ファルーカ、ディエゴ・アマドール、アントニオ・エル・ピパ。パリのフラメンコフェスティバル便り

ゴールデンウイークの真っ只中の去る5月3、4、5日の3日間。パリでとても濃厚なフラメンコ・フェスティバルがあるということで、フラメンコウォーカーは飛んで行きました。
1日目:ホセ・マジャ/ラ・ファルーカ&エル・カルペタ
2日目:ラ・モネタ /ディエゴ・アマドール
3日目:パストーラ・ガルバン /アントニオ・エル・ピパ
いずれの日も、1枚看板で公演をするトップアーティストが1晩で2人も観られるプログラム。つまりダブルな濃さだったのです。

会場はパリ最大の面積を誇る公園、ラ・ヴィレット内にあるGran Halle。Halleというのは市場という意味で、かつては牛マーケットが開かれていた場所。その建物の大きさは目を疑うほどで、現在はこの巨大な長方形の建物を幾つにも区切って使用しており、その一番端の部分が劇場として設営されています。(写真左:1960年 右:現在。劇場部分)
villetteantesvillette.JPG 期間中アーティスト達と一緒にいて、一番印象に残ったこと。それは「フラメンコ人はタフ!」ほとんどのメンバーが、公演当日早朝7時セビージャ発の便で、パリに到着。15時半から音響、照明のリハーサル。本番は20時半からで終演後、会場からホテルへバスが出るのは0時過ぎ。そして翌朝5時台にはホテルを出発してスペインに戻るのです。ラ・モネタのグループはメキシコ公演の後、直接パリに飛んで来ました。「せめてエッフェル塔くらいは見たいなぁ」と初めてパリに来たメンバーのつぶやきが出るほどの弾丸ツアーですが、楽屋でも終演後も衰えない彼らのパワーはさすがです。villette2.JPG(右写真:終演後、会場入り口のカホン売り場 のブースでセッションを始めたEl Cheyenne(左)とDiego Amador Blanco(ディ エゴ・アマドールの息子さん)
その中でも一際”熱いフラメンコ”だったのが、カンタオールのペドロ・エレディア “エル・グラナイーノ”。ファルーカのグループとして参加していました。本番中、舞台から降りて楽屋に戻って来ると、何だか後ろにフラメンコ魂が燃えてるようなオーラを感じるのです。『巨人の星』『明日のジョー』のような劇画チックな炎が見える!そんな熱さなのです。フラメンコを見ると元気が湧いてくるというのは、こういうエネルギーが伝わって来るからなのかもしれません。
終演後、ホテル行きのバスに皆乗り込んだと思ったら、一人足りません。carpeta1.JPGのサムネイル画像ファルーカグループのギタリストが地元のファンと話し込んでいました。時計はとっくに0時を回ってます。バスの中から「おーい!」「行くぞー!」と聞こえないのを承知で言っている面々。誰もピリピリもイライラもしていません。そのうち、エル・カルペタが「よし、僕が行って来る!」とバスから降りて行きました。しかし、ギタリストとファンの会話に割って入ることもなく、かといって困った表情も浮かべず戻って来ました。そして「みんな、○○がバスに戻って来たら拍手で迎えようぜ!」と。8時間も劇場に居て、夕食もまだ。一刻も早くホテルに戻りたいはずなのに、14歳にしてこの懐の広さとリーダーシップにはびっくり。そう言えば、1つ上の兄、ファルーコが11歳の頃にも、これと似たような言動をしていて驚かされたことがありました。舞台を離れた彼らのコンパス(=リズム)にも触れることができた貴重な初日の体験でした。(上写真:エル・カルペタ 2012年3月撮影)

3つの壁の乗り越え方

【フラメンコに行き詰まりを感じている方へ】

フラメンコ(カンテ/踊り/ギター/他)が難しい...
先行きが見えない...
壁を感じている...