バイレ・ソロ部門第1日

菊地裕子 全体のレベルが高いのはいつものことながら、今年は強烈な印象を残す踊りが少なかった。 協会の奨励賞選考会では8名を推したが、私自身のメモに「特A」は4名しかいない。 いわゆる「上手に踊れる」という人は沢山いるのだけど、際立った個性を感じさせたり、心に刺さる感動を与えるところまではなかなかいかないことがほとんどだった。 準備を進めてきた人の中には、今年3月11日の大震災で被害を受けた人も少なからずいるだろう。 それがステージの出来に影響しているのかもしれないとも思う。 けれども、こんな時だからこそ、フラメンコをフラメンコたらしめているものが大きな力を発揮すると私は信じている。いつもより、多少書き方が厳しいかもしれないが、伝えたいのは、あなたが思っているよりも「フラメンコは素晴らしい」、あなたが考えているよりも「アルテは心を動かす」ということだけだ。フラメンコの力をもっと信じて欲しい。あなたの中にある力をもっと信じて欲しい。見果てぬ夢に向かって進む人々を、これからも私は私なりに応援していく所存です。

堀越千秋 カンテはあなた、私は踊り、というのは正に日本的お稽古ごとの延長上にある悪弊である。 フラメンコとはそういうものではない。カンテを唄えなかったら、ギター(本年のギターの諸君も、唄うよりつぶやきという感じであった)も踊りも存在しないのだ。よくぞ本質をするりとトバして、避けて、もっともらしく動きだけをマネして、日本フラメンコは今日までやってこれたものだ!もはやこの原発事件(すでにして原発は事故ではない。事件=国家的犯罪である)による放射能で、われわれ日本人に呑気に長い未来はないのだから、僕も正直に言っておくことにしたい。「唄なき踊りはニセモノである!」。 また来年! もし出演者の方で御質問のおありになる方は、どうぞ往復ハガキにてアクースティカあて(〒141-0021 東京都品川区上大崎2-15-5長者丸ビル3F)にお送りください。必ずお答えします。 ランクはA、a上、a中、a下、B上、B中、B下、b上としました。

西脇美絵子 震災の影響なのか、世代交代の時期だったのか、常連の出場者が少なく新しい顔が目立った。そのせいか、突出した人は少なかった。例年同様全体のレベルは高い。特に下の方は、今年また一段レベルが上がった印象を受けた。個人的に絶対奨励賞!と評価した人が2人、奨励賞と評価した人が4人。奨励賞のボーダー上にいた人が13人、あと一息でボーダー上と感じた人が21人。ここまでで40人になる。全体の6割以上である。残り4割の人たちだって、すぐその後ろに控えている。僅かの違いの中で大勢がひしめきあっていた。この数字から何を読み取るべきか? 誤解を恐れずに言うなら、奨励賞なんて時の運だと腹をくくることだ。新人公演の傾向と対策なんて笑い飛ばしてしてしまうことだ。 皆うまいのである。皆美しいのである。フラメンコ舞踊独特のテクニックも、かなりの人が器用に身に付けている。そういうものを突き破ってその人の内から溢れ出る、命のマグマと私は出会いたい。私が高い評価をつけた前述の40人には、各講評の最後に、◎スペシャル、◎、〇、〇小の印を付した。


1 大槻敏己

(ソレア)

大槻敏己

●身体のバランスが取れ、使い方も上手い。だが、動きが予定調和的で驚きがない。形だけになっている感じ。振付をものにしても、それを追いかけるように踊っていては、観ている人には何がしたいのかわからないし、感じない。フラメンコはここから先の勝負。特に、コンパスの気持ちよさをもっともっと追求して!(菊地裕子)

●振りがパントマイムみたいに見えた。それが「ソレア」なのかどうか。怪し気な気分あり。元気の良さ、悪くない。 [a中](堀越千秋)

●以前出場した時とは見間違えるほど精悍な身体になった。無駄のない動きで、スタイリッシュに仕上げている。身体の周囲の空気を取り込んで、体内でエネルギーを増幅してもいる。だが、それがパターン化されて安易な予定調和に陥っている。その殻を突き破った時、さらに大きく弾ける予感。〇(西脇美絵子)

2 川原治子

(タラント)

