もざわざわとしてきました。今は倉庫、もうすぐギター練習室兼スタジオになるはずのスペースを大掃除。前の住人も全く使っておらずおそらく10年以上放置されていた倉庫の埃はなかなかの強敵。積りに積もった砂埃を掃きだして今回はとりあえずざっくりキレイにした、という感じで力尽きる。次回は濡れ新聞と脚立を調達してピカピカにする予定。
と床に何やら四角い板が...

片付けようと持ち上げると床の穴を塞いでいる板でした。以前は下の温泉と階段かはしごで繋がっていたらしい。
これは踊ってたら温泉に落ちちゃうかもしれない(笑)それもなかなか楽しいかもしれない。
この石の床に自分で敷けるという床材を入れてみようと思っています。蛍光灯の配線も丸見えだし、まずは電気がつくのかも不明でまだまだ先は見えませんが少しずつ。幸い家から車で少し行けば、ホームセンターが沢山あってDIYの材料には事欠かない。手作りスタジオ Poco a poco 頑張ります。ココにギターをお迎えする日もそう遠くないのだなぁ。ギタリストが育つ日、と思うと果てしなく遠く思えるけれど前進していくしかない。9月には東京から講師を迎えてのギター講座の目途が立ってきました。ここに沢山の人が来てくれるといいなぁ。

そして東京に戻ってきたら桜が満開。そして、10うん年ぶりに腰痛が出てきた。あれよあれよと少しずつ悪化して週末は寝返りも打てず、クラスもお休みせざるをえず家にこもりきり。時間だけはたっぷり。で、7月の発表会が終わってからの東京での月2クラス新体制について考えて、考えて、考えています。振付をして発表会で発表する、というサイクルとは違うフラメンコとの、生徒さんとの付き合い方。クラスの新しい形を探している。自分が伝えたいこと、生徒さんと一緒に探していきたいこと、生徒さんに叶えてほしいこと、についてじっくり向き合ってみています。まだ途中だし、完璧な答えがある訳じゃない。でも、ドンドン新しい振付を覚えて、忘れて、を繰り返していく事ではないなぁと思う。

何もかも踊れるなんて不可能だし、そんな必要も全然ない。でも沢山の人が上手じゃないと、完璧じゃないとダメ、恥ずかしいっていう思いに囚われ過ぎているように思えるのです。自分の時間、自分の踊りなのに楽しめない。踊ることで気持ちよくて体と心がすっきりしたり、自分の中にあるものを引き出せるたったひとつのソレアが、アレグリアスが、バイレがあればいい。それを探していけるようなクラス。

例えば、パルマを打つ時、足を踏み鳴らす時、どうしても耳から、外から聞こえる音を聞いてしまう。人に比べて音が大きいとか小さいとか思う。大きい音を出そうと力いっぱい床を叩く。床も足も痛い痛いと言っている音がしているのに気づかない。体の中を伝わってくるカンテやギターの震えもかき消されてしまう。練習する時、鏡の中の自分の形だけを見る。これで目の中がいっぱいになってしまうから、体の中を通して自分がどう立っているかが見えない。こんな事が沢山の人の中に起こっているなぁと感じる。

でも、本当は体の中から振動や感触が聞こえてくるし、しっかり根をはって枝を広げる木のように立っている自分は目をつぶっても感じられる。自分の体の中の音に、振動に、景色を感じてカンテ・ギターとシンクロする。そうやって踊っていると自分と音楽がつながるのがわかる。自分と床も天井もつながる。ってことは大地とも、空ともつながってる。味わって楽しむ。って書くとなんだか壮大ですが、サパテアードの時、自分のもも肉が揺れるのだって楽しいのですよ、わたしは(笑)。ゴルペで床とつながった後床から伝わってくる振動を味わう。そしてカンテからギターからビリビリと伝わってくる響きが好きです。そしてやっぱりすぐそこで演奏してほしい。

経費とか色んなハードルはあるのだけど、そんな訳で夏からは毎回ギター入れたいと画策しています。ギックリ腰手前になってなおさら思うのですが、踊れるってとっても恵まれて幸せな事。生のフラメンコギターと一緒なら、さらにスペシャル。発表会に出るため、やライブ出たいというそれぞれの目標があるのも良いし、他の先生に振付を習って自分がやりたい事を探すのも素晴らしい。定期的に体を動かす、でも良いと思う。そんな目標をそれぞれ持ちながらも、クラスの中でギターとカンテとともにひとつひとつの瞬間、過程を味わえるようにできたら。月2回のクラスなので、それぞれがそれぞれのフラメンコの付き合い方を選択できて、ギターやカンテを毎回感じられるスペシャルな環境を作れたらなぁ、と思います。いいギタリストが沢山いるのだから、東京なら絶対できるはずだ。まだまだ探っていきます!

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太田マキ プロフィール

バイラオーラ。大分県出身。20歳でフラメンコに出会い、岡本倫子スペイン舞踊団で活動後退団。関東を中心に教授・公演活動を行う。2012年日本フラメンコ協会第21回新人公演奨励賞及びエル・スール財団新人賞を受賞。 日本全国にて公演を重ねる中で、カンテ・ギターを学ぶ場が極端に少ない地方フラメンコの現状に触れ、音楽としてのフラメンコの普及活動の必要性を感じる。2016年11月「おおいたとスペインをつなぐ会」を発足。無料貸出しギターを全国に届けるため動き始める。カンテ・ギター・バイレが老若男女ともに楽しむ土地に根付いたフラメンコを求め、東京・大分・スペインを奔走中。
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