高橋英子のスペイン、グラナダ、きもったま

今のわたし

クエバ(洞窟)をオープンします!


先日の嬉しいニュース! それは久しぶりの自主企画ライブのお知らせでした。
今年はお陰様で「本番」が多いです。とっても有り難く思っています。
2月に映画「サクロモンテの丘」が公開されましたが、その公開イベント出演
クンブレ・フラメンカ(故堀越千秋氏追悼)出演、日本の踊り手さん達とのタブラオ共演、
生徒も混じったタブラオライブ......、そして、このたび私のライフワークの一つである
自主企画タブラオライブ「きもったま鍋」を4年半振りに開催する運びとなったのです!

アッ、失礼しました! ライブのタイトルは変わっています。
Potaje con Coraje-きもったま鍋-これは私にとって永遠のライブです。終わり無しで行きたい、
それがわたしの希望であります。ただ今回は、ちょっと自分を
リフレッシュしたいという気持ちがあり、そうこう思っているうちにいいアイディアが浮かんで、
それで、「ニューライブ」と銘打って......。
まぁどんなライブをやっても、そこに宿るのは「きもったま鍋」精神、なのであります。

とにかく肝心なのは、いいライブをやるということです!
このニューライブが、なにか私にとって新境地を見い出せるような、
画期的なライブになるように頑張りたいと思っています。

それで、ちょっと内容などをご案内いたしますね。

高橋英子ニューライブ Vente a mi Cueva -私のクエバ(洞窟)で待ってます!

chirasi new live.png(ちらしコピー)

この秋、クエバ(洞窟)を1日オープンします 
サクロモンテ(グラナダ)ではありません、
東京です!
洞窟のように温もりある空間で、
私のルーツに迫る世界をお見せしたいと
今あれこれ準備で、てんてこ舞い
日本の仲間も巻き込み、
盛り沢山のメニューを取りそろえ、
皆さまのお越しをお待ちしています!


今回はメインアーティストの
ソロ演目だけでなく
クアドロフラメンコの面白さも
たっぷりお見せします
もちろん、
EIKOのグラナダメニューもございます!

タイトルのVente a mi Cueva とは「私のクエバ(洞窟)にいらっしゃい!」という意味です。
あなたTu に呼びかけています。
でも日本語タイトルは「私のクエバ(洞窟)で待ってます!」としました。いかがでしょう?

niña de la cueva.png実はこのクエバは
私の想像上のクエバであります。
気が向いた時に、
気のあった人達と集まるところ、
言ってみればペーニャみたいなところ、
時々タブラオでもあり、
フラメンコショーもやるのですよ、
洞窟フラメンコショーです!

要するに私がオーナーだから
ペーニャだとか、タブラオだとか呼ばず
「クエバ」と呼ぶわけです。
サクロモンテ時代にはクエバを借りていて、
練習したり、クラスやったり、
時には他のクエバのフィエスタに呼ばれて
ワイワイ歌ったり、踊ったり、
楽しい思い出がいっぱい!
それこそ洞窟フラメンコショーに
出演したりもありました。

日本でもグラナダのアーティストを招聘して
「洞窟の少女」公演を数回やりました。
懐かしいです!


とりあえず、クエバの名前はCueva de la Eiko、それでこの際、芸名も付けました。
"Fernanda del Sacromonte"フェルナンダ・デル・サクロモンテです。
ハ、ハ、ハ、笑ってしまいますね、でもまぁ、楽しくいきましょう!!!
cueva retrato.png

このように、アイディアは思いっきりサクロモンテに縁がある私風なのです。
そしてなんといっても、このライブの特徴は、日本のフラメンコ達を巻き込んでの
盛り沢山なメニューでお届けするということです。
今回はギターの鈴木尚さん、歌の石塚隆充さん、歌って踊るカルメン・P・カルモナさん、
そして踊りの大塚友美さん達をクエバにご招待いたします。
そこに私が加わって、それぞれの持ち味だしきって......、
華やか、温か、しっとりで、そして笑いありで、色んなフラメンコがありますよ、
なんだかこちらもワクワクしてきます! どうぞお楽しみに!
もうチケット予約していま~す、お早目にお申し込みくださいね。

高橋英子ニューライブ Vente a mi Cueva -私のクエバ(洞窟)で待ってます!

chirasi new live.png「きもったま鍋」に続く
高橋英子のとっておきニューライブ
グラナダ生活33年の高橋英子が
自らの想像上のクエバ(洞窟タブラオ)を
一日オープン!
日本のフラメンコ仲間たちを招き
盛り沢山のメニューを用意
楽しく濃厚なフラメンコショーを
ご覧いただきます!

