高橋英子のスペイン、グラナダ、きもったま

カチューチャ便り


LORCAロルカ、もっと知りたい、踊りたい


毎年夏7月下旬から8月末まで、グラナダのアルハンブラ宮殿内のヘネラリッフェ野外劇場で「ロルカとグラナダ」という、主にフェデリコ・ガルシア・ロルカの詩や戯曲をテーマにした作品の公演があることを前回のブログでお伝えしました。毎年新しい内容で、いいアーティストも出演しますので毎回楽しみにしてはいるものの、私自身は「ロルカを踊る」っていうことにあまり関心がありませんでした。私の舞踊生活を振り返ってみると、11年ぐらい前の生徒発表会で「ソロンゴ・ヒターノ」、7年前のチュンベーラ公演(グラナダ)で「カフェ・デ・チニータス」を踊っただけです。どちらもグラナダ色のある曲を踊らなければ、ということで急遽振付けて舞台に立ったのでした。

chumberafoto3.pngグラナダで生活し、活動していた私ですので、グラナダを踊ってみたいという気持ちからロルカ関連演目を踊ることはやってみたいこと、やらなければならないことの1つではありました。同様にサクロモンテのサンブラもその1つでありますし、他にもグラナダを踊るための演目いくつかあります。ただ、これらはちょっと私にはやっかいな世界で、あの感じは自分には向いていないとか、難しい...などと思っていて後回しになっていました。ですがサンブラや他の演目は10年前の公演(DVDで見られます)でもまぁなんとか納得のいく感じでまとめましたし、それはさておき、このところ、残るロルカ演目もそれなりの雰囲気を探して踊ってみたい、やってみよう、そんな気持ちになってきました。そして今、じわじわその魅力に惹きつけられて来ています。考えてみれば、ロルカの作品:ロマンセーロ・ヒターノ(ジプシー歌集)や、ポエマス・デル・カンテ・ホンド(カンテホンドの詩)、その他ロルカが世に出したアンダルシア古謡など、もう随分前から日本でもお馴染みで、歌われ、踊られてきました。それだけロルカは心打つ素晴らしい作品を生み出したのです。さぁ私も頑張らなくちゃ、振付、振付!
とはいっても何曲かをまとめるだけで、とてもヘネラリッフェ野外劇場でやっているような素晴らしい作品なんて無理な話ですが、それでもいい、わたしなりにまとめられれば嬉しいです。

lorcafuentevaquero8.18.jpgところで、今年はロルカが亡くなって82年になります。ロルカはスペイン市民戦争が勃発した1936年の、8月16日に捕えられ、18日の未明に同じように囚人だった3人とともに銃殺されました。彼らのような市民戦争の犠牲者は、グラナダ墓地に埋葬されただけで2,000人以上、実際はもっと多かったというから悲しいことです。銃殺されたのは、アルファカルとビスナルという2つの村の中間ぐらいのところだったそうです。アルファカルにはロルカ名のパルケ(公園)があります。このパルケはフェデリコが銃殺されたとみられる泉(フエンテ・グランデ)の近くに造られ、円形の広場の壁はロルカの詩の一節などが書かれたセラミカで装飾されています。毎年ロルカが銃殺された日に、「ロルカと全ての市民戦争の犠牲者に捧げる」コンサートがあり、今年はマリオラ・カンタレーロというソプラノ歌手、スペイン古謡などを歌ったということです。
写真は今年のカルテル(ポスター)
また、ビスナルの街道沿いにあるバランコ・デ・ビスナル(崖のようなところ)はフェデリコたちが埋葬されたとされている場所で、毎年命日にはロルキアーノ達が集まりロルカを偲ぶフエルガとなります。
パルケにもバランコにもロルカの記念碑はありますが、お墓はありません。遺骨が見つかってないとか(?)1986年にパルケがつくられた時、何人かの遺骨が発見されたようなのですが......。

lorcafoto.jpgロルカのことはもっと知っておきたいですね、作品だけでなく、どんな人だったのかとか、あの頃のスペインとか...。
先日、昔グラナダで知り合った友人がある絵本を贈ってくれました。それはロルカ入門書みたいな絵本。とっても心温まる、ほんわかする、ロルカのことがよくわかって、もっと彼のことを深く知りたくなる、そんな絵本なのです。ロルカって誰?と気になっている方とか、フラメンコファン、研究生にお勧めです。それでちょっとここでもご紹介させていただきたいと思いました。ロルカ研究の第一人者として知られるイアン・ギブソン氏と世界的評価の高い絵本画家であるハビエル・サバラ氏がつくり上げた美しい絵本で、ロルカ研究者で詩人の平井うらら氏が訳しました。

『フェデリコ・ガルシア・ロルカ 子どもの心をもった詩人』
(影書房)
 詳しくはこちら 

lorcalibrofolleto.pngPara Niños(子供向け)なのですが、大人向けでもあります。童心に戻れる温もりある絵本です。心こもったやさしい日本語で訳されていてとてもわかりやすいし、スペイン語のオリジナルも掲載されているので、スペイン語の勉強にもなります。シンプルでステキなイラストレーションの数々が心に響いてきます。
ロルカって、素朴でやさしい心を持っていたんですね。また貧しい人々の味方で正義感が強かった!編集部が補足した「ロルカ・ミニ辞典」は読みごたえがあります。ロルカの生い立ちから38年間のビオグラフ―、あの頃の政治的な状況もわかって、スリルがあります。
また、ロルカを愛するギブソン氏や、平井うららさんのメッセージもジーンときます。


