報告が遅れてしまいましたが、先だっての大阪出張の際、"遥か遠いフラメンコの光が一瞬見られるかもしれない場所"=「カサ・グロリア」に行ってきました。


カサ・グロリアは、大阪の地で多彩なフラメンコの企画を展開している場所。スタジオとバルを合体させたユニークな空間を使って、ライブ、ペーニャ、カジェ・グロリア企画、舞踊やギターのレッスンなどなど、さまざまな活動を展開しています。
カサ・グロリアのことは、フラメンコ・シティオの立ち上げ準備をしている時に大阪のフラメンカから教えてもらいホームページを見たのですが、そのユニークな活動にびっくり! 一度訪ねてみたいと、以来ずっと思っていたのです。
それで大阪行きにあたり、カサ・グロリアを主宰する二宮光彦さんにお目にかかりたいと連絡を取ったところ、面識もない私の依頼に快く応えてくださり、なんと「カジェ・グロリア」をその日に合わせて開催して下さり、大阪のアフィシオナードの皆さんたちと一緒に、迎えてくださったのです。
カジェとは、ストリート、路上、道端という意味。つまり、「カジェ・グロリア」はステージからの「見せるフラメンコ」はなく、スペインの町角などで自然発生的に行われうフラメンコのように、あるがままのフラメンコを楽しもうというもの。参加者自身が歌い、踊り、奏でてフラメンコを楽しもうと企画されています。
DSCN0370.JPG
この日急きょ集まってくださったのは、約10名のアフィィオナーダとアフィシオナードの皆さん。バルのコーナーでそれぞれに1杯やりながら、いつしか、ブレリア大会が始まりました。なんと参加者全員が、ブレリアをかわるがわるに歌い、踊りつないでいきます。キャリアはそれぞれ異なるそうですが、皆自然体で、度胸たっぷり! プライベートなフィエスタの宴といった趣です。
DSCN0384.JPGDSCN0373.JPG

「フラメンコを、もっと気軽に、自由に楽しめるようになったらと、月に一回程度開催しています。うちの教室の生徒さんもいますが、だれでも参加できるフランクなイベントです」と二宮さん。
それにしても、教室でブレリアを覚えたって、なかなかこうはいかない。
「フィエスタに参加するためのクラスもありますが、ここでこうして楽しい時間をみんな重ねているうちに、みんな歌ったり踊ったりできるようになっていきます」とも。
DSCN0371.JPG
二宮さん(上の写真右側の男性)は、プロ活動を行いながら本業も別にお持ちのアフィシオナード。ご自身も歌い、ギターを弾き、時に踊る。アカデミアで習う「型から入る」フラメンコではなく、"カジェのフラメンコ"を提唱。歌いたいから歌い、踊りたいから踊る、そんな自然なフラメンコへのアプローチを試みたいと、カサ・グロリアを開設した。ご自身の求めるフラメンコは明確で、土着的な(いわば閉ざされたコアな世界の)フラメンコを志向しながら、オープンで温かな人柄と柔軟な発想力とで、ユニークな活動を展開してきた。そんな二宮さんが運営する、ここ「カサ・グロリア」は、深いのに開放的な"フラメンコの場所"なのだ。
こういう場所、こういう企画、
今フラメンコファンが一番求めているものではないのかなぁ?
いやぁ、大阪のフラメンコ指数高いぞう~!
カサ・グロリアのホームページはこちら。
興味ある方、各種企画をぜひ訪ねてみてください。
フラメンコ好きが集うバルのみ営業の日もあります。
DSCN0405.JPG
最後に、面白いものを発見したのでご紹介!!
お手製のペットボトル・マラカス(ペッドボトルに砂を入れたもの)。
これを振ってリズムをとると、寄せては返す波のように、
自然な呼吸でコンパスに乗れるようになるのだとか。
ハッハ~ンと、ぴんときた方は、簡単に作れるのでおためしあれ!

3つの壁の乗り越え方

【フラメンコに行き詰まりを感じている方へ】

フラメンコ(カンテ/踊り/ギター/他)が難しい...
先行きが見えない...
壁を感じている...