●日時 2017.10.28[土]
    12:30開場 13:00開演 

●会場 GARLOCHÍガルロチ
    (新宿伊勢丹会館6F)

●出演 高橋英子、大塚友美(踊り)
    石塚隆充、カルメン・P・カルモナ(歌)
    鈴木尚(ギター) 
    


●チケット 
指定A席-5,500円 指定B席-5,000円 自由席-4000円 
※ワンドリンク付き料金、当日は500円増しとなります。
※お座席はお申込み順にこちらで決めさせていただきますのでご了承ください。
●お問合せ・チケット販売 
エコーフラメンコ 047-461-4418 ecoflamenco@nifty.com
※高橋英子HPチケット販売フォーム http://www.ecoflamenco.com/contact.html



ちょっとグラナダ便り、そして嬉しいニュース!


お久しぶりです!

全世界的におかしな気候が続いているようですね? 
昨年の夏はスペインの猛暑の中にいましたが、さて今年はどうなのかなと思い、ネットでグラナダの新聞を見たら、もう色んなニュースがいっぱいですが、市民に直接関係するのはバス代が上がることですね。1回の運賃1,20ユーロ→1,40ユーロ。もちろん市民はボノというまとめ買いのカードを持っていてもっと安く乗れますが。市民の移動はバスが中心、しかし数年前に市内の東西を結ぶバスLACができてから利用の仕方がややこしくなり、お年寄りなんかは混乱していました。前のが良かったですが、中心部の渋滞緩和のため仕方なかったようです。若い人は面倒だから歩いてしまったりする人も多いです。しかし地下鉄ができているのに問題多くなかなか開通できない状態にあるんですよ。どうなっちゃってんでしょう???

lorca.pngそして、詩人、劇作家のフェデリコ・ガルシア・ロルカの遺影が目にこびり付きました。そうだった、忘れちゃいけない、81年前の惨劇。フェデリコはグラナダ県のビスナルとアルファカールという村を繋ぐ街道筋の一角で銃殺され、スペイン市民戦争の犠牲となって38歳という若さで無念にも旅立ちました。とんでもない間違い、何とも痛ましく悲しい出来事でした。沢山の素晴らしい作品を残して、そしてまだまだ沢山の素晴らしい作品を世に出せた筈でした......。他の犠牲者との共同墓地、その他で追悼行事などがあり、またアルファカールのロルカ公園では毎年記念フェスティバルが開催されますが、今年はロルカ他スペインの代表的詩人の作品を歌っているカルメン・リナーレスのコンサートがあるということです。
この野外フェスティバルはいいですよ。近年、ミゲル・ポべダやエストレージャ・モレンテファミリーなどが出演しました。しかも入場無料。ただ立ち見なのが辛いですけど。私も昔ですが、フォアン・アンドレス・マジャのフラメンコ作品で、この舞台に立ったことがありまして、床がぼこぼこで大変だったことや、あの頃をチラッと懐かしく思い出したり......、なんだかお天気のことなんか忘れてしまいました。
[写真はEl Curroに出演していた頃(1984)、壁の大きなロルカの写真が印象的でした。当時スペインにいらっしゃった写真家の高瀬友孝さんが撮ってくださいました]

今年は雨ばっかりの涼しい夏ですが、どうも8月っていう月は広島、長崎の原爆の日や終戦記念日などがあって、そしてお盆があって、ロルカの命日もあって、個人的にも亡き父母が旅立つ前月で大変だった悲しい思い出などがあって、思い出してしまう、考えさせられてしまう、そんな月です。
いつからかお盆の前に「山の日」という祭日ができて長い連休となり、1週間ぐらい都内の電車、地下鉄に乗ってもガラガラで人々はどこかに消えてしまうんですね。皆さん夏休みをどこかで楽しんでいる、お墓参りしたり、家でのんびりゆっくり休暇の方もいらっしゃるでしょう。
考えてみると、私にはレジャータイムっていうのがないです。旅行やハイキングなんてまるで無し。憩いの時間無し。スペインでは気軽にふらっと行けるお祭り等が多いし、時々フィエスタなどではしゃいで発散する機会あったりするのですが、日本ではそういう楽しい時間ってとても少ないです。それに昨年から問題ばっかり!全く余裕ない日々......まさに「EIKOよ、どこへ行く」って感じだ~~~、そんなことが閑散とした地下鉄の中で脳裏をかすめました。

ここで、嬉しいお知らせです!