こういう本が出るのは嬉しいです。偉大な画家ゴヤとか、誰だったかなぁ~他にも偉大な芸術家や、人に限らず、例えばアルハンブラ宮殿なんかも、このような子供向けにやさしく書かれた絵本がスペインでいっぱい出ています。そう、フラメンコでもPara Niñosってあります。DVDとか出てますし、舞台でも子供向けのやさしくフラメンコがわかる公演などやっています。フラメンコの学校って少ないですから、こういう子供向けのものって以外と役立ったりします。それに何といってもかわいいっていうのがいいですね。身近にとらえられて親しみが湧いてきます。

ちょっと話が逸れましたが、きっとロルカもこの絵本の日本語版発売を天国で喜んでいることでしょう。なんだかロルカに会いたくなります。¡Hola,Federico! って。ロルカの死は本当に悲しいけれど、こうやって彼とともに生きている私たちにとって、かけがえのない存在として輝いているなぁ~と感慨深く思います。


グラナダ夏のフラメンコinfo. 野外のステキな公演

 
とっても暑ーい夏ですね!
連日の猛暑、まだ7月なのに40度を超えちゃいました。西日本大雨の被災地では復旧作業もこの暑さでは本当に大変なことと思います。心からお見舞い申し上げます。

さて、グラナダも連日かんかん照りでみんな干上がっていることでしょう。
でもアンダルシアのいいところは湿気がないことで、カラッとしている、これは大きな違いですね。温度は軽く40度以上になりますが、日陰に入れば涼しい、サクロモンテの洞窟の中なら天然のクーラーで快適! 昼間は家でおとなしくしていて、遅い夕方から夜遅くまで野外のテラスで夕涼み、ビールやティント・デ・ベラーノ(赤ワインの炭酸割りみたいなもの)などを飲みながらのおしゃべり、いいですよ! 玄関先に椅子を設置してどっかり腰を下ろしたおばさん群が扇をバタバタさせながらご近所さんと世間話...というのもアンダルシア夏の風物詩のひとつじゃないかな。そんなアンダルシアの夏、何といっても楽しみなのはカンテフェスティバルです。

これはいいです!グラナダでも郊外のプエブロ(村々)でフェスティバルがあります。バリオ(市内の地区)でもアソシアシオン・デ・ベシーノス(町会)主催の小さなフェスティバルも盛んです。ボカディージョ(食パンでないスペインパンに生ハムやチョリソ等を挟んだサンドイッチ)やワインを持参で合間にパクつけるのもいいです。何よりもカンテファンがノリノリになるのでハレオが飛び交いアーティストもリラックスしている、真夏の夜のカンテとギターは星空に響き渡ります。ただ、プエプロでのフェスティバルは終わるのが早くて2時とか3時、帰りが大変です。気の合った仲間と車でワイワイ行くのがいいですね。
夏のカンテフェスティバルはフラメンコファンには嬉しい催し物、でもグラナダはそれだけじゃありません。ちょっとおしゃれで高尚な雰囲気、そして内容もいいフラメンコの野外公演があるのでご紹介したいです。 
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ヘネラリッフェの野外劇場

グラナダの有名なフェスティバルといったら、6月~7月初にグラナダ国際音楽祭がありますね。これはもう60年以上続いているグラナダの由緒あるフェスティバルで期間は2週間ぐらい、主な会場はアルハンブラ宮殿の中の仮設会場です。クラシック音楽やクラシックバレエ、その他音楽ジャンルは色々あってフラメンコの公演も必ず2,3あり、関連公演(FEX)、講習会(Curso)等もあるのでかなり大々的です。
そしてその後、7月の後半から8月末まで1ヶ月以上も同じ出し物で続く公演があります。会場はアルハンブラ宮殿のヘネラリッフェ庭園野外劇場で、「ロルカとグラナダ」という催し物です。ロルカとはグラナダが誇る詩人で劇作家であるフェデリコ・ガルシア・ロルカです。2002年から始まって今年は第17回、グラナダならではのおススメ公演です。毎年内容が変わり、振付も舞台も斬新で、出演アーティストもいいので見逃せません、チケットもいろいろ割引料金があって嬉しいです。

lorcacd.jpgフラメンコでもロルカの詩を歌いますが、それらの詩、劇作品のこと、また、ロルカ、ロルカ風なとかをロルキアーノって言います。日本のフラメンコ界でもお馴染みで、多くのアーティストがロルカの作品を演じています。ロルカが採集したアンダルシア古謡のアンダ・ハレオやタララ等はタブラオのクアドロで歌ったりしますね。その他ソロンゴ、カフェ・デ・チニータス......etcとかも。他にマンサニータが歌って大ヒットしたベルデとか、カマロンがロルカを歌った「ラ・レジェンダ・デル・ティエンポ」などは画期的なレコードで大ヒットしました。他にもいっぱい、いっぱいロルカの作品は歌われたり、朗読されたりしているのです。沢山の有名なアーティストが歌ったロルカの作品が一度に聞けるCD「ロスヒターノス・カンタン・ア・フェデリコ・ガルシア・ロルカ」も出ていますのでそれを聴くとエー!凄い!って思ってもらえると思います。

