高橋英子のスペイン、グラナダ、きもったま

1年半の沈黙を破って、フレッシュ再スタート!


シティオ塾「伝統的スタイルのクアドロ実践講座」です。

フラメンコが好きで素敵なバイラオーラになりたい皆さん! 踊りには流れがありますね。振付けるには曲の構成を考えなくっちゃならないですね。そして構成を考えるには、その曲が昔からどのように踊られてきたのか知っておくことが大切ですね。また、振付は自由ですが、自然な流れと見せ場がないと退屈な踊りになってしまいますね。踊る場「タブラオ」で通常やることになるクアドロフラメンコにも昔の姿と今の姿があり、昔はどういうものだったのかを知ることは大切で、やり方もただ一人ずつ交代に踊るんじゃ物足りないですね。

torremolinos2.pngタブラオでは、お店の看板スターが出る前の前座としてクアドロフラメンコがあるものでした。おそらく初期のタブラオで(特にアンダルシアで)展開されていたと想像できる往年のクアドロフラメンコ、それを私は「伝統的スタイル」と呼んでいます。フラメンコの発展とともに今日のタブラオでは、そのショースタイルが大きく変化しました。ですので、この「伝統的スタイル」のクアドロフラメンコを懐かしみ、そこにあるクアドロフラメンコの真髄を学んでいくのがこの講座です。

そして講師を務めるのは、今更ですが、長いスペイン生活、フラメンコ活動の歴史を持つ私こと高橋英子でございます。1981年にセビージャに上陸した私、セビージャではもう「伝統的スタイル」ではやっていなかったように記憶しています。ですが2年後、マラガ県のトレモリーノスのタブラオ「エル・ハレオ」に出演した時に、とってもためになって楽しいクアドロフラメンコの経験をしました。そしてそれが、正にあの時代消えつつあった「伝統的スタイル」のクアドロフラメンコだったことに後から気が付きました。グラナダに定住するようになってからも、とってもグラナダ的な「伝統的スタイル」のクアドロに出演しました!メンバーのバラエティに富んだ芸が光っていましたし、フラメンキートな感覚が生み出した絶妙な即興などもみられました。ですから私はギリギリ間に合い、貴重な体験をすることができました。それは私をより豊かなフラメンコの世界に導きました。

jaleo1983.pngそんな私のフラメンコ体験を活かして3年半前に始めたこの講座、いままでやった2回の発表ライブも充実していました。受講生の皆さんの楽しそうな笑顔が忘れられない思い出となっています。続けなくっちゃ!という使命感も感じ始めました。スペインで勉強した魅力あるクアドロの出し物(演目)を皆さんに教えていく伝道師でありたいと思うようになりました。しかしなにしろ、勉強したのは大昔ですからもう忘れてかけていることも多いです。この講座を始めた時、いろいろ思い出し再勉強とあいなりましたが、新たな発見があったりもして感動したり。。。そう!新たな感動を求めて私も限りない再勉強です。気になることはここでハッキリさせようじゃありませんか!このところ萎んでいる己に活を入れるためにもやらなくっちゃなりません。そんな訳で1年半のブランクがありましたが新規フレッシュスタート、興味のある方は大集合! です。

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さて、講座の説明に入ります。

クラスは月2回のレギュラークラスとなります。
この講座といいますかレッスンは、新しいタイプのフラメンコレッスンです。「伝統的スタイル」に学ぶことが多いのでフラメンコ研究生に是非体験していただきたいオプションコースです。今回再スタートに当たり月2回のレッスンになりましたので、レッスン進行がゆっくりペースになりますが、時間を掛けますので、じっくり取り組めるのではないかと思います。毎回の繰り返し練習で確実なものにして行きましょう。

レッスン内容はどんなこと?

クアドロフラメンコに関する理論的なこと
いったいクアドロって何なのかとか、クアドロの一員として舞台に上がる時の心構えとか、クアドロの構成(始め方、進行、終わり方など)だとか......、いろいろな知識などです。

基本リズムのパルマの叩き方と踊りに合わせたパルマの叩き方など
よく踊られる基本的な曲を取り上げてコンパスをパルマで刻むことから、伴奏パルマの練習などを基本的な振付例をもとに練習していきます。実際に受講生の皆さんに自分の踊りの一部分を踊っていただいて、どのように踊りを盛り上げていくかも考えましょう。ギタリスト、歌い手などにも来てもらってより実際的に勉強して行きたいです。

ハレオ(掛け声)の掛け方、タイミングなど
バイレを観ていて、後ろの歌い手やパルメーロが時々掛け声飛ばしています。ハレアールJalear「パルマや掛け声で盛り上げること」しているのです。気の利いたハレオで演技者を元気づけてあげるのは大切なことです。オレ―Oleとかアサ―Arsaとか基本的なハレオから始め、どんなタイミングで掛けたらいいのかも勉強したいですね。

ハレオ歌の練習(ブレリア、タンゴ、タンギージョ、ルンバなど)
ハレオ歌はリズム系の楽しい歌です。簡単なレトラ(歌詞)を覚えてコンパスに乗せてみましょう。うまく行くとグッと爽快な気分になります。曲はいろいろで、ルンバや軽快なタンゴ、歌謡曲調、語り調、パロディなど色々なブレリアなど。といってもどんなものなのかピンとこない方も多いかもしれません。スタートはやさしいものから始めますので安心してください。