川原治子



●そつのない踊り。溜めもそれなりにある。しかし、すべて8割ぐらいの力で踊っている印象。フラメンコ舞踊向きの身体かと思うけれど、もっとインナーマッスルを鍛えて、12割の力があふれても微動だにしない身体になってください。きっと動きにもっと説得力が出てきます。(菊地)

●まだ未熟。腕を上にピンと伸ばし切って万才してはいけません。学芸会みたいに見える。 [B中](堀越)

●上体の使い方が平面的で、身体の軸がつっぱっていてぎこちない。踊る身体としては、まだまだ不器用なのだが、時に、強い気持ちがピタッとはまる重く美しい瞬間がある。まずは基礎力をつけて! 緊張がほぐれてきたのか、後半良くなった(西脇)。


3 松村布美

(アレグリアス

松村布美



●マイナーな曲調から一転、アレグリアスの明るい曲調になった出だしはgood。いいところは他にも散見されたが、今ひとつ魅力として大きく花開かないのが残念。問題のひとつは動きが小さく見えること。なぜかといえば、身体の中から動いていないから。小柄な人でも大きなエネルギーを感じさせると大きく見えるもの。身体の使い方を要研究!(菊地)

●振りが抑制されていて、少なめで、踊りすぎず、良い。運動神経良い。足が良い。 マルカールが良い。但しスケールの大きさと優雅さのようなものが欲しい。つまり体の力を抜ききることだ。[a上](堀越)

●お行儀よくまとめられているが、全体にメリハリがない。バックの音楽をもっと感じて受けとめて、踊りのパワーに変えてほしい。表現は細やかで、細部のちょっとした動きにセンスが見え隠れする。瞬発力とダイナミズムが出せるようになると、飛躍的に魅力的なバイレになるだろう。〇小(西脇)

4 鶴幸子

(ソレア)

鶴幸子


●バイオリンも入って、美しく洗練されたダンス作品。大きな踊りは可能性を感じさせるが、時々入るデジタルな動きに説得力がない。デジタルな動きをやる場合には、基本的にコンパスの真っ芯をとらえていないと、何をやりたいかが伝わりにくいのです。結果、形だけの動きに見えてしまう。マルカールをもっと![A評価] (菊地)

●ビロードのえんじ色の衣裳美しい。バイオリンを入れた変種に挑戦したのが良い。独特の妖しさがあった。力みが固さとなった。 [B中](堀越)

●ドラマチックな構成、音作り。詰め込み過ぎない振りをゆったりとした間合いで踊った。彼女は何を表現したいのか、そのイメージはかなり鮮明に見えてきた。だが、身体がそれを表現できない。体幹を鍛え、腹周りで空気を動かす=事を起こすことが大事。フラメンコを踊るのに必要な身体表現能力をまず、身につけてください。〇小(西脇)

5 川松冬花

(アレグリアス)

川松冬花


●身体で表現するコンパス感が心地よい。フラメンコが好きなんだなぁと思わせる。しかし、振付が本人にそぐわないのか、身体の使い方がやや未熟に思われる場面もあり、また、中盤からは息切れしたのか少し単調になった。佳いものは持っている。あとはもっともっと踊り込んで、精進あるのみ![A評価] (菊地)

●楽し気でよろしい。但し、アレグリアスにはリズムのスピード感、一貫性が必要だ。節々で小さく休むのは日本人の癖である。シレンシオの部分で、リズムより身体が早く出るところが良い。 [a下](堀越)

●勢いはあるのだが、腰が浮いているので力が前に出てこない。気合としてのアイレは十分感じられるだけに残念。くしゃくしゃっと身体を動かして抜けていく時の感覚が粋。この時のマノの動きが、やけにこなれているように見えて魅力的だ。フラメンコ的センスあり。がんばって!(西脇)

6 村井宝

(ソレア・ポル・ブレリア)

村井宝

●非常に上手い。力を感じる踊り。表現する意欲にあふれ、舞踊性にも富んでいる。しかし何だろう、以前に比べて、中を見つめて踊っている感じがあまりしない。踊り手の意識が「外からどう見えるか」に向かっている感じ。意識のベクトルが変われば、見違えるほど感動的になるはずなのに。悔しい。極端なことを言えば、私はあなたの踊りが観たいんじゃなくて、あなたそのものを見たいんです。[A評価] (菊地)

