エンリケさんの至福のギターを届けたい ~アクースティカ30周年イベントvol.4「アフィシオンがもたらす至福(トーク&ミニライブ)~

さて、今度の日曜(7月13日)は、アクースティカ設立30周年記念イベント「アルティスタが道案内するフラメンコのもう一歩奥へ」Vol.4が行われます。今回のゲストはギタリストでありながら、カンテ指導・研究の第一人者でもあるエンリケ坂井さんです。
この30周年企画を最初に思い立った時のキーワードは「アフィシオン」でした。フラメンコと向き合う時に何よりも大切であると言われるアフィシオンのあり方(特に私たち日本人にとっての)を様々な角度からとらえ返してみたいと思ったのです。
エンリケさんはアフィオンの塊のような方と、私はずっと感じてきました。
なので今回のラインナップからは決して外せないアルティスタであると最初から思っていました。
でも、実をいうと、では何を具体的なテーマにして語っていただくか、考えあぐねていました。あまりにアフィシオンそのものの方なので、こちらが切り込んでいくスキというか論点が見いだせずにいたのです。


sakai_e-thumb-150x150-4145.jpgそんな状態でいた時に、久しぶりにエンリケさんのギター・ソロを聞く機会がありました。昨年秋に行われたクンブレ・フラメンカ(セルバンテスセンター東京主催)にエンリケさんが出演されたのです。
それは、衝撃的な演奏でした。エンリケさんのギターは、もちろん今までに何度も聞いていましたし、そのギターのファンでもありました。しかし、その日のエンリケさんのギターは、それまでに私が聴いていた演奏とは、次元の異なる素晴らしさを感じたのです。
限りなく自然で、弾いているエンリケさん自身がとても楽しそうで、たくさんのフラメンコの引き出しから、フラメンコのエッセンスを自由きままに引っ張り出して演奏している、あえて言葉で表現するなら、そんな感じでしょうか。聴いてるこちらも思わずクスクスニタニタしてしまう何とも粋な演奏だったのです。
ギターとエンリケさんは完璧に一体化していました。エンリケさんの中からフラメンコが溢れだしていました。
日本人でもこんな風に演奏ができるようになるんだ、思わずそう思い、唸りました。
そうだ、この演奏をみんなに聞いてもらおう!
これは、まさにエンリケさんの長く深いアフィシオンから産み落とされたものではないか、そう、思いました。
この日の演奏に感動していたのは私だけではありません。
ライブが終わると、みな口々にエンリケさんのことを語っていました。
その一人が、今回聞き手役をお願いしたライターの菊地裕子さんです。
演奏直後のエンリケさんとたまたま出くわしたという菊地さんは、興奮を抑えられないといった面持ちでこう語ってくれました。
「俺もようやく自然にギターが弾けるようになったよ。あのエンリケさんが、"ようやく"だって!」
というわけで、トークが主体の今回のラインナップの中で、あえてミニライブ付きと銘打って、エンリケさんをお迎えします。
しかも会場は、カサ・デ・エスペランサ、そう、PAなしの生音で聴いていただきます。
もちろん、その演奏のバックボーンとなったであろうエンリケさんのアフィシオンのありかを、語っていただきます。
聞き手として登場いただく菊地さんは、日本で最もフラメンコな場所、新宿の居酒屋ナナを拠点にカウンターの中から外から、フラメンコ体験を積み重ねている方。その鉄火肌な姐御気質のこれまたアフィシオンの塊のようなライターさんです。
「まずはエンリケさんのギターソロの素晴らしさを伝えたいですね。そして、エンリケさんのアフィシオンの成り立ちについて伺いながら、アフィシオンとはどういうものかを観客の皆さんにに感じてもらえたらと思います。日本人がフラメンコを目指す難しさを踏まえつつ、ギターやカンテの深い世界にのめり込んでいく楽しさを語っていただき、アフィシオナードの心意気を感じていただきたいと思います」と、菊地さん。
エンリケさんのギターなら昔聞いたよ。
そんなあなたに、ぜひ、「エンリケ坂井の今」を聞いていただきたいです。
フラメンコギター・ファンの皆さん! 必聴ですよ!
これまでの3回とは場所も曜日も変わりますが、ワイン一杯無料サービスは、今回も同じです。
その後は、自由に店にオーダーいただけることになっています。
まだ残席ありますので、
ご予約は電話かメールにてアクースティカまで。
■イベントの概要
アクースティカ設立30周年記念イベント
アルティスタが道案内するフラメンコのもう一歩奥へVol.4 
「アフィシオンがもたらす至福~トーク&ミニライブ~」

ゲスト エンリケ坂井  聞き手 菊地裕子
日時  7月13日(日) 13:00スタート 12:30開場
場所  カサ・デ・エスペランサ 
参加費 予約2000円(当日2500円)※ドリンク1杯サービス
予約申し込み 電話またはメールでアクースティカまで。
℡03-3473-5678  E-Mail:info@acustica.jp

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