FLAMENCOLORQUIANOフラメンコロルキアーノ(7/19~9/1)
バレエ・フラメンコ・デ・アンダルシア(舞踊団)

flamencolorquiano_0.jpgそれで今年のプログラムなんですが、ロルカの作品群をいままでの観念を打ち破った超現実的な世界で演じるみたいなのです。何だか面白そうです。昨年からバレエ・フラメンコ・デ・アンダルシアのDirector芸術監督はラファエル・エステべス。舞踊団員は、世界各国からの若き応募者200人のから選ばれた優れた若手舞踊手ばかりだそうです。この作品は彼のアイディア、それにバレリアーノ・パニョスという方が加わって振付、作り上げたそうです。なんとアルカンヘルやマリア・テレモトも参加するというので、これは凄いです!でも個人的にもっと凄いと思うのは新しい監督ラファエル・エステべス、素晴らしいアーティスト、振付師、異色です!
もう随分と前なのですが、フィエスタの仕事でこの方とご一緒した時のことを思い出します。グラナダ近郊の豪華ホテルで、プライベートなフィエスタ。他にも沢山マドリッドから若いアーティスト達が来ていてワイワイ楽しかったのですが、彼は人気者で、ちょっと学者風でした。ノートとボールペンを持ち歩いていてなんやらメモっていました。帰りのバスの中で、私がうっかり口が滑って、あの頃覚えたてだったのか、あるスラングが出てしまったのですが、そんなことまでノートに面白く書いてみんなに即発表!それで大爆笑になったので忘れません。
全く恥ずかしい話しですが、そんな思い出のあるこの方を何年か前に舞台で見る機会がありました。モダンでクラシック、目を引くアイディアとテクニック、まさに前衛的なステージでびっくりしました。秀でた才能を持つだけでなく、好奇心も強くいろいろ研究熱心、やはり普段からこういう方はどこか非凡なのですね。
そんなこともあって、私にとっては興味ある今回の公演。日本にいるので観られないですが、きっと素晴らしいでしょう。この夏グラナダにいらっしゃる方はラッキー、是非ご覧ください。

今年の公式ページ(チケットも買えます)こちら



意欲を燃やすパロン!2枚目のCD発売


知る人ぞ知るプーロなカンタオール、ハイメ・エル・パロンJaime Heredia"El Parrón"イベリアの招聘で来日していますのでご存知の方も多いことと思います。あのしわがれ声でアイ~アイ~などと歌われたらたまらない!そんなフラメンコファンも多いです。彼の2枚目のCDが昨年9月に発売されましたが、やっと日本上陸しました。カルボン・デ・フラグアCarbón de fragua 粋な現代のフラグエーロにめかし込んで撮った写真のジャケットは、ちょっとなんだか普段のハイメから想像できないけど、とても微笑ましい!グラナダでは地元有力紙IDEALとタイアップ。新聞を買うとCDが特別価格で購入できるというサービス。だいぶ売れたようです。
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ハイメ=ソレアですが、勿論ブレリアもいいですよ。グラナダでは貴重な存在です。CD内容はいつものようにカンテ・プーロの他、イーダ・イ・ブエルタのビダリータなんかもしっとり歌っているのが面白いと言えないこともないですが、あなたの感想は?先ずは聴いていただかないと。そういうことでハイメはこのところCD発売のプレゼンテーションであちこちに出向いています。セビージャのビエナールにも出演しました。テレビ(カナル・スール)にも出演。ですから乗っています。

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グランダでは昨年9月にCD発売のプレゼンテーションが中心街に新しくできたガルシア・ロルカ劇場であり、クーロ・アルバイシンの司会で始まりました。CDでも弾いているディエゴ・モラーオ(ヘレス)やカディスからやって来たパルメーロスなどが参加し、アントニオ・カナーレスが友情出演し、タンゴやソレアを踊るなどで会場が湧きあがり、幅広いアーティスト同士の交流、繋がりが窺われ、最後にはなんとお母さんのロチーナROCHINAさん(87歳)が舞台に上がり、朗々とブレリアを歌いだすという、とってもファミリーで温かい舞台を観ることができました。何と言っても娘のマリーナ・エレディアが付いています。マリーナはアーティストとしてのお父さんをとても尊敬しているのです。マリーナが華を添えてくれて更に盛り上がりました。オレ!

jaime2.png終わってから会場の隣にある
ハイメの息子経営のバル「ソロンゴ」で一杯、2杯......
パロンファミリー、アミーゴで埋まったバルで
楽しく過ごした一夜でした。

また来日して欲しいですね!

※これは昨年9月の「カチューチャ便り」として書いたままアップする機会を逃していました。今回日本発売にあたり遅ればせながらアップします。CDのお求めはアクースティカで!


いよいよ芸術の秋、フラメンコ en Granada


長い夏が終わってグラナダに芸術の秋がやってきました!
ペーニャ・ラ・プラテリーアでも秋のプログラムが始まり、早速登場しましたのが
ラ・ルピLA LUPIです。
ルピはあちこちで名前は聞いていてYOUTUBEなどでも見ていましたが
実際に踊りを拝見するのは初めて。とても楽しみでしたが、
期待を裏切らない見事な舞台を見せてくださいました。
ご主人?のギタリスト(クーロ・デ・マリア)もなかなかよかったです。
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いきなり昔風のタンゴで華やかに始まり、その後カーニャ、タラントなどを踊りましたが、
彼女の舞踊演出、気を抜かない締まった演技、人間味ある踊りに皆が魅了されました。
観客へのサービス精神も満点、観客と一体となり、会場に熱気が充満しハレオも飛び交う...
いいフラメンコを観ることができました。

Lupi ブログ用.pngのサムネイル画像ヒターナっていう雰囲気はあまりないです。
とてもシンパティカで明るい。
皆さんも直ぐお友達になれますよ!
来年春は日本にも行くそうです。
見逃せません、楽しみですね!

granagajovenさて、サクロモンテのチュンベーラの劇場ではグラナダ・ホーベンGRANADA JOVEN主催のノーチェ・フラメンカがありました。招待券を市役所などで配布し、市民は無料で観られるというもの。
これは行けませんでしたが、その次の週にONCEオンセ主催のフラメンコ公演が同じように招待券配布でありました。ただで観られることほど嬉しいことはありませんね。