久しぶりの自主ライブです。「きもったま鍋」に続くニューライブ、いかがでしょう?
人生思うようにいかないけれど、だからこそ、やんなくちゃいけない、踊んなくちゃいけないと自分に言い聞かせてきました。そしてここ数年の成り行きでこのライブを強行する運びになりました。危機を吹っ飛ばす勢いでがんばりたいです。
今までと違うのはソロライブでなくなり、日本の皆さんとご一緒することです。そして踊りに限らない自分の世界もお見せすること。そしてもちろんグラナダの出し物もあるんです。さてどんなことになるのか、なんだかひとりでワクワクしています!
これからこのライブに関してのご説明、私の思いをお話していきたいですけれど、
先ずはチラシができましたので日程などをお伝えします。メモしてくださいね。

chirasi new live.pngVente a mi Cueva -私のクエバ(洞窟)で待ってます!-

この秋、クエバ(洞窟)を1日オープンします
サクロモンテ(グラナダ)ではありません、東京です!
洞窟のように温もりある空間で
私のルーツに迫る世界をお見せしたいと
今あれこれ準備で、てんてこ舞い
日本の仲間も巻き込み
盛り沢山のメニューを取りそろえ
皆さまのお越しをお待ちしています!

●日時 2017.10.28[土]12:30開場 13:00開演 
●会場 ガルロチ(新宿伊勢丹会館6F)
●出演 高橋英子、大塚友美、カルメン・P・カルモナ(踊り、歌)石塚隆充(歌) 鈴木尚(ギター)
●チケット 指定A席-5,500円 指定B席-5,000円自由席-4000円 
※ワンドリンク付き料金、当日は500円増しとなります。予約受付中!
●お問合せ・チケット販売 
エコーフラメンコ 047-461-4418 ecoflamenco@nifty.com
※チケット販売フォームをご活用ください。
http://www.ecoflamenco.com/contact.html


映画「サクロモンテの丘」公開記念イベント体験レポート② 


エル・ペタコでレマーテ!レクチャー&フラメンコ体験レッスン(シードル試飲付き)2/22

petaco6.png渋谷のアップリンクで開催されたこの企画は面白いと思いました。シードルが飲めるっていうのがいいですね!告知がかなり直前だったのがちょっと残念でしたが、駆け付けた皆さんは満足げにお帰りになられたようでホッとしました。
最初に映画に関連したサクロモンテのお話などをしましたが、まじめなお話は苦手な私です。突然の思い付きで、「今日はペタコを踊りましょう!」などと予告してしまったのでした。体験レッスンは誰でもできるフラメンコ入門講座みたいなものでしたが、一応パルマや唄でタンゴのリズムをつかんでいただき、ブラッソ、サパテアード、表現のコツなど色々なテクニックを短時間でざっとやりましてほぼ完璧なレッスン!皆さん積極的に動いてくださるのでビックリしました。全然恥ずかしがらないのです。こちらもやりがいがあり、楽しい時間を過ごしました。

petaco7.png実はこのような体験講習会は以前も何回かやったことがありますけど、こういう事って私に向いているように思いました。嫌いじゃないです。
フラメンコショーで踊る時のように一方的ではなく、皆さんの反応を見ながらやって行くので集中し、時々スリルがあります。とにかく分ってもらいたい、愉しんでもらいたいのでこちらも必死になったりしますが、そういう時の瞬間的に出るアドリブが功を奏したりすることが多いです。
まぁ逆のケースもありますが、とにかくフィナーレは最初に予告した、映画でクキおばさんやクーロさんが踊っている「エル・ペタコ」を歌って踊って、皆さんにお腹ポコポコ揺らしてもらって盛り上がりました! 

