アグヘタが死んだ 特別寄稿・堀越千秋

本名マヌエル・ビエホ・サントス・パストール。父はマヌエル・トーレの歌を味わい深いカンテで伝えたアグヘータ・エル・ビエホ。娘ドローレス、息子アントニオの歌い手。兄弟一族は、鍛冶屋を生業としながら、セミ・プロとしてカンテ・ヒターノの真髄を伝える歌い手たちだが、長兄マニエルは、一人70年録音の初レコード「ビエホ・カンテ・ホンド」の録音をきっかけにプロ活動を始める。その腸からの叫びは、”最後の野性”と称され、生粋のヒターノとしての生き様を貫きながら唯一無比の歌い手としてその名を馳せた。故郷のロタには、巨大な彼のモニュメントが建立されている。1984年初来日。以降、バイラオーラのカナコ夫人と共に、何度もの来日を果たしている。一昨年、下北沢タウンホールで行われた公演が最後となった。2015年12月25日、先頃ガンにより永眠。
「アグイヘータ・エン・パリ」「フラメンコの大家たちvol.5 マヌエル・アグヘータ」など多数の録音がある。最新作は息子アグヘータと共演した「アル・メホール・dr・ナシオ」。カルロス・サウラ監督の映画「フラメンコ」での熱唱は、まだ「カンテ」を知らない世界中の人々にその魅力を伝えた。

日西の架け橋「SAKURAプロジェクト」の果敢な挑戦! 

・2013年「SAKURAプロジェクト」起動。
  8月アルムニェカル市 エル・マフエロ公園内ステージ。
  プロデューサー エミリオ・マジャ、踊り手兼プロデューサー補 浅見純子、
  プロジェクトマネージャー 片山友紀にてプロジェクト結成。
・2014年「SAKURAプロジェクトVol.1」
  8月1日(金) モトリル市 カルデロン・デ・ラ・バルカ劇場
  8月2日(土) アルムニェカル市 エル・マフエロ公園内ステージ
  8月9日(土) グアディクス市 
  10月29日(水) 日本凱旋公演 新宿エルフラメンコ
  メンバー ギター:エミリオ・マジャ 
  カンテ: エル・ガジ、マヌエル・タニェ 他
  ゲスト:ホルへ・パルド(※8/9グアディクスのみ)
  踊り手:浅見純子、荻野リサ、大塚香代、吉田久美子
・2015年「SAKURAプロジェクトVol.2」
 7月31日(金)Corral del Carbón コラル・デル・カルボン グラナダ市内
 9月23日(水・祝)日本凱旋公演 新宿エルフラメンコ 
 メンバー ギター:エミリオ・マジャ 
 カンテ: エル・ガジ、マヌエル・タニェ(※スペイン公演のみ)
 踊り手:浅見純子、荻野リサ、大塚香代、吉田久美子
 衣装協力:ソニア・ジョーンズ(9月23日エルフラメンコ公演)

スーパー・バイラオーラ ロシオ・モリーナの明確なフラメンコ性

1984年、スペインのマラガに生まれ、3歳から踊りを始める。
 17歳のとき(2001年)にマリア・パヘス舞踊団へ入団し、世界各地で活躍。
 2002年、マドリッド王立舞踊高等学校を卒業。
 2005年、ビトリア中央劇場(Teatro Principal de Vitoria)にて処女作『Entre Paredes(壁の間)』を発表。翌年以降も次々と精力的に新作を発表し、ヨーロッパ・北米など各地で好評を博す。
 2010年には、26歳という若さでスペインの芸術・ダンス・文化の中でもっとも栄誉ある「Premio Nacional de Danza2010(スペイン舞踊家賞)」を受賞。これはスペイン舞踊界最高の栄誉ある賞であるため、受賞したロシオ本人も非常に驚いたという。
 2015年には、イギリス版のトニー賞とも言われている、その年に上演された最も優秀な舞台作品に与えられる「ローレンス・オリヴィエ賞」にノミネート。益々注目が集まっている。 天才的な音感、驚異的な身体能力、そして天性の踊り手としての感性を備え、伝統的なフラメンコから現代作品まで、奇抜な振り付けと高度なテクニックを駆使したステージは、全世界で高い評価を得ている。 現代フラメンコ界における若手ナンバーワンの舞踊家である。
(http://rocio-molina-japan.com/rocio_profile.html より引用)
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ロシオ・モリーナ舞踊団 アフェクトス 日本公演公式ホームページ