そのONCE 主催のフラメンコ公演はBienal Flamenca ONCE Andalucía と言います。よく通りで宝くじを売っている盲目者を見かけます。ONCEの宝くじを売っているのです。ONCEとは身体にちょっと障害があったりで、実際仕事が困難ではあるけど社会に出て働きたい人達(Discapacidades)の自立と社会参加を援助する福祉団体のようです。宝くじを売って運営をまかなっています。この催し物はONCEの文化事業でしょう。2年ごとにアンダルシアで活躍が目立った若いアーティストの他、視聴困難だったりのアーティストに賞を与えるというもの。今年はセビージャのビエナル・フェスティバルの直ぐ後の開催ということで、1980年に第一回ビエナル・フェスティバルのヒラルディージョ賞を獲得した名カンタオールCalixto Sánchezカリスト・サンチェスのオメナへと称して開催されました。

oncefes3.pngハエンのカンタオーラ、グラナダの新星ギタリスト、アルバロ・マルティネーテ、そして盲目の歌手エル・プラソレータが受賞し、グラナダの新星バイラオーラ、クリスティーナ・アギレーラが招待アーティストでした。プラソレータは黒のサングラスで登場し、椅子に座るなりNo veo ná全然見えないよ!と一言、愛嬌あるステージで会場を沸かしました。写真の右端にいる女性は手話師です。アーティストが歌っている時も、ギターだけの時も、お話の時も終始大活躍でした!写真は賞の授賞式、ブレました。すいません!

calixto.pngカリスト・サンチェスは日本の皆さんにはあまり馴染みがないかもしれませんが、アントニオ・マイレーナの生地マイレーナ・デル・アルコールに住んでいて学校の先生をしていました。ヒラルディージョを獲得してから、一時フラメンコ界で大活躍し、グラナダにもよくやって来ました。私はカリスト先生のあの澄んだ美声、延びるような節まわし歌いっぷりに惚れこんだ大ファンでした。このところ、そういえばどうしているのかな、と思っていましたが、5年前に現役を引退してして歌っていないそうです。残念!でも冗談交じりの楽しいお話をしてくださいました。(写真は私がスペインに上陸した1981年のもの。セビージャ、アルカサール(王宮)でのコンサート終了後にインタビュー?した時のものです。)

calixto2.pngフラメンコは詩で人生を歌ったもの、他の音楽とはちょっと違って難しいことが多いけど、こうして目の見えない、耳の聞こえない人達も含めて一同に会してフラメンコの一夜を過ごせることは素晴らしい、などなど終始笑顔でとてもフレッシュなのは変わりません。本当に懐かしく、我が身のやつれを忘れてついつい記念写真をお願いしてしまいました! 35年、長いです。でも笑顔っていいですね!


グラナダのセマナサンタSemana Santa復活祭レポート(甚だ私的な内容)


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Potaje de Semana Santa

アンダルシアはその華やかな伝統的行事であるセマナサンタに突入し、もう直ぐ終了します。
セマナサンタっ子である私は、あの太鼓や笛の音楽Banda musicalが聞こえてくると
たまらなくなり、まるでヘレスのブレリアのソン(歌やパルマ)が聞こえてくる時のように、
どうしてその方向に足が向いてしまう訳です。
そして街をキリスト様とマリア様が行進するProcesiónプロセシオンを見るのが、
そしてサエタ(セマナサンタでキリスト様やマリア様に捧げて歌う歌)を
グラナダの市民に混じって(カトリックでもない私が)聞くのが好きなのです。
何と言いますか、いろいろ意見はあるでしょうが、
この伝統的な行事は私にある種の感動をもたらすものであります。

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Arco de Elvira(写真は2年前)

日曜から次の日曜までの8日間に、数えたら34の信徒団体のプロセシオンが出ます。
しかし、春先は雨のシーズン。雨の心配があると道順変更などして時間的に短くしたり、
一度出て途中で雨が降り出すと寺院に戻ったり、プラスティックのカバーを掛けて
どこか近くに避難したり......バタバタ悲惨な状況になってしまいます。
第1日目は微妙な天気(小雨が降ったり止んだり)で、私のスタジオの近くにあるエルビラ門を通る
ボリキージャ(ろば、プロセシオンの愛称、子ども達も晴れ着を着て参加するので可愛い)は、
今年は寺院の外に出られませんで全く可哀そうだったのです。
出る時間がもう少し遅ければ可能だったように思います。信徒団体も2時間ぐらい天気の様子を見て
いましたが断念することに決定しました。
年に1度のセマナサンタにキリスト、マリア様と一緒に街を練り歩けないのは
信者にとってはとても悲しいこと、無念、来年までの1年は長いです。
お花やロウソクの飾りつけその他経費も掛かっています。信徒団体の涙の決断でありました。
初日にこのボリキージャを見るのを楽しみしていた私もガッカリでした!

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Borriquilla(写真は2年前)

ところで、2日目に元気を出そうとポタッヘ・デ・セマナサンタを作りました!
(上の写真)
セマナサンタのポタッヘと言ったって基本のポタッへにちょっと手を加えただけですけど...
ガルバンソ(ひよこ豆)、バカラオ(タラ)、アセルガという青菜が入ってます。
材料不足でしたが素朴な味付けで聖週間に向いています。

ホタッヘは私の自慢料理です。ポタッヘは昔アルメリアにグループ組んで仕事に行った時に、
唄い手のPepeぺぺに習ったんですよ。サクロモンテのヒターノで、踊りも上手い。
「これはポタッヘ・ヒターノだ!」と言って、火加減なども気にしながら丁寧に作ってくれました。
ついでに、「これはマリオ(マリオ・マジャ)の振りなんだ!」と言って
ブレリアを一振り教えてくれましたっけ。その振りって今でも覚えています!