ちょっとどんな様子だったかお伝えしますね。
petaco15.pngpetaco12.pngレクチャーということで、ちょっと緊張気味ではありましたが、ざっとグラナダの歴史的な事を混ぜてサクロモンテのフラメンコ、アーティストのことなど思いつくままつらつらと。皆さん、静かに聴いてくださっていましたが、話がリズムのことになると実際動いてみなくちゃ!ということで、さぁ、レッスン!
petaco8.pngpetaco9.png先ずは姿勢やブラッソ、手の動きなどいろいろ教えちゃいました!殆どの方が全く初体験と思いきや、中にはすんなりやってしまう方もいまして、思わず「よくおできになりますわね、やってらっしゃるの?」そして、ちょっと一段階上のアドバイスが出たりもしましたよ!

petaco11.pngpetaco1.pngLos gitanos son primores~タンゴ歌を歌いながらマルカールなど。

petaco18.pngpetaco17.png時々みんなの様子を見て、ちゃんとできてるかなぁ~ あれ?サパテアード忘れていました!この後ちょっとタカタカタッと。そして簡単なタンゴの振付ができました!

petaco14.pngpetaco10.pngさぁ、声あげましょう!パルマ叩いてハレオの練習、アルサ・イ・トマ! アラー!いや~しかし皆さん、大声でますね、いい調子!
(因みにハレオの練習はシティオ塾の「伝統的スタイルのクアドロ実践講座」でもやりますよ!)

petaco19.pngpetaco4.png最後に全部通しておさらい、マフラーを振り回してフィナーレ。男の方は上着の裾をパラパラ動かしてみては?と提案、ウケました!

petaco3.pngさて、最後は約束のペタコ! ちょっとくだけた気分。お腹はなかなかうまく持ち上がりませんで。。。やっぱりこんな楽しいタンゴを生み出したサクロモンテは一種独特です。サクロモンテ、そこの人々にはいろいろ勉強させてもらったけど、彼らのグラシアって時々たまらなく愛おしくなります。
終わった後は「フー!」ひと汗かいてやれやれって感じでしたが、こうして1時間のレクチャー&体験レッスンはあっという間に終わりました。でも充実した1時間、私も十分楽しませていただきました。またの機会を期待しちゃいます!
アッ、それはそうとシードルを飲み忘れていました!帰りがけに1本おねだりして、お土産付きの帰宅。後日冷して飲んだら実にエキゾチックな味がしました。ありがとうございました!


映画「サクロモンテの丘」公開記念イベント体験レポート①


cine.png皆さん!「サクロモンテの丘」東京近辺の方はもうご覧になった方も多いと思いますが、いかがでしたでしょうか?

アンダルシアのプエブロ(村)にそれぞれの素朴なフラメンコがあってそれは興味深い世界なのでありますが、そんな風にサクロモンテも1つの村と考えると、日本ではあまり知られていないサクロモンテのかなり土着的なフラメンコの世界がこの映画で観ることができますよね。
登場人物は日本ではあまり知られていないアーティストが殆んどだと思います。アーティストというより芸人さんと言った方が私には近いイメージですが、中にはアルテ、フラメンコ特有の芸術性を持っている方も多い。彼らがこの映画で紹介されて、皆さんは「へぇ~、こんな人達がいるんだ」という感じで興味深々観ているのではないかな、そんな風に想像しています。

私はわたしで彼らとは長い付き合いですし、遠く離れた日本の、しかも映画館の大きなスクリーンで彼らの演技をあらためて観るとちょっと感慨深いものがあります。この映画とはまた別のスクリーンが目の前にチラつき始めます。ああ!全くあと10年早くこういう映画ができていたらなぁ~、今は亡きアーティストさん達が目の前に浮かんできて寂しい限りです。実は登場人物の中の3人は撮影後に他界していらっしゃいますので、これはとても残念なことです。でも少なくとも、この映画に彼らの貴重な演技、お話しが遺され、今こうして日本で見られることになるなんて嬉しいことですね。