●足よろし。キビキビした体の動きが快よい。しかし、ゆっくりした動きにむしろこの人の本領ともいいたい美が垣間見えた。そのへんで僕は鳥肌が立ちそうになったが、すぐ小技が出て来てしまうのでウットリ出来ず残念。スカートは良いが、チャケータ(上着)が不粋。 [a上](堀越)

●粘りのある動きで重心も低い。小さな体にエネルギーがギュッと詰まっている。内に向かうエネルギーと放出するエネルギーの拮抗が感じられる密度の濃いバイレだ。技術的にはほとんど文句をつけるところがない。なのに、もう一つ何かが足りない。いいバイレなのにもどかしさが残った。〇(西脇)

7 佐藤真理

(ソレア)

佐藤真理


●ちゃんと踊ろうとはしているが、動きに迷いがあるようで中途半端な印象。動く時には決然と動かないと、何をやりたいか言いたいか、観ている人には伝わらない。せっかく舞台に立つのだから、思いの丈を身体全部で表現できるよう、もっと身体を作って踊り込もう!頑張れ!(菊地)

●リズムに遅れることもあるが、大体合っている。しかし「合っている」はすでに遅れていることである。 [B上](堀越)

●気持ちの部分は伝わってくるのだが、気持ちに身体がついていっていない。振りを追いかけているという印象だ。踊るための身体をまず作ろう。あごをしゃくりあげるようにあげる動きが気になった。(西脇)

8 柴崎沙里

(カラコレス)

柴崎沙里







●舞踊的には申し分のない才能を感じる。美しい。しかしフラメンコとしての自主性がほとんど感じられない。コール・ド・バレエではないのだから、振付をきれいに踊るだけでは、オレ!はかからないと肝に銘じないと。まず、フラメンコの何が好きなのか、どこがフラメンコなのか自問して、深く自分を耕してください。(菊地)

●おしきせの振りを踊ってる感あり。曲全体が自分の中に入

っていない。唄えないでしょ?カラコレス。但し、静かなところ、あまり動かぬところに美あり。 [B上](堀越)

●しなやかな動き、ぶれない軸、一つ一つの動きがとてもスムーズで見ていて心地よい。踊りのうまさでいったらピカイチだったと思う。ただし、フラメンコはこの後が問題。フラメンコならではの瞬発力、炸裂感、ドスンと落ちてくる踊りの肝がほしい。フォルムの美しさを突き抜けてくる、ほとばしる何かを、自身の内に抱え込んでください。そこまでいけば、一気に大きな花が咲くだろう。〇(西脇)

9 吉岡さつき

(グアヒーラ)

吉岡さつき

●決して上手とは言えないが、もしかしたら本当は上手なんじゃないかと思わせる、摩訶不思議な個性の魅力。ごくシンプルな振付を、ほとんど肩の力の抜けた風情で踊って、何故か飽きさせない。最後はちゃんとフラメンコしてて、これは勘がいいのかな。とにかく、かわゆし。他の曲ではどうなるのか、興味津々。(菊地)

●足が未熟。どことなく学芸会風な楽しさにあふれている。バレー風な美。やわらかく流れる。フラメンコというと皆力みすぎてぼそぼその田舎ソバみたいになってしまうのに、この人のはソーメンのようにしなやか。美声のカンテとうまく合っていた。フラメンコの匂いはないが。 [B上](堀越)

●最初はかわいいお人形が踊っているような印象だったのだが、後半になって緊張が少しほぐれてきたのか、生き生きした表情が出てきた。妙な力みがなくサラッと踊っていて、そこが魅力でもあり物足りなさでもある。自分のパワーをもっと下へ、もっと前に出てくるように身体も意識も持っていくとよい。技術的にはまだだけど、センスを感じる。(西脇)

10 津田可奈

(ソレア・ポル・ブレリア

津田可奈

●力強く、硬質な魅力。よく踊ったけれども、動きに少し粗さが目立ったような。コンパスの取り方、マルカールにも厳しさがもっと欲しい。大らかな性格なのかもしれないが、厳密なところを押さえてこそ、大らかなところが別の場面で生きてくるはず。(菊地)

●沢山動くわりに印象がない。カンテが心身の中にないからだろう。 [B中](堀越)

●小さな身体にパワーがいっぱい。気持の乗せ方が自然で好感が持てた。身体はまだこなれていないのだが、フラメンコのセンスを感じさせる。彼女のエネルギーが、こちらにストンと落ちてきて、技術的な実力以上に楽しく見せてくれた。〇小(西脇)