ぺぺはその後病気で他界してしまいました。亡くなるちょっと前に
サクロモンテのペペの家の前を通ったら、ぺぺが家の前のベンチにひとり腰かけていました。
「とっても静かな気持ちなんだ」と言っていたのを思い出します。
ぺぺとの写真がない、カメラなんか持ち歩いていない時代でした。
でも、思い出はこの料理と振りでしっかり心に刻まれています。ぺぺ、ありがとう!

つづく


Día de Andalucíaアンダルシアの日にのんびりと。。。


久し振りのカチューチャ便りです。
グラナダは昨日嵐のような雪が30分ぐらい降りました!寒いです。
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フラメンコの情報はなし。すいません。
今はヘレスのフェスティバルが真最中、グラナダはとっても静かです。
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今日はDía de Andalucíaアンダルシアの日。
私がスペインに来た頃1980年に自治政府ができたそうです。
アンダルシアは他の州と違ってかなり色が濃いですね。
Siente tus coloresあなたの色を感じよう!という文句を掲げて
この1,2週間はテレビでもさかんに宣伝してました。
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この時期(4月ぐらいまで)はお天気が安定しないです。
雨も多く天気が悪い日が続いたりしますが、アンダルシアの人達は忍の一字。
沢山雨が降ってくれないと夏に水不足で大変なことになってしまうからです。
En Abril,aguas mil(4月は雨が千程降る)とか言います。自然の摂理ですね。

ですから、Semana Santa(復活祭)やセビージャの春祭りFeria de Abrilなんかも
雨でズタズタになってしまう年もあるんですよ。
お祭りの時は雨でもそんなこと関係なくみんな騒ぎまくりますが、
セマナサンタが雨で行列(procesión)が出られなくなってしまうと悲惨です。

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今年は成り行きで今グラナダに居ますが、
実はこの日私は1つ年取ってしまったのであります。
ああ!でも、ほっぺたにアンダルシアの旗を掲げて、
朝方ちょっと外の空気を吸いにお散歩としゃれ込みました。

Cumpleaños feliz(2回)
Te deseamos todos
Cumpleaños feliz

行きずりの人達が歌ってお祝いしてくれましたよ。
こんな過ごし方も悪くないです。
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夜はテレビを見ながらのんびりブログを書いています。
ただ、のんびりは明日までですが。今年はうるう年。一日得した感じですね!
明日はみんなとわいわいフィエスタといきたいです!

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つづく


この夏のフラメンコ en Granada


この夏のグラナダ市内でのフェスティバル、クルシージョのご案内です。
夏恒例のカンテフェスティバルはプエブロ(近郊の村)であります。ここではグラナダ市内で見られるものだけ取り上げました。
クルシージョも盛り沢山、今のフラメンコ界のトップスターが続々やってきます。
どれも1週間集中のコースです。→■フェスティバル ●クルシージョ
チケットもインターネットで買えます。クルシージョの申し込みもネットでできます。

第5回フェスティバル・デ・ラス・クエバス 
7月13 、15、 20、 22日 22時開演 料金12ユーロ
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プログラム
7月13日(月) コンチ・マジャ 「レガード」
Baile: コンチ・マジャ   Guitarra: ルイス・マリアーノ
Cante: セルヒオ・ゴメス・エル・コロライート、フォアン・アンヘル・ティラード
7月15日(水) ジュディ・カブレラ 「マレア」•
Baile: ジュディ・カブレラ
Cante: セルヒオ・ゴメス・エル・コロライート 他
Guitarras: マルコス・パロメータス ホルヘ・エル・ピサーオ
7月20日(月) ルベン・カンポ 「ラ・カジェ・デ・ペンサミエント」
1ª guitarra:ルベン・カンポ  2ª guitarra y voz: ホセ・コルテス・エル・ピラタ
その他、多数の応援アーティスト出演!
7月22日(水)キカ・ケサーダ「ア・ティエンポ...」
Baile: キカ・ケサーダ
Cante: マヌエル・エレディア フィータ・エレディア
Guitarra: マルコス・パロメータス セサル・クベーロ

「ロルカ・イ・グラナダ2015」ヘネラリッフェ野外劇場
ポエタ・エン・ヌエバ・ジョーク(ラファエル・アマルゴの作品)
7月21日から8月29日(日曜、月曜休演)  夜10時開演
チケット 一般 32ユーロ(火曜、水曜は2人で32ユーロ)
またアルハンブラ入場券購入者は安く観られるなどのデスカウントがある。
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Los Veranos del Corral 2015 ロス・ベラーノス・デル・コラール 
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El Corral del Carbón コラール・デル・カルボン(時間)22:30(料金)17ユーロ

7月27日(月)カルメン・レデスマCarmen Ledesma
7月28日(火)ルシア・ラ・ピニョナLucía a Piñona「 La vida, la carne y la tierra」
7月29日(水)アマドール・ロハスAmador Rojas
7月30日(木)アントニオ・ペルホANTONIO PERUJO「Voz, cuerda y tacón」
Gala intercambio con el Festival Ginebra
7月31日(金)サクラ・フラメンカSAKURA FLAMENCA
Especial Granada-Japón

8月3日(月)メルセデス・デ・コルドバMERCEDES de CÓRDOBA
8月4日(火)ペドロ・エル・グラナイーノ(唄)PEDRO EL GRANAÍNO
8月5日(水)ハイロ・バルルJAIRO BARRULL「Barrull」
8月6日(木)アントニオ・モリナ エル・チョロANTONIO MOLINA el CHORO