ご覧になった一般の方には、それなりに良かったけれどやはりそれがそれだけで終わってしまう、というような温度差がある...などと頷けるような感想もありますが、フラメンコをやっている方々、ファンの方々には現代の洗練されたフラメンコとは違う古の雰囲気みたいなもの、豊富なタンゴ歌などに感動し、良かった!と喜んでくださっている方が多いようです。両者共通して、あのあからさまな会話の世界にはビックリしたようです。
とはいっても、一回見ただけではよくわからないということで、もう一度じっくり観たいという方が多いようです。東京、千葉で封切られて2週間が過ぎ、スバル座の上映は終了しましたが渋谷のアップリンクで4月上旬ぐらいまでは上映するようです。もう一度ご覧になりたい方は是非どうぞ。地方では順次公開されていきます。

とにもかくにも日本フラメンコ界に旋風を巻き起こした「サクロモンテの丘」、私もこの映画の公開に協力させていただけて嬉しく思っています。私を信頼してくださったアップリンク、ピカフイルムさんには感謝しています。東京での公開記念イベントに出演させていただきまして、映画館の公開イベントで踊るなんて初めてですのでステキな思い出になりました。それでは盛況だった公開イベント、私の体験レポートをお届します。

有楽町スバル座18日(初日)

chus dia18.jpg公開に当たり、この映画の監督チュス・グティエレスさんが来日しました。彼女はグラナダ生まれですが8歳ぐらいの時には家族そろってマドリッドに移住しました。彼女がフィエスタで知り合ったこの映画の案内役、クーロ・アルバイシンに惚れこみ、グラナダに行くところからこの映画は始まりますね。初日イベントは彼女のご挨拶で始まりました。チュスさんは赤いセーターに黒のパンタロンというラフなスタイルで登場。とにかく今作らないと生き証人がいなくなってしまう、サクロモンテの歴史も文化も、特にサクロモンテの失われた音楽舞踊芸術「サンブラ」の黄金時代を知る、語れる世代のアーティストが日に日に減って行くなかで、大変だったけどこの映画を作れてよかったと語っていらっしゃいました。

evento18.pngさて私の出番となりました。初日ということで「グラナダを踊ろう!」ということに決めていましたが、一般のお客さんも多いということで、カスタネットでファンダンゴ・デ・アルバイシン、タンゴの初めにはタンバリンをちょっと叩いて雰囲気作りに専念。なんとか初日らしい典型的なグラナダを味わっていただけたのではないかと思います。ですが映画館のスクリーン前の奥行90㎝ぐらいの細長い舞台でしたのでとっても怖かったですね、転落は免れましたが(笑い)。最前列でご覧になっていたチュス監督もあの狭いところでよく踊った、グラナダ色豊かな踊りで楽しかったとニコニコ顔、わざわざ舞台に上がりマイクで「2倍にOLEオレ!だ」と褒めてくださったのにはちょっとビックリしましたが、同郷のよしみでしょうか、私にとっては嬉しいこと、ホッとしました。


有楽町スバル座26日

kojima1.png19日にもチュス監督のご挨拶とフラメンコショーがありましたが、第2週目のこの日は小島章司先生をお招きしてお話しを伺い、その後は私と他2人のバイラオーラ(浅見純子さん、正路あすかさん)によるフラメンコショーという内容でした。満員御礼で、会場に入れない方も続出したそうです。やはり沢山のアーティストが出る方が見る人は楽しいでしょう。小島先生はその夜ヘレスに出発なさるというお忙しい中を駆けつけてくださり、ステキなイベントになりました。終始穏やかな口調でスペインに修業に行かれた時のお話しなども交えたご挨拶をしてくださいましたが、小島先生は国の文化功労者にも選ばれています。その名に恥じないオーラがありますね。

kojima2.png今から50年ぐらい前に「一人前になるまでは帰らない」覚悟でシベリア鉄道に乗ってスペインに修業に行かれたという先生、物凄い努力家でもいらっしゃいます。私はスペインに行く前の約4年間小島先生にお世話になっております。そして同じようにスペインで修業した訳ですが、自分のした「努力」なんて先生と比べるのもおこがましいという感じです。
お話の後はお席に座られて「さぁ観戦!」という構え?になられたので私としてはちょっと緊張しましたが、すぐに平常心を取り戻し和やかな気分、華やかなフラメンコショーも無事終わり、盛況のうちにスバル座のイベントは終了しました。(つづく)



映画「サクロモンテの丘」いよいよ(2/18)封切です!


