高橋英子のスペイン、グラナダ、きもったま

スペインのノリに近付くクアドロ実践講座、間もなくスタート!


「伝統的スタイルのクアドロ講座」がいよいよ9月から始まります。

申し込んでくださった方、楽しく学んでいきましょう! 
まだ、定員には若干余裕が有るようです。
興味ありつつも躊躇なさっている方、思い切って参加してみませんか?
クアドロ講座で学ぶことは、参加者同士がその瞬間を共有し、
コミュケーションして盛り上げ合うという、ある意味でフラメンコの一番楽しい部分。
きっと、新しい収穫がありますよ!

そうそう、今回は単発でも受講できることをご存じですか?

地方の方や、忙しくてコース受講は無理な方も、気軽に参加してください。
この講座では、振付や踊りのテクニカが中心の普段のクラスでは、
なかなか取り組めないことが、学べます。
私も皆さん一人ひとりにできる限りのアドバイス、お手伝いをさせていただきます。
総合コースでしっかり学びたい、ライブも出たいという頼もしい方のお申込み、
もちろん大歓迎です。
そういう若い息吹(年齢じゃありません)は、私をとても元気づけます。
お互いにアニモ¡Ánimo!頑張れ、元気出そう!です。

ところで、ちょっと気になったのですが、皆さん、スペイン語の勉強はしていますか?

そう聞かれると、えっ、やばい!なんて思っていらっしゃる方、いませんか?
最近はスペイン語がわかる、話せる人、片言はOKな方が増えてきましたので、
スペイン人のクラスに行ったりしてもちょっとわかる人が説明してくれて助かったとか
そんな話も聞きますし、スペイン語わからなくても何とかなるとは思います。
でもやっぱり、スペイン語がわかるようになってくると、よりフラメンコを楽しめます。
この講座には、質の高いクアドロを目指し、スペインのノリに近づきたい!
という壮大なテーマがあります。Poco a pocoポコ・ア・ポコ(少しずつ)です。

それで皆さんに提案です。

スペイン語の勉強に先ず役に立つのは、ハレオ(掛け声)です。
バイレを観ていて、後ろの歌い手さんやパルマをたたいている人達が掛け声飛ばしているけど
いったい何を言っているんだろう? そんなことを感じたことはありませんか?

クアドロ講座の伴奏パルマ+バイレコースでは、
ハレアールJalear「パルマや掛け声で盛り上げること」も勉強します。
上手にパルマでコンパス刻んで、気の利いたハレオで演技者を元気づける訳ですね。
オレ―Oleとかアサ―Arsaとか基本的なハレオ言葉から始めます。
ええ、ちょっとそれ、どんな時掛けたらいいの?
はい、そんなことも考えながら講座を進めたいです。

ハレオ歌コースでやるのはリズム系の楽しい歌です。
簡単なレトラ(歌詞)を覚えてコンパスに乗せてみたいと思いませんか?
うまく行くとグッと爽快な気分になりますよ!
曲はいろいろです。ルンバや軽快なタンゴ、歌謡曲調のブレリアとか、語り調の昔懐かしいものや、
短く愉快なブレリアだったり、スタートはルンバですので、
♪タカ、タカ、タカ、タカ、タカ、タ///♪Taka taka takatakataka,ta///
どうかな? これ、歌い手の石塚隆充さんのことじゃありませんよ~
楽しいルンバ曲の何でもない繰り返しの部分なんです。
また、もっと先にはビジャンシーコで3拍子の、もうほんとにプーロで楽しいノリで歌えるものも
やりますよ~。見逃せないです!

foto takase name.png

ちょっと上の写真を見てください。

グラナダのタブラオに出演していた時のクアドロの写真です。1985年頃かな?
その頃グラナダに住んでいらっしゃった写真家の高瀬友孝さんが撮ってくださいました。
楽しかったんですよー懐かしい!バイレちょっと歌沢山で、初めての経験だった
マラガのタブラオとはまた違った趣きのクアドロ、とっても勉強になりました。

でも、この写真、何か足りないと思いませんか?
ふ~~む......、そうなんです。
ギタリストがいないのです。どうして?
トイレに駆け込んだんじゃないですよ~~~

実はギターの弦が切れてしまって、慌てて新しい弦調達に消えてしまったのです。
クアドロでは時々アクシデントや突発事項が発生します。
この時もギタリストが消えてしまって、どうするんだろう?と思ったとたんに
真ん中の座長が楽しいハレオを歌いだしたのです。

いやーそうでなくっちゃ! 彼らのレパートリーは数えきれないです。
伴奏はパルマでOK、その場で楽しい雰囲気作りができちゃうのです。

さぁ、俄然やる気が出てきました。シティオ塾で待ってます!

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高橋英子 プロフィール

フラメンコ舞踊家。スペインに暮らしながら、現地での舞台活動を重ねてきた貴重な存在。81年渡西。83年、セビージャでセビジャーナスコンクールに入賞し話題を撒く。翌年、グラナダを代表する踊り手マリキージャのアカデミーに招かれてセビジャーナスのクラスを開講。以来グラナダに住み、フェスティバルやタブラオ、ペーニャ等に出演。リサイタルも度々開催している。98年にはスタジオ「ラ・カチューチャ」を開設した。一方日本では、ペヌルティモ・コンサートシリーズ、「きもったま鍋」シリーズなどを上演。フラメンコ舞踊独特のペソ(重さ)とコラヘ(怒り、内に秘めた激情)、そして粋なグラシア(愛嬌)に溢れたバイレは高い評価と人気を得ている。現在は日本でも常設クラスを開講し、日西を行き来しながら精力的に活動を続けている。
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