フラメンコと酒のコアな味わいをこよなく愛するルポライター中谷伸一が、独自の視点で描くCDコラム。

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18 長嶺ヤス子「裸足のフラメンコ」×雪っこ(酔仙酒造)Yasuko Nagamine「Flamenco Descalzo」×Yukikko(Suisen Syuzou S.A.)

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 胸のすく素晴らしい映画だった。今年で喜寿(77歳)を迎えた稀代の踊り手、長嶺ヤス子を約一年にわたり撮影したドキュメンタリー「裸足のフラメンコ」である。新宿での公開は終了したが、大阪では5月4日から(第七藝術劇場)、愛知では5月11日から(名古屋シネマテーク)、兵庫では6月1日から(神戸アートビレッジセンター)と順次公開。関西方面の方、一見の価値はあるのでぜひ。

17 イグナシオ・デ・アンパーロ「ソナンドラ」×インペリアル・スタウト(箕面ビール)Ignacio de Amparo"SONÁNDOLA"×IMPERIAL STOUT(Minoh Beer)

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「プーロ・ドランカー」は、「プーロ(純粋な)酔っ払い」と「プーロ・フラメンコにKOされた男(=筆者)」、つまりボクシングのパンチ・ドランカーに掛けた造語である。で、今回は久々に本稿好みの豪快無比、正統派のハード・パンチャー登場! 黒い光を放つモロンのヘヴィー級ギタリスト、イグナシオ・デ・アンパーロの「ソナンドラ」(2012)だ。

16 木下惠介監督「永遠の人」×六調子(球磨焼酎)Keisuke Kinoshita「Un amor inmortal」×Rokuchóshi(aguardiente de arroz en Kumamoto)

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 数少ない本コーナーのファン(=酔っ払い)の皆さん、ご無沙汰してます。死の原稿ロードから、一瞬フラメンコの楽園に戻ってきました。では、早速ご紹介するのは、1961年公開の邦画「永遠の人」です。何と、このテーマ音楽は全編フラメンコ! しかもギターを弾いているのは、日本フラメンコ界創成期の星、勝田保世(クレジットは「ホセ勝田」と表記)さんです!

15 カマロン「ラ・レジェンダ・デル・ティエンポ」×アードベッグ・ガリレオCamarón「La leyenda del tiempo」×ARDBEG GALILEO

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 カマロン没後20年のメモリアルイアーだった2012年も、11月に入りもう残りわずか。この作品だけは何としても、本年度中に紹介せねばなるまい。フラメンコ界に衝撃を与え、後世までのカマロンの名声を決定づけた、1979年6月16日発売の「ラ・レジェンダ・デル・ティエンポ」である。

14 アグヘータ、カプージョ、トルタ他「ヘレス・アル・カンテ」×モカンボ20年Agujetas, Capullo, Torta「JEREZ AL CANTE」×Mocambo 20 years

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 前回ヘレスに触れたので、そのままフラメンコの核心に突っ込むため、近作「へレス・アル・カンテ」(2012)をご紹介! アグヘータ、カプージョ、トルタ――昔日のフラメンコを体現する、現役のツワモノ達が勢ぞろいの豪華な企画アルバムだ。カンテ入門篇としても最適な一枚である。

13 ファミリア・モネオ、サンボ、モレーナ「アル・アイレ・デ・ヘレス(3枚組)」×インヘニオ・マナカス(ラム) Familia Moneo, Zambo, Morena「al aire de jerez」×Ron Ingenio Manacas

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 今年のビエナル公演「ヘレス」では、同地の代表として、カンタオールのエル・トルタ、ルイス・エル・サンボらが登場した。ブレリアで真骨頂を見せた彼らのアルテ(芸)の核心を、濃縮スープのようにまとめた3枚組が本作「アル・アイレ・デ・ヘレス(ヘレスの空気へ)」(2006)だ。

【番外編】徳永健太郎×康次郎 フラメンコギターDUOライブ

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久しぶりの大型新人登場に感動したので、敢えて今回は特別番外編として、最新のライブレポートをお届けしよう。

12 エル・カブレーロ「パストール・デ・ヌーベス」×盛若(樫樽貯蔵)El Cabrero「Pastor de nubes」×Moriwaka (reposado en barricas de roble)

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 山羊と共に荒野をさすらうカンタオール、それがエル・カブレーロ(山羊飼い)だ。黒いソンブレロに赤いスカーフで悄然とたたずむ姿は、まさに「夕陽のガンマン」そのもの。時代と共に消えゆくフラメンコの美学を、21世紀の今も身体を張って伝える、頑固一徹なアーティストの一人だ。

11 ナバヒータ・プラテア「デスデ・ミ・アソテア」×カサル・ガルシアNavajita Plateá「Desde Mi Azotea」×Casal Garcia

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「きみへ捧げるバラを切った。だけどここにいない・・・」と滑り出す渋いバラード「マラケシュの詩人」は、久々に喰らったKOパンチだった。ヘレスの人気デュオ「ナバヒータ・プラテア」が、昨年急逝したフラメンコ・ギタリスト、モライート・チーコのオマージュに出演して唄った曲だ。

10 マイテ・マルティン「ケレンシア」×グレイス甲州2010Mayte Martín「Querencia」×GRACE KOSHU 2010

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 山梨の白ワイン、「グレイス甲州」はご存知だろうか? シュール・リーという、ワインを澱に触れさせる製法を用い、地元土着品種「甲州」から生み出された、日本が世界に誇る辛口の白だ。その淡雪のような後口に衝撃を受け、早速このワインに合うアルバムを探した。それがマイテ・マルティンの「ケレンシア」(2000)である。