8月10日(月)エドゥアルド・ギェレーロEDUARDO GUERRERO
8月11日(火)オルガ・プリセOLGA PERICET
8月12日(水)ラケル・エレディア ラ・レポンピージャRAQUEL HEREDIA la REPOMPILLA 「Alma y tacón, baile」
8月13日(木)ガラ・デ・ロス・フラメンコス・デ・グラナダGala de los Flamencos de Granada
トマス・ガルシア&フォアン・アンヘル・ティラード(唄)TOMÁS GARCIA y JUAN ÁNGEL TIRADO ルイス・マリアーノLUIS MARIANO(ギター)
サライ・フェルナンデス(踊り)SARAY FERNÁNDEZ la PITITA
エル・チェジェンEl CHEYENNE(パーカッション)


カルメン・デ・ラス・クエバスのクルシージョ
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イサベル・バジョン 7月20日~24日 
中級9:30~11:00 ブレリア 上級11:30~13:00 タンゴス
へスス・カルモ-ナ 7月 27日~31日 
中級9:30~11:00 シギリージャ 上級11:30~13:00 カーニャ
パトリシア・ゲレーロ 8月 3日~7日 
中級9:30~11:00 タンゴ(グラナダ) 上級11:30~13:00 ソレア
マヌエル・べタンソ 8月10~14日 
中級9:30~11:00 アレグリアス 上級11:30~13:00 シギリージャ
※料金はどのクラスも1週間160ユーロです。

エスクエラ・マノレテのクルシージョ
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マノレテ 7月、8月の月曜・火曜 16:30~17:30 80ユーロ(月)
フデア・マジャ 7月6~17日、8月3~14日 1週間 100ユーロ
アントニオ・カナーレス 8月3~7日170ユーロ
パストーラ・ガルバン 8月10~14日170ユーロ
ファルキート 8月17~21日170ユーロ
※1週間受けられない場合は相談に乗ってくれます。

●Escuela de Flamenco y Danza Lucia Guarnido
ルシア・グアルニードのアカデミーの 夏の集中コースCurso Intensivo
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オルガ・プリセOlga Pericet 6月29~7月3日12:30~14:00 上級コース 
料金150ユーロ (ルシア・グアルニードの学校生徒は130€)
ルシア・グアルニードLucía Guarnido 7月6日~10日 12:30 a 14:00
Bata de Cola バタ・デ・コーラ 
料金80ユーロ (ルシア・グアルニードの学校生徒は60€)
ルーベン・オルモRubén Olmo 7月13~16日12:30 a 14:00 上級コース
料金 130ユーロ (ルシア・グアルニードの学校生徒は110€)
ハビエル・ラ・トーレJavier Latorre 7月20~24日12:30 a 14:00 中・上級コース
料金 150ユーロ (ルシア・グアルニードの学校生徒は130€)

★6月第2週から私のレッスン再開、お気軽にいらしてください!
詳細はこちら


ぶらりぶらりフラメンコ en Granada


repompa2.jpg4月にこちらに来て間もなくでした。久しぶりにサクロモンテ・チュンベーラ市営劇場のパトリモーニョフラメンコを見に行きました。その日はラケル・エレディアとエル・モレーノが出演しました。

Raquel Haredia La repompilla 巻き込まれるステージ!
ラケルは私のお気に入りのアーティストですが、この日は彼女の魅力をたっぷり味わうことができました!とにかく彼女のパワーは凄いのです。身体のつくりからしてドが付くヒターナです。それだけじゃなくって彼女の踊りにはちょっとやそっとでは真似できない魔性的な世界があるんですよ。若くして急逝したマラガの歌姫レポンパ・デ・マラガの姪にあたり、彼女のお母さん、お姉さんも「いい」のです。グラナダに住んでいますので、タブラオやクエバ(洞窟)などにも出演していますよ!


moreno2.pngEl Moreno スカッとするステージ!    
エル・モレーノはこれまた私のお気に入りギタリストであるラファリン・アビチュエラの息子で、小さい頃がらカホンやったり、運動靴でブレリア踊ったりしていましたが、ここ数年ちゃんとフラメンコシューズで踊り出し、愛嬌もあってなかなかいいのです。この日は殆んどメンバーが親族、息の合った普段の仲間同士のショーでして彼らも活き活き、ノリノリだったですね。行って良かったです!


rocio.pngサクロモンテは私の古巣なので、よく行くぶらぶら行くほうですが、時々クエバのショーを見ながらパルマを叩かせてもらったりします。
クエバ「ラ・ロシオ」のショーはフォアン・アンドレス・マジャの振付で観光客用にちゃんと考えられたものですが、
とにかくこれでもかという早くて強い彼らのパルマ、コルテがいっぱいあって気軽に叩けませんので、迷惑にならない程度です。
昔からのサンブラの歌・踊りをメドレーでやったりしていますので、その時だけは張り切ってパルマを叩きます。
ある日、ちっちゃなフラメンカに出会いました!


