高橋英子のスペイン、グラナダ、きもったま

豊かなフラメンコの世界へ!-講座開講に寄せて②-


新人公演が終わりました。参加することに意義をもって経験を積み精進していきたいと願う多くの
フレッシュなフラメンコ実践ファンが一同に集まった舞台で、舞台裏も会場内にも
熱気が籠っていました。こんなに沢山の人達がフラメンコを好きで、やっている、関係している......
当事者が増えて、昨今のフラメンコ熱は単なる興味だけではなくなってきたようです。

大きな舞台で1人で踊ることは凄いパワーを要します。日頃から少しずつ力を付けておかないと
いきなり大きな舞台はしんどいです。どんな処でもいいです。どんなボランティアでもいいです。
踊ってみることは決して損になりません。教室だけでなく、幅広く自分の輪を広げていくと
友だち、知り合いなどと人間関係も広がり、気の合った仲間もできたりします。
みんなで楽しみ、感じること、みんなで何かやることなど、独りから複数になって
フラメンコに接していくことも心の安定に大切なことかもしれないなと思います。

canta por tangos2.pngさて、「シティオ塾」の私の講座に
ちらほらと申し込みがあります。
ありがとうございます!
でも中には、興味があっても時間やマネーの都合が付かない、
そんな方などもいらっしゃるようです。
すいません!
ただ、考え中で決断がつかない方がいらっしゃったら、
ちょっと聞いてください!

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先ずは「タブラオで踊ろう!」という提案

これに関しては人前で踊ることに慣れていく意味でとてもいい経験になるからです。
下手なのに恥かしいわ~なんて思っていては始まりません。
「はい!習いたてホヤホヤです。」って感じのアレグリアスでもいいのです。
下手でもちゃんと練習していればいいのです。何回も経験していくうちに力が付いていきますし、
もっと勉強しなくっちゃいけないことがあることにも気が付いていくものです。
少し踊れるようになったら、繰り返し練習し、
本番を経験してそこでまた一つ成長するということです。

でも、今回挑戦してみる、してみないは本人の気持ち次第で、この講座では強要しません。

どうしてかといいますと、この講座ではもう一つの目的があるからです。
それは「伝統的スタイルのクアドロフラメンコ」を勉強するということですが、
「伝統的スタイル」とは、謂わば「基本的」ということであります。
そこにあるノ―ハウをつかんで欲しいのです。

取りあえず講座だけ受けて勉強したいということでもいいのです。
すでにタブラオは何回も経験していたり、クアドロもやったことがある方でもいいのです。
この講座でいざタブラオに出て何かやる時のアドバイスができたらと思っています。
何故こんなことをやるかおわかりですか?

それは少しでも皆さんを豊かなフラメンコの世界に導きたいからです。

自分一人じゃない、他にも踊り手さんが数人居るのがクアドロです。
自分の踊りだけ良ければそれでいい、そういう世界ではありません。
他の踊り手さん達、ギタリスト、唄い手さんなどの同じ舞台に立つコンパニェーロス(仲間)の
存在を大切にしなくっちゃいけません。みんなで協力して、一体となってクアドロ全体を盛り上げ
楽しいショーを作り上げていかなくっちゃなりません。ですから、ハレオ歌ったり、
掛け声かけたりする元気づけ、活気づけのコムニケーションなども大切になってくるのです。

そんなの面倒くさ~いなんて言わないでくださいね。
それって素晴らしいことで、そういう中でこそ豊かなフラメンコの世界が生まれてくるのです。
仲間に沢山掛け声かけてもらうととっても元気が出て来ますよ。
それを実感していただきたいのです。

リズムを肌で感じよう!
歌ってハレオを掛けてスペイン語にも慣れよう!
自分を見せる度胸を養おう!
フラメンカになろう!

ただソロの曲を踊っているだけじゃ、フラメンカになっていかないかも!

フラメンカってなんでしょう?ここでは可愛らしくフラメンキータとしましょう。
(女性→フラメンキータ、男性→フラメンキート)
フラメンコ性がにじみ出ている人につい出てしまう言葉ではないでしょうか。
その捉え方も人それぞれかもしれませんが、踊っている時はデンとしてて、
スペイン的アイレたっぷりで、普段もちょっとタンゴやブレリア口遊んだり......などは
フラメンキータという場合の要素かもしれませんね。ステキじゃないですか?

フラメンコ舞踊を勉強していく上で、踊りの実際的な勉強も勿論大切だし、
ソロでしっかり踊れるようになるのも大切です。ただ、スペイン的アイレとか自分を見せること、
その度胸や存在感などを養うために、そしてちょっとずつフラメンキータになるために、
クアドロの勉強をすることはきっと役立つのではないかなと思います。

周りの人に、そしてスペイン人に「フラメンカだね!」って言われる日も遠くはありません。

ただのお稽古事ではなくなってしまい、フラメンコをもっと深く習いたい!
フラメンコが大好きだけど、今のままの勉強では不安もある。
スペイン人みたいにドンとしたところをつかみたい。
そんな方にフラメンコを別の角度からも楽しみ、学習していただけたらと思います。

★ついでに近年のビデオも見てね。先週アップしたばかりです!

コラール・デル・カルボン(2013)Soleá y Alegrias① 
コラール・デル・カルボン(2013)Soleá y Alegrias②
コラール・デル・カルボン(2013)Malagueña y Tangos de Malaga 
生徒ライブで恥ずかしながら初体験!(2014)→近日アップ予定

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高橋英子 プロフィール

フラメンコ舞踊家。スペインに暮らしながら、現地での舞台活動を重ねてきた貴重な存在。81年渡西。83年、セビージャでセビジャーナスコンクールに入賞し話題を撒く。翌年、グラナダを代表する踊り手マリキージャのアカデミーに招かれてセビジャーナスのクラスを開講。以来グラナダに住み、フェスティバルやタブラオ、ペーニャ等に出演。リサイタルも度々開催している。98年にはスタジオ「ラ・カチューチャ」を開設した。一方日本では、ペヌルティモ・コンサートシリーズ、「きもったま鍋」シリーズなどを上演。フラメンコ舞踊独特のペソ(重さ)とコラヘ(怒り、内に秘めた激情)、そして粋なグラシア(愛嬌)に溢れたバイレは高い評価と人気を得ている。現在は日本でも常設クラスを開講し、日西を行き来しながら精力的に活動を続けている。
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