11 水町祐子

(ソレア)

水町祐子

●オーソドックスな振付に真面目に取り組んだ。フラメンコとは不思議なもので、新しいものを足し算していくと踊りがよくなるかといえば、そうとは限らない。むしろ、引き算したシンプルな振付で臨むと、課題がはっきり見えるのか、説得力のある踊りになる場合が多い。オーソドックスな振付の中にはすべての基本が詰まっていると私は思う。水町さんの踊りは、それを再確認させてくれた。十分です。あとはもっともっと深く踊りを研究して、あなただけのソレアを踊ってください。[A評価] (菊地)

●はじめに動きありき、なので、あれこれ動くわりに印象がない。うでを上に伸ばし切ってはいけない。 [B上](堀越)

●歌を聴き感じようとする姿勢は見えるのだが、身体がついていっていない。力も込められているのだが、腰が決まっていないので、パワーが逃げてしまう。ときどき首が落ち込んでしまうのも気になった。フラメンコと向き合う心の準備はできているとお見受けした。その気持ちを伝えられる身体を作ってほしい。(西脇)

12 吉田優子

(タラント)

吉田優子

●よく踊っているが、全体にキレに乏しく、大味な印象。これは、せっかくの努力が報われない、最も損なパターンではないか。動きを一つひとつ精査して、もっとメリハリを持たせること。人前で踊るためには見せる技術を研究することも必要です。もっとも、それだけではフラメンコにならないのは言わずもがなですが。(菊地)

●体の限り動いてる印象。体操ではなく、何かを表現して欲しいのです。 [B中](堀越)

●いわゆる「カンテによく反応している」というのとは違うのだが、歌うように踊っていると感じた。ただ、身体の基礎訓練が不足気味で、腰が定まらず上体が突っ張って見える。上体が真正面に開いたままなので、もっとクロスさせ、ひねりをくわえて締まりのある動きを心がかけてほしい。歌心は踊り心です。がんばってください。(西脇)

13 清水祐子

(ソレア)

清水祐子

●白のバタ・デ・コーラに白のマントン。すっかりお馴染みになった清水スタイルだけれど、今回は今までで一番、マントンが生き生きとしていて引き付けた。振付の展開もよく、作品として楽しめたのは高得点。惜しかったのはバックとの息の合い方が今ひとつだったこと。清水さん、一人で踊りを作ってませんか? バックと共に創るというスタンスになったら、きっとあなたの踊りはもっと変わるんじゃないか。そう思わせてくれた今年のソレアでした。来年、楽しみにしてます![A評価] (菊地)

●バタ・デ・コーラらしくもっと優雅に舞ってほしい。「ソレア」というはるかな印象がない。「踊ること」が先のめりになっているからだろう。カンテはどこに? [B上](堀越)

●エレガントに踊っているのだけれど、まっすぐに伸ばしたブラソが、なぜか体操っぽく見えてしまう。気持の乗せ方に、どこか無理があるのではないか? 音楽を、カンテを受けとめているだろうか? マントンさばきはとてもうまい。フレコの先まで命が宿っているみたいだった。〇小(西脇)

14 矢村万意子

(タラント)

矢村万意子

●たとえば舞踊性、コンパス感、表現力といった項目を100点満点で採点したとすると、出場者の半分以上が60点から75点ぐらいの点数を取っている感じで、矢村さんはその中では高得点のほうかもしれない。つまり、いずれもそれなりには出来ている。けれども、それなりの踊りには感動させる力はない。極端な話、舞踊性が30点でも、コンパス感が抜群でフラメンコ性に富んでいたら、「オレ!」なんです(逆はないです)。大事なことは、コンパスの中で、あなたの動きが唯一無二の必然となること。そうあって欲しいと切に思います。(菊地)

●ゆっくり舞ったのがいい。しかし、ゆっくりは、中身、つまり内臓が問われる。もっと内から。深くから。 [B上](堀越)

●パワーを体内にしっかりためこんでから前に出しているので、放出のオーラは強い。フォルムも中々美しい。ただ、時折腰が浮くことがあり、肩透かしを食ったような感覚に陥ってしまう個所があった。サパテアードがやや遅れ気味で、コンパスにうまくのれていないのも気になった。(西脇)

15 井田真紀

(ソレア・ポル・ブレリア)