patricia.pngところで、5月3日の十字架祭では毎回話題の人が開幕宣言をします。市役所の中庭に設置されたステージで、今年は近年の活躍が目覚ましいPatricia Guerreroパトリシア・ゲェレーロがその役目を果たし、おまけに1曲しっかり踊りましたよ!グラナイーナとグラナダのファンダンゴメドレーを振付けたもの。ダイナミックなマントン捌きが見事でした。まだ25歳だなんて!終わってから彼女と記念撮影、笑顔がとっても可愛いです。


mieko.pngさて、ちょっとフラメンコとは関係ありませんが、私は十字架祭が大好きで、とうとう今年は自分で十字架を作っちゃいました!
ここ数年、この時期にスペインに居ることが多いのですが、十字架(Cruz)の飾りつけコンクールなのどもあり、賞金も出ますので、私もつくりたいな~などと思っていたからか、急に思い立ちました。大々的には宣伝しませんでしたが、
その夜、ゲストハウス「パティオ・グラナダ」の美恵子さんや旅行中の方が見に来てくださいました!しかも、フラメンコ衣装をまとっていたのでビックリしました。艶やか!この日は一般市民がTraje de gitana(セビジャーナスの衣装)で着飾り、セビジャーナスを踊るのです!
ところで、我がスタジオ前の植木鉢に設置したミニ十字架、夜はライトアップしました!見えますか?
cruzmini.png2.png
(つづく)


★6月からレッスン再開、お気軽にいらしてください!
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公演ラッシュ!フラメンコ、春真っ盛りのグラナダ②


毎年2月~5月にフラメンコ・ビエネ・デル・スルという催し物があります。月2~3回ぐらいで月曜です。これは1月にプログラムをご紹介していますが、場所はTeatro Alhambraテアトロ・アランブラというところでやります。300人ぐらい収容のフラメンコに最適な小劇場ですが、舞台は広く奥行きがあって、舞台装置も凝ったものをいままで沢山見ました。最前列の席は舞台と同じ高さで、1,5メートルぐらいしか離れていません。アーティストの息づかいまでもしっかり見ることができます。4月はIsabel Bayónイサベル・バジョンAna Moralesアナ・モラーレスの作品を観ることができました。イサベリータのCaprichos del tiempoカプリッチョ・デル・ティエンポ、これはうまく訳せませんが、幼少時代の自分を振り返ったりもして自分の舞踊人生を通して己を舞踊化したような作品でした。アナのReciclARTEレシクルアルテ、これはreciclar「リサイクルする」とarte「芸術」をくっつけたタイトルのようです。

flamencovienedelsurfolleto.pngどちらも作品も素晴らしいものでした。共通していることは、古えのアーティストの録音などをドバンと出して、イサベリータの作品では映像(ビデオ)も写しだされ、とにかくフラメンコ界の今は亡きカンテやギターのマエストロ(先生)達を振り返って、古きに学べ!とでも言いたいかのように作品に取り入れている。フラメンコの幅広い知識と教養とその中での発見がないとなかなかできない、そしてフラメンコ芸術に深い興味と愛好心がないとできない、そんな域の作品。今、こういった作品創りの傾向がちょっと流行っている、そんな感じもします。これはひとつのいい傾向で、フラメンコの知識を高めるためにも一役かっているようにも思えます。私は、分からないことがあると日頃の勉強不足を責められているようで落ち着かなくなります。あぁもう一度、二ーニャ・デ・ロス・ぺイネスの唄を聴きなおさないととか、マヌエル・バジェッホをちゃんとは聴いていないなとか......もう切りがないほど古いものは置き去りになってしまっていて、必要に応じで聴くだけで年月が過ぎて行く......。これは私の独り言。1時間踊りっぱなしの彼女たちの体力もさることながら、その思いのこもった作品づくりにOLEです。


次にFestival Internacional Musica y Danzaグラナダ国際音楽祭のプログラムをご紹介します。今年のフラメンコ関係公演はギター、カンテでグラナダの大物が出演します。とても充実したプログラム!もうチケットないかもしれないです。けっこう高い入場料ですが、直ぐ売り切れてしまうのです。(併行して行われるFEXのプログラムはまだ発表されていません。FEXの公演はあれこれありますし、入場無料が多いです。)チケットの値段は高い席でも40ユーロですから5,000~6,000円の話ですので、日本で見ること考えたら安いですね。

festivalmusiaydanza.jpg6月21日にはエストレージャ・モレンテのGranada...cante y guitarraというコンサートがあり、フォアン・アビチュエラ・ニエト、ダビ・カルモナ、ミゲル・アンヘル・コルテスのグラナダ生まれのギタリストとモントジータが出演します。歌はエストレージャの弟、ホセ・エンリケ・モレンテも出演します。また、バイオリンでハラル・チェケアが出演、踊りでフォアン・アンドレス・マジャが出演します。なんだか凄くグラナダたっぷりのコンサートです。
6月28日にはビセンテ・アミーゴのコンサートが、Palacio de CarlosVパラシオ・デ・カルロスキントであります。
7月4日にはアントニオ・ナハーロ監督率いるバレエ・ナショナル・デ・エスパーニャの公演があります。Blanca de Rey ブランカ・デ・レイのソレア・デ・マントンが見られるということです。懐かしい!ブランカのマントンさばきはもう随分前によく見ましたが、彼女はまだ健在なんですね。きっと彼女がマントン舞踊の元祖なんじゃないかな?とにかく素晴らしかったのです。
7月8日フォアン・アビチュエラ・ニエトのギターコンサートがPlaza de los Aljibesプラサ・デ・ロス・アルヒーベスであります。

manuel de falla.jpg7月10日La Fura dels Bausラ・フーラ・デルス・バウスというバルセローナの劇団の、革新的で魔術がかった作品らしいです。なんだか私によくわかりませんが、内容はマヌエル・デ・ファジャの恋の魔術師El amor brujoで、elfuego y la palabraというタイトルが付いています。Plaza de Torosプラサ・デ・トロ、闘牛場でやるんですよ。なんだか凄そう!スケール大きそうです。マリーナ・エレディアが出演します。これちょっと面白そうですね、私は観られないので残念です。


