高橋英子のスペイン、グラナダ、きもったま

ニューライブの見どころ、出演アーティスト紹介...


blogsenden.jpgニューライブですが、今までの自主ライブとは違った趣きがあります。
先ず言えることは私のワンマンショーではなく、日本の皆さんと共演します。私以外は皆さんゲストで、ゲストの皆さんのソロ演技も見られるという観る側にとっては嬉しい企画です。そして、私自身もちょっと気分を一新した内容でこのライブをお届けします。

私はこのライブで2つのことを意識しています。
1つは「グラナダを踊る」ことで、それは今までも公演活動でやってきた事ですが、これはいつまでも続けたいレパートリーの一つで、使命感を持って臨んでいます。なにせグラナダは私の第2の故郷ですから。今回はちょっとねちっこく、プーロな感じやってみたい、などと考えています。
もう1つは「クアドロフラメンコ」です。わたしは教室活動やクルシージョ活動(シティオ塾の講座、他)などで、クアドロで踊る為のノウハウや、一時代前にアンダルシアのタブラオ等で展開されていたショーのスタイルを「伝統的スタイルのクアドロフラメンコ」と称し、スペインのタブラオでそういうショーを勉強した経験を生かして、その面白さを伝えてきました。ここでもその雰囲気を少し皆さんに知ってもらいたいと思っています。
私とゲストの方々で織りなすクアドロの世界、いったいどんなものなのでしょうね。実は、それを堪能していただきたいので、とっておきのハレオ(歌)なども用意しています。今回は、いままでにまだお披露目していないものなども挑戦的にやってみます。アドリブもあるでしょう。うまく行きますように!私たちのクアドロはいろいろ混じっていて盛り沢山、言ってみれば今時のクアドロですが、私がある程度伝統的なスタイルを維持させたいので、そこが1つ見どころと言えるかもしれません。

それからもう一つ、このニューライブには私なりの想い入れがあります。
長いスペイン生活の合間に日本でも活動して来まして色々なフラメンコ仲間と知り合うことができました。そして、これからはそういう日本の仲間と何か同じ道を進む仲間意識を持って熱のこもったショーができたらな~、そんな気持ちがあります。それで、ニューライブを皮切りに、皆さんを「クエバにお呼びしよう!」と思いました。そうすればまた皆さんと再会できるじゃありませんか!このアイディア、気に入っています。これからも続けていけたら嬉しいです。
日本でやっていらっしゃる方々はそれぞれがフラメンコに対する想いが強く深く、時には私をびっくりさせるくらい真剣に、真面目に取り組んでいらっしゃいます。私と同世代の方々(それはもうフラメンコを30年以上は続けていらっしゃる方々です)や、小島先生のような大御所の方々、そして若い世代の方々、それぞれ頑張っていらっしゃいます。そういう色んな方々のフラメンコの世界に接して「自分に活を入れよう!」そう思って、このところはタブラオにも出演するようにして、特に若い方々とは共演させていただいています。どんな状況にあっても自分の活動を続けていけたら嬉しいですし、そういう中で、みんなの温かい気持ちに触れられるのも幸せなことです。

それではゲストアーティストさん達をご紹介します。レディファーストです。

大塚友美
ネットから取った大塚友美 チラシサイズ.jpg学生時代は音楽畑にいたという友美さん、昔、新宿歌舞伎町にありました「ギターラ」というタブラオで経験を積まれ、毎日クアドロフラメンコで踊りだけでなく、パルマ、ハレオもしっかり勉強なさいました。スペインへの留学も繰り返し、踊ると一種独特で個性的な雰囲気をもっています。第一回(1991年)の新人公演で奨励賞を獲得。鈴木尚さんを伴侶に地元の浜松に住み、東京と往復して教室活動、公演活動などで活躍していらっしゃいます。人々の生活の中に息づくフラメンコを追求、その一端はDVD「自宅でクルシージョ」で観ることができます。家庭では一児の母、やさしくて熱い、自分が輝いている踊り手さんです。彼女の踊り、楽しみですね!