基本的なグループ舞の振付(イントロ、フィナーレ等)
タブラオでは各人が1曲踊るほかに全員で何か揃いの踊りをやったりします。何をやるかは様々です。先ずはもちろん、昔はこうだったという伝統的スタイルから勉強していきます。

《追記》ハレオ歌の選曲やグループ舞の内容、振付などは、昔からのクアドロの精神を尊重し、一時代前のものともっと現代的なものなどうまく取り交ぜた授業内容にして行きたい、と考えています。


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という訳で、けっこうやることあります。でも毎回ちょっとずつやって行くわけでそんなに構えることはありません。ノートを用意してメモしましょう。私の提供する昔の音源などは録音しましょう。家でも復習しましょう。

ある程度進行したらスタジオライブでクアドロに慣れて行きながら、
タブラオでの発表ライブに備えます。

定期的に発表ライブを企画し、タブラオで実践します。でもいきなりどこかのタブラオでバーンとやるのでなく、人前で掛け声やハレオ歌などがホイと出てくるように場数を増やし慣れて行きたいです。それがスタジオライブです。少しでも余裕をもってタブラオに挑戦するためにも、一応講座ではアカデミックな考え方でタブラオでの本番前に予行練習みたいな機会をつくって小さな経験を積んでいただきたいのです。地道に自信を付けていくことが大切です。そんな中で、舞台に立つための身だしなみや心構えなどの準備もできていくと思います。

今回の再スタートではスタート時点で発表ライブの日程は決まっていません。でもできたら1年~1年半以内にできればと考えています。皆さんの逸る気持ちや都合もあるかもしれませんので、ある時点で日程的な予定を立てて行きたいです。

講座のプラスアルファ+α

フラメンコ学校でアカデミックなことを勉強することは価値あることですが、実際に自分で消化していくには現場での訓練が何よりも効を奏します。タブラオで修業することは自分を確実にしていきます。ですから「タブラオで踊ろう!」を目標に技術的にいろいろ勉強するのがこの講座です。でもただ単にそれだけじゃあ、ありません!

semana santa.png受講することでもっとスペインを知って欲しいです。フラメンコがスペインで生まれて育まれたものなら、そこにスペイン文化、歴史や宗教などの影響があるのは当然で、一般のスペイン人の習慣やその中での生き方などが関係してフラメンコは存在しています。もっともフラメンコを好きになると色々知りたくなるのは当然のことで、自然と興味も湧いてくると思いますから、自然にスペイン文化に直結した世界に皆さんを引き込んで行けたらと思います。

言ってみれば、フラメンコを勉強するにはそれなりの基礎Baseベース作りが必要な訳でスペイン語の勉強もその一つです。日本で生まれ育った皆さんはフラメンコが育った土地アンダルシアのベーシックな部分も同時に勉強して行くことが要求されると思います。欲張りのようですが、普段からフラメンコな自分を見い出し、それを磨いていく努力も必要かもしれません。フラメンコが好きになってしまった貴女には、きっと何かフラメンコな部分がある筈です。でもなかなかそれが引き出せないこともあります。踊りのパソやコンパスの面白さだけ追求するのでなく、総合的にフラメンコを見つめて親しんでいけるよになっていただきたいです。貴女の世界もバラ色に広がって行くと思います。

どんな方が対象?

いままで読んでいただいて、ハッと思ったフラメンコ研究生全てが対象です。あなたがフラメンコをだいたい習っていて、何かみんなでクアドロもやりたいけどどうしていいかわからない方とか、教室に通っているけれどクアドロなんてやったことない、ハレオなんか知らないからやってみたいとか。また、踊りを習っていらっしゃる方々だけが対象ということではありません。このところカンテが好きな方が増えましたけど、気軽に歌える身近な歌でフェステーロ(ブレリアやタンゴを歌って踊る人)みたいなことやってクアドロに出てみたいと思っていらっしゃる方とか......何でも相談してください。全て私ができる限りのアドバイスとさせていただきます。


皆さんのお越しをお待ちしています!
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高橋英子 プロフィール

フラメンコ舞踊家。スペインに暮らしながら、現地での舞台活動を重ねてきた貴重な存在。81年渡西。83年、セビージャでセビジャーナスコンクールに入賞し話題を撒く。翌年、グラナダを代表する踊り手マリキージャのアカデミーに招かれてセビジャーナスのクラスを開講。以来グラナダに住み、フェスティバルやタブラオ、ペーニャ等に出演。リサイタルも度々開催している。98年にはスタジオ「ラ・カチューチャ」を開設した。一方日本では、ペヌルティモ・コンサートシリーズ、「きもったま鍋」シリーズなどを上演。フラメンコ舞踊独特のペソ(重さ)とコラヘ(怒り、内に秘めた激情)、そして粋なグラシア(愛嬌)に溢れたバイレは高い評価と人気を得ている。現在は日本でも常設クラスを開講し、日西を行き来しながら精力的に活動を続けている。
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