fesbenefico.jpgさて、よく慈善公演(チャリテーショー)があります。例えば、身体障害などの子供たちや、病気で苦しんでいる人達などのためにチケット収入を寄付する公演です。アーティストの名前が沢山ポスターに載っていて、楽しみに見に行くと出演しなかったりしてガッカリすることも多い。それは公演日に仕事が入っていないアーティストしか出ないのに、ポスターには一応名前を入れておくケースが多いからです。アーティストなどのHomenajeオメナへなどもそうですが、ギャラが出なくても進んで参加するアーティストもいるし、公演の内容によって変わってきます。でも見に行く側としては普段観られない、ピンからキリまでの色んなアーティストがでるので、面白いとも言えます。日本では見られませんしね。グラナダでも年に2,3回はあります。右のポスターは4月にあったチャリテー公演のものです。

あぁそれから、5月29日にグラナダにSara Barasサラ・バラスがやって来ます!サラは一般の人にも人気があるフラメンコアーティストで、つい最近もCanalSurテレビのお茶の間番組に出演しました。大きな劇場でやって入場料も高い(いい席は約50ユーロ)ですけどもうチケット殆んどない状態です!

まぁそういうことで、公演ラッシュで書ききれないです。グラナダはタブラオも増えて来ています。フラメンコ花盛り、おまけに春はフィエスタ、フェリアも各地でいっぱい!スペインフラメンコを楽しむにはいい季節です。
ただ、暑かったり寒かったり、そして、Abril(4月),aguas(水)mil(千)、雨も多い時期なので風邪ひかないように注意が必要だったりします。(つづく)


フラメンコ、春真っ盛りのグラナダ①


4月、5月スペインにおりますので、カチューチャ便りをお届けします。

セマナ・サンタ(復活祭)が終わって直ぐに、昨年もお伝えしたロマ人の国際記念日(4月8日)のセレモニア・デル・リオ(川辺のセレモニー)が開催されました。いいお天気に恵まれよかったです。
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今年はグラナダの踊り手Ana Calíアナ・カリが挨拶し、アトラクションでも踊りました。今年のセレモニーでは、市長さんもいらっしゃいました。
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ロマ人のhimnoインノ(称え歌)Gelem Gelemジェレ(ム)ジェレ(ム)を、今年はカンタオールSergio Gómez"El Coloraito"が歌いました。ギターはRafael Fajardoです。このインノはエスぺランサ・フェルナンデスもドランテスのピアノ伴奏で唄っていてとてもステキです。


granadaendanza2.pngさて、この春も舞踊公演が盛り沢山のグラナダです。先ず、昨年始まった「グラナダ・エン・ダンサ」。この催し物はフラメンコだけでなくコンテンポラリー、スペイン舞踊なども見られるものです。今年は昨年より大幅に規模を縮小していて、コンテンポラリー2公演とスペイン舞踊、フラメンコが各1公演ずつあるのみでちょっと残念!


daniel-doña-ni-pausa.jpg4月はグラナダ出身ダニエル・ドーニャのNO PAUSAノー・パウサという作品が上演され、わたしも拝見しました。この日はスペイン舞踊の日で、特にフラメンコ好きの方にはピンとこない?かもしれませんが、とにかく、その舞踊は素晴らしいものでした。内容は殆んどフラメンコの曲でもサパテアード(靴音)が聞こえてこないのが印象的でした。その代り、カスタネットやチンチーネスというタラントやティエントを踊る時によく使われた楽器が使われ、その奏でがとても新鮮でした。ソロンゴ、アバンドラーオ、ぺテネーラ......最後にベルディアーレス(民族舞踊的な踊り)で華やかに締めくくりました。出演したのは男性2人、女性2人の4人と唄い手、ギタリスト。ダニエルのダイナミックな身のこなしが観客を大いに沸かせ、楽しめる作品でした。

luciaguarnido.jpg5月にグラナダの舞踊手Lucía Guarnidoルシア・グアルニードの公演Al Tras Luzアル・トラス・ルスがあります。これもステキそうです。
ルシアはとにかくスラっとしていて美しいのです。エバ・ジェルバブエナの舞踊団でも活躍していましたが、昨年中心街にアカデミーを開いたばかりで順調な舞踊人生を歩んでいます。踊りも洗練されていて、美しい!テクニックも凄いのです。また、そのアカデミーも洒落ているのです。教えるのも上手く、グラナダ留学お考えの方は是非習って欲しい先生の一人です。


グラナダ・エン・ダンサ以外ですと、4月9日~12日までバレエ・フラメンコ・デ・アンダルシア(アンダルシアフラメンコ舞踊団)の設立20周年の記念作品imágenesイマへネスが上演されました。現在はラファエラ・カラスコが率いるこの舞踊団の歴代の監督に捧げる5作品です。これは素晴らしかったです!詳しくはこのサイトの坂倉まきこ「フラメンコ・ウォーカー」でも紹介していますので是非お読みください。


patrimonioflamenco.jpgサクロモンテのアウディトリオ「エンリケ・モレンテ」通称チュンベーラでは、6月まで毎週土曜日にフラメンコ公演パトリモーニョ・フラメンコpatrimoñoFlamencoがあります。グラナダのアーティストが中心のこの催し物、これももうお馴染みです。グラナダを訪れた時は是非足を運んでいただきたいものです。グラナダでアカデミーを開いているアーティストの発表会などもみられ、面白いですよ。しかし、今回のポスター、ちょっと奇抜ですね!写真の踊り手は若手のモイセス・ナバーロMoisés Navarroだと思います。いったい何なんでしょう、これ? (つづく)