カルメン・ポルセル・カルモナ
オリジナル&チラシサイズcarmen.jpgカルメンはスペインのバルセローナで生まれましたが、家族はグラナダに生まれ住んでいました。お父さんはなんとフラメンコ・ギタリストだったそうです。後にバルセローナに移住しましたが、家族はみんなフラメンコの愛好家、お母さんも歌が好きでカルメンも小さい時からいっしょに歌っていたそうです。バルセローナで踊り始め、教えたり、タブラオなどに出演していましたが、2000年に仕事で日本にやってきました。そして石塚隆充さんと知り合い、運命のゴールイン、ステキですね! 現在は2児の母、教室では先生、舞台では踊ったり、歌ったり。本人は歌のが好きのようです。彼女のルンバもステキですよ。楽しみですね!


鈴木尚
チラシサイズtakasi.pngパコ・デ・ルシアに衝撃を受け、大学時代からフラメンコギターをはじめたという尚さん、私もよく踊り伴奏をしていただきお世話になりました。彼はスペイン留学中も数々の貴重な体験をして、特にヘレスでじっくり勉強なさってヘレスのフラメンコに魅了されてしまったそうです。グループ演奏活動、踊り伴奏などのプロ活動を続け、今では舞台経験が豊富でとても頼れるベテランギタリストの一人として活躍なさっています。それだけではなく、作曲にもその才能を発揮し、3つのCDを発売しています。第三作目となる『レボサンド』で華麗な世界を表現、更に創作意欲を燃やしている尚さんのギター、いいですよ!今回たっぷり聴いていただけます。


石塚隆充
チラシサイズ.png隆充さんもパコに衝撃を受け、ギターからフラメンコの世界に入ったそうです。その後独学で歌い始めて2年、新人公演で奨励賞に選ばれました。凄いですね!その後スペインのヘレスへ留学。現地での活動、アーティストとの交流の中でフラメンコを深く追求し掴んだフラメンコ感覚と魂、それは彼の幅広い音楽活動に顕れています。独自の世界を3つのCDに収めていますが、作詞、作曲でも才能を発揮し、最新アルバム『REVERSO』ではギター弾き語りも聴かせ、また、他のジャンルとのフュージョンでも活躍、まさに最大限にフラメンコ!今、日本のフラメンコ界でとっても輝いています。隆充さんの作った歌いいですよ、今回みんなで歌います!


さて皆さん!とっても豪華なメンバー、そしてファミリーな感じじゃありませんか?
是非私たちに会いに来てくださいね。よろしくお願いいたします。

今回は私のライブへの想いも混ぜてお伝えしました!
このライブで、私が35年のスペインフラメンコ生活で得た貴重な体験の中で掴んで来たフラメンコが自然に出ると嬉しいです。大きな舞台で大作品を演じることも魅力ですが、もっと肌で感じられる身近にあるフラメンコ、それがやっぱり私にとっては大切です。とにかく楽しんでいただきたいです。そして、フラメンコってやっぱりいいな、また見たい! もっと頑張りたい! 皆さんにそんな爽やかな気分で会場をあとにしていただけたら......、さぁ、あと3週間弱、頑張って準備、練習です!

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Vente a mi Cueva 私のクエバ(洞窟)で待ってます!
10/28 (土) 12:30開場 13:00開演
新宿ガルロチ
チケット 指定A席¥5,500 指定B席¥5,000 自由席¥4,000 
※ワンドリンク付、当日は500円増し
お申込み、お問合せ
エコーフラメンコ ecoflamenco@nifty.com
ホームページお申込みフォーム

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高橋英子 プロフィール

フラメンコ舞踊家。スペインに暮らしながら、現地での舞台活動を重ねてきた貴重な存在。81年渡西。83年、セビージャでセビジャーナスコンクールに入賞し話題を撒く。翌年、グラナダを代表する踊り手マリキージャのアカデミーに招かれてセビジャーナスのクラスを開講。以来グラナダに住み、フェスティバルやタブラオ、ペーニャ等に出演。リサイタルも度々開催している。98年にはスタジオ「ラ・カチューチャ」を開設した。一方日本では、ペヌルティモ・コンサートシリーズ、「きもったま鍋」シリーズなどを上演。フラメンコ舞踊独特のペソ(重さ)とコラヘ(怒り、内に秘めた激情)、そして粋なグラシア(愛嬌)に溢れたバイレは高い評価と人気を得ている。現在は日本でも常設クラスを開講し、日西を行き来しながら精力的に活動を続けている。
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