皆さん、昨年12月からの試写会で日本のフラメンコファン、アーティストの間で評判の映画「サクロモンテの丘」が今週末にいよいよ一般公開されます。楽しみですね!なにせ私の第2の故郷なんですから、黙っている訳にはいきませんで筆を取りました。配給元アップリンクのこの映画のホームページにフラメンコアーティストや芸能人から寄せられたコメントが掲載されています。読んでみるとうなづけることばかり、ステキなコメントがいっぱいです。グラナダのサクロモンテ地区、下の写真はサクロモンテ遠景、外から見るとサクロモンテには何か特殊な人々が住んでいるような印象があるかもしれませんね? サクロモンテ族とでもいうような。。。
Sacromonte gaikann.png

グラナダの人々は、復活祭(セマナ・サンタ)でロマ(ヒターノ)の行列のある日や、グラナダの守護神サン・セシリオの巡礼祭などのある時はサクロモンテに登る習慣がありますが、一般的にヒターノを良く思わない人が多いので、ヒターノが多く住むサクロモンテに好んで足を向ける人は多くありません。私も、普段は物騒だからあまり行かない方がいい、などとグラナダ人によく言われました。しかしそれは作られた妄想で実際とは異なります。以前はサクロモンテを特別視し、そこに住む人達を敬遠する傾向が強く、中にはわざわざサクロモンテに行って悪さをしたり、サクロモンテでちょっとあった喧嘩騒ぎを大袈裟に取り上げて誇大悪評を掲げたりなどの悲しい現実もありました。

curro cuqui.jpgもともとサクロモンテに住む人達はロマ人、ロマ人でない人達も含めて皆心温かい素朴な人達でした。この映画ではサクロモンテ族といえる人たちの肉声、彼らの生い立ちや、生き方、そしてプライベートな事まで楽しいエピソードも交えて大らかに語る姿を見ることができます。そういう彼らの言葉に勝るものはありません。「サクロモンテの丘」と題されてはいますが、この映画の本タイトルはLOS SABIOS DE LA TRIBU ロス・サビオス・デ・ラ・トゥリブといいます。小島章司先生が、「部族の賢者たち」と訳して彼らのことを語っていらっしゃいますが、彼らの生き様には学ぶところがあると思います。サクロモンテ出身のアーティスト、芸人だった人達の普段の姿を通して、彼らの半生や日常の姿を垣間見ることができるのは日本の皆さんにとってとても興味深いことではないでしょうか。彼らなりのユーモア、愛嬌のある世界がありますよね。そしてこの映画では、同時に彼らや現在サクロモンテと縁のあるアーティスト達の演技も見ることができるのでフラメンコファンには嬉しいことだと思います。

niña sacromonte.pngさて、私はグラナダ在住33年であります。私がグラナダに住み始めたのは、この映画でも取り上げているサクロモンテの大洪水で、サクロモンテが壊滅状態となってから20年近くの年月が経っていた頃でした。あの頃のサクロモンテメイン通り(カミーノ・デル・モンテ)には、確か洞窟フラメンコショーをやっていたクエバ(洞窟)は4つぐらい、ディスコが1つ、レストランが1つ、小さなクエバのバルが数ヶ所にあったくらいだったと思います。クエバにはすぐ隣のアルバイシン地区や、洪水後に移り住んだ地区から芸人さん達がサクロモンテに通ってきていました。まだ復興が充分でなく、ちょっと寂しいとも言えましたが、今より沢山のアーティストファミリーがサクロモンテに住んでいまして、それなりの雰囲気が少し残っていました。そんなサクロモンテで小さなクエバを借り、私は練習に通っていたのです。わたしと「サクロモンテ族」との出会いの経緯は映画のパンフレットにも書きましたので是非お読みくださいね。

eventofolleto.png私にとってはグラナダ=サクロモンテと言えるくらい、フラメンコ修業でサクロモンテから受けた影響は大きいですし、「サクロモンテ族」とは長い長い付き合いになるのです。私にとってこの映画はノスタルジーの塊という訳です。ですから、「サクロモンテの丘」が公開されるにあたり、皆さまに日本では知られていないサクロモンテ族アーティスト達の貴重な映像とグラナダの古のフラメンコの、その一片でも見ていただけるのは嬉しいことであります。

さて、2月18日、19日、26日にスバル座で公開イベントがあります。18日公開初日にはチュス・グティエレス監督の挨拶と、私のライブパフィーマンス(グラナダを踊る)があります。