高橋英子のスペイン、グラナダ、きもったま

グラナダのセマナサンタSemana Santa復活祭レポート(甚だ私的な内容)


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Potaje de Semana Santa

アンダルシアはその華やかな伝統的行事であるセマナサンタに突入し、もう直ぐ終了します。
セマナサンタっ子である私は、あの太鼓や笛の音楽Banda musicalが聞こえてくると
たまらなくなり、まるでヘレスのブレリアのソン(歌やパルマ)が聞こえてくる時のように、
どうしてその方向に足が向いてしまう訳です。
そして街をキリスト様とマリア様が行進するProcesiónプロセシオンを見るのが、
そしてサエタ(セマナサンタでキリスト様やマリア様に捧げて歌う歌)を
グラナダの市民に混じって(カトリックでもない私が)聞くのが好きなのです。
何と言いますか、いろいろ意見はあるでしょうが、
この伝統的な行事は私にある種の感動をもたらすものであります。

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Arco de Elvira(写真は2年前)

日曜から次の日曜までの8日間に、数えたら34の信徒団体のプロセシオンが出ます。
しかし、春先は雨のシーズン。雨の心配があると道順変更などして時間的に短くしたり、
一度出て途中で雨が降り出すと寺院に戻ったり、プラスティックのカバーを掛けて
どこか近くに避難したり......バタバタ悲惨な状況になってしまいます。
第1日目は微妙な天気(小雨が降ったり止んだり)で、私のスタジオの近くにあるエルビラ門を通る
ボリキージャ(ろば、プロセシオンの愛称、子ども達も晴れ着を着て参加するので可愛い)は、
今年は寺院の外に出られませんで全く可哀そうだったのです。
出る時間がもう少し遅ければ可能だったように思います。信徒団体も2時間ぐらい天気の様子を見て
いましたが断念することに決定しました。
年に1度のセマナサンタにキリスト、マリア様と一緒に街を練り歩けないのは
信者にとってはとても悲しいこと、無念、来年までの1年は長いです。
お花やロウソクの飾りつけその他経費も掛かっています。信徒団体の涙の決断でありました。
初日にこのボリキージャを見るのを楽しみしていた私もガッカリでした!

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Borriquilla(写真は2年前)

ところで、2日目に元気を出そうとポタッヘ・デ・セマナサンタを作りました!
(上の写真)
セマナサンタのポタッヘと言ったって基本のポタッへにちょっと手を加えただけですけど...
ガルバンソ(ひよこ豆)、バカラオ(タラ)、アセルガという青菜が入ってます。
材料不足でしたが素朴な味付けで聖週間に向いています。

ホタッヘは私の自慢料理です。ポタッヘは昔アルメリアにグループ組んで仕事に行った時に、
唄い手のPepeぺぺに習ったんですよ。サクロモンテのヒターノで、踊りも上手い。
「これはポタッヘ・ヒターノだ!」と言って、火加減なども気にしながら丁寧に作ってくれました。
ついでに、「これはマリオ(マリオ・マジャ)の振りなんだ!」と言って
ブレリアを一振り教えてくれましたっけ。その振りって今でも覚えています!

ぺぺはその後病気で他界してしまいました。亡くなるちょっと前に
サクロモンテのペペの家の前を通ったら、ぺぺが家の前のベンチにひとり腰かけていました。
「とっても静かな気持ちなんだ」と言っていたのを思い出します。
ぺぺとの写真がない、カメラなんか持ち歩いていない時代でした。
でも、思い出はこの料理と振りでしっかり心に刻まれています。ぺぺ、ありがとう!

つづく

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高橋英子 プロフィール

フラメンコ舞踊家。スペインに暮らしながら、現地での舞台活動を重ねてきた貴重な存在。81年渡西。83年、セビージャでセビジャーナスコンクールに入賞し話題を撒く。翌年、グラナダを代表する踊り手マリキージャのアカデミーに招かれてセビジャーナスのクラスを開講。以来グラナダに住み、フェスティバルやタブラオ、ペーニャ等に出演。リサイタルも度々開催している。98年にはスタジオ「ラ・カチューチャ」を開設した。一方日本では、ペヌルティモ・コンサートシリーズ、「きもったま鍋」シリーズなどを上演。フラメンコ舞踊独特のペソ(重さ)とコラヘ(怒り、内に秘めた激情)、そして粋なグラシア(愛嬌)に溢れたバイレは高い評価と人気を得ている。現在は日本でも常設クラスを開講し、日西を行き来しながら精力的に活動を続けている。
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