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2年毎に9月にセビージャで開催されるフラメンコ・フェスティバル"ビエナル・デ・フラメンコ"。前回の2010年は番組ロケのため、スペインにいながら見ることはできませんでしたが、2000年から訪れ始めて今年で5回目となります。そして、今年はこの場を通じてビエナルの様子を少しずつですがお伝えしていくことにしました。このフェスティバルに出演するアーティスト達のほかにも、素晴らしいアーティスト、紹介したいアーティストはたくさんいますが、今月はビエナル特集ということでお送りします。

さて、昨日灼熱のセビージャに到着しましたが、その前にマドリードに寄ってきました。マドリードの中心、グランビア通りにある劇場で8月の数日間、"へレスのフラメンコをマドリードで"というフラメンコフェスティバル「Original Flamenco Festival」がありました。その最終公演であるホアキン・グリロ(Joaquin Grilo)の「Leyenda Personal」を観ることができました。
originalfestival12cartel.jpgのサムネイル画像grilo_foto2.jpgのサムネイル画像この作品では約一時間半、ホアキン・グリロ一人が踊り続けます。カンテは、先日ここでご紹介したホセ・バレンシア(Jose Valencia)とホアキン・グリロの妹であるカルメン・グリロ(Carmen Grilo)。ギターは、この舞台の音楽を手掛けたフアン・レケーナ(Juan Requena)。マンドリンとベースにカンタオールのホセ・カルモナ(Jose Carmona)。そしてパーカッションはこの作品へは初参加となったセピージョ(Cepillo)。グリロとホセ・バレンシアの掛け合いはスリリングで迫力があり、お互いのエネルギーがうまく絡みあい、いつ観ても個人的に好きなシーンです。

今日は、明日の公演、アルカンヘル(Arcangel)&ファミ・アルカイ(Fahmi Alqhai)、アカデミア・デル・ピアチェレ(Academia del Piacere)のコンサートのリハーサルにお邪魔させていただきました。約2年前からこのフラメンコのカンテとバロック音楽のコラボが始まったのですが、今回は初めてバイレも入るそうです。バイラオーラはグラナダ出身のパトリシア・ゲレーロ(Patricia Guerrero)。今年日本でも公開された、カルロス・サウラ監督の映画「フラメンコ・フラメンコ」で、アルカンヘルのカンテでグアヒーラ(キューバ起源のリズムの入ったフラメンコの曲種)を真っ白な衣装で踊っていたバイラオーラです。実際、目の前で見た彼女はあの映画のシーンのイメージよりも、もっと力強くスピード感に溢れた動きとサパテアード!改めて、一回、一曲見ただけでその人の芸風を決めつけてはいけないなと思いました。

リハーサルでは、ガルシア・ロルカが採譜して残したスペインの古民謡、「ハエンのモーロ乙女たち」(Las morillas de Jaen)をハレオ(Jaleo)にアレンジしたもの。(掛け声を意味する"ハレオ"ではなく、ハレオという曲種ですのでお間違いないよう)バロック音楽の楽器の音色とアルカンヘルの声が溶け合って、別世界に運んでくれるような幻想的な感覚。そしてパトリシアの美しい少年のようにも見える清廉なバイレ。明日の本番が楽しみです。

その前に、今夜はビエナルのオープニングを飾るマヌエラ・カラスコ(Manuela Carrasco)公演。世界遺産で中世に王家の宮殿として建築されたアルカサルで5時間後に始まります。

写真(2枚目):Original Flamenco Festival HPより

3つの壁の乗り越え方

【フラメンコに行き詰まりを感じている方へ】

フラメンコ(カンテ/踊り/ギター/他)が難しい...
先行きが見えない...
壁を感じている...