大沼由紀のバラよ、荒野に咲け!

ライブ・公演など

11月2日、3日、大沼由紀舞踊公演"EspontáneaⅣ-フラメンコ、自然発生的な-"が無事幕を閉じた。全国各地から駆けつけてくださったフラメンコファンの皆様、ありがとうございました。5月にトマス・ルビチのCDを聞いて招聘を決意、6月に渡西して出演交渉、ビザ取得、チラシ作り、ソニア・ジョーンズさんとの衣装製作とLatido撮影、バタバタと半年が過ぎ、あっという間に4人のヒターノ達は機中の人となった。

2004、05.07年"Espontánea-フラメンコ、自然発生的な-"というタイトルの公演を打ち、早9年が過ぎた。もうこのシリーズは封印するか、もしくは私がフラメンコに関わり生きて来れた感謝のしるしに、最後にもう一度だけやるか、そんなふうに思いをめぐらすことはあったが、考えても仕方のないこととして、懐深くにしまい蓋をしていた。だが今年5月、アクースティカから購入した1枚のCDが、その蓋をポンと開けてしまった。

3年ぶりのブレーニャコンサートが、3月6日に無事終了した。生徒が出るという意味では「発表会」と言えるけれど、これは生徒と作るコンサート。前回は3年前で、その前はなんと6年前。機が熟したと思う頃、やるぞー!と告げるわけだが、仕事や家庭や親の問題など、様々なものを抱えながら通っている生徒達は大変だ。フラメンコと向き合うことを優先順位の一番に据え置ける私とは訳が違う。しかし私は、フラメンコを踊ること、お客様から貴重な時間とお金を頂戴すること、この二つを生徒達に投げかけ続ける。

無から形あるものへ。それは湧き上がるエネルギーによってこそ生み出される。既成の価値観に守られるものではないので、発表するには勇気もいる。一寸先は闇だ。そんな恐ろしい領域に漕ぎ出した舟に、まさかこの私も乗ることになろうとは。思いもよらぬ展開になった。舟の名前は、~infinito~「無限」。舵を取るのは、そう、あの佐藤浩希である。

東京タワー近くの増上寺で、
昨年の公演「FABULAE-フラメンコへのオマージュ」に出演して下さった
長屋和哉さんがライブをすると言うので、友人と出掛けて来た。

10月12、13日。恵比寿のサラ・アンダルーサ。ヘレスのコンパスが舞台上のアルティスタとお客様の間で絶え間なく呼応した。タイトル通り、まさに『eco』。2日間4回の公演は、彼らが持ってきた「生きた」フラメンコと、たくさんのお客様との交感によって幕を閉じた。

 7月末の蒸し暑い日の午後、アルバロ(アギラール・デ・へレス)とマヌエル・デ・ラ・マレナとロシオ、そしてチャノ・デ・ヘレスが、私のスタジオのある中野までやって来た。
「ライブを企画して欲しい!」「楽しいことがしたいんだ!」「ユキ、一緒にやろうよ!」
ヘレサノ4人が集まり、機関銃のように繰り出す言葉はコンパスそのもの。一方の私は、足もまだ完治していないし、ライブ開催に伴う煩雑さも頭をよぎり、8月中にやりたいと言う彼らを前に、「そんな急に言われてもね、、、場所も難しいよ」とか言いながら、グズグズ。

先月6月15日(日)、豊島区立舞台芸術交流センター「あうるすぽっと」にて、初めての創作作品を発表しました。
ご来場いただきましたお客様、本当にありがとうございました。キャンセル待ちをしてくださったお客様、ご迷惑おかけして申し訳ありませんでした。

5月2日、新宿文化センターでの(株)イベリア主催フラメンコフェスティバル。
Jairo Barrullがソレアのコンパスを従えて舞台下手から登場したとたん、空気はぐぐっと重みを増し、フラメンコにしかない、あの気配が充満した。

昨年11月に、渋谷のアップリンクファクトリーという小さな箱で、「杢」と名付けたライブをした。ジャズフルート、サックス、ピアノの即興演奏、ホルンやアナログシンセのシーンなど、フラメンコのスタイルを借りずに、ただただ聞こえたものを踊り、踊りが音を誘う、ということをした。