井田真紀

●フラメンコとして曲想をよく咀嚼している感じ。身体に若干の硬さはあるものの、何ともハートのある踊りで勢いもあり、引き付けた。自身の内と外とのバランスがいい。佳き踊り手だが、欲を言えば、もっと深いところや遊ぶところも観たかった。次回はぜひ、もっと大きい曲想の作品に挑戦してください。[A評価] (菊地)

●目つきが良い。首が動かないのがよい。マルカールが美しい。身のこなしも美しく、後半だんだんよくなった。腕をピンとのばすなかれ。 [a中](堀越)

●凛とした男前な色気。華もある。フォルムはまだ荒いのだが気迫が充実しているので、ストレートに伝わってくるものがある。気持がまっすぐ前へ前へと出ていて高感度高い。もうひとつぐっと肝を落とすと、重量感、説得力が増して踊りに奥行きが出てくるだろう。〇小(西脇)

16 山中純子

(アレグリアス)

山中純子






●基本的に間違ってはいないものの、全体がゆるい感じ。本人の集中が足りないという以前に、何をどう踊りたいのかの彫りが浅いからだと思う。アレグリアスというのは、やり方によっては本当に深い曲になります。楽しさを客席と共有するためには、まず踊り手が楽しいところを知っていないと。精進、精進。(菊地)

●美しい。特にシレンシオの美しさ!しかしカンテが出てくると遅れる。アレグリアスにおいて、リズムに先んじないで遅れる、というのはむしろ犯罪的である。後半よくなった。

[a下](堀越)

●踊ることを楽しんでいるのが伝わってきた。だが、集中力に欠けるのか、エネルギーが満ちてこない。踊る意思、進むべき方向性がみえてこない。ニュアンスはいいものを感じたので惜しいなぁと思っていたら、ラストのハケがメチャクチャかっこ良かった。(西脇)

17 佐渡靖子

(グアヒーラ)

佐渡靖子

●衣装はとても素敵だし(今回、一番素敵だった!)、振付も似合っていたが、動きに柔らかさがもう少し欲しいところ。ちゃんと踊ってはいたけれど、どことなく振付で目一杯な感じに見えた。余裕しゃくしゃくな風情で踊ってこそ、グアヒーラのゆったり感が醸し出せるのでは。もっともっと踊り込んで、再挑戦!(菊地)

●軽く踊っているように見えるのが良い。もっと軽く!後半重くなってきた。 [B中](堀越)

●長いブラソで操るアバニコは、リズミカルで愛らしい。動きが少しせわしいと感じる時もあるのだが、エレガントな空気感が勝る。華やかさの中に硬質なアイレもあり、大人の色気を感じさせた。〇小(西脇)

18 伊藤明美

(ソレア)

伊藤明美

●オーソドックスでシンプルな振付を、抑えて踊った。まだ中からのエネルギーはほとばしってこないけれども、その萌芽を見た。先にも書いたが、こういう振付こそ、課題が見えてくる。逆に言えば、こういった振付に説得力を持たせるためには、その課題をしっかり克服していなければならない。形ではない何かを、身体からあふれさせなければならない。実はそれはとても難しいことだ。だからこそ、一生かかってやっていく価値があると私は思う。伊藤さんの挑戦にエールを贈ります!(菊地)

●あまりバタバタしないで、動きが少ないのはよろしい。が、動く時は、リズムに先んじてスッと動いてほしい。両腕の万才悪い。 [B中](堀越)

●シンプルな振りをたっぷりと踊ったソレア。それは良いのだが、力み過ぎて身体が重くなった。力の抜きどころをつかむと、踊りにメリハリがでる。全体に落ち着いて踊っていると見受けられる一方、下に重心を落とし過ぎて動きが遅れることも。(西脇)

19 小島智子

(ソレア・ポル・ブレリア)

小島智子

●踊りのセンスが優れている。ブラソのポジションに難があって、空気感にムラが出来るのが気になるが、総じて上手い。飽きさせない。特に終盤になってからの天真爛漫さはgoodでした!あともう少し!あなたの内側から踊りが湧いてきますように。[A評価] (菊地)

●動きは大変良ろしい。しかしそれは何のためであろうか?唄えますか?カンテが心身に入っていないということは、外から見えてしまうもの。[B上](堀越)

●動きに切れがあって指先まで躍動感がある。振付をものにしてよく踊り込まれたバイレだった。器はかなりできている、後はその器から何があふれ出てくるかだ。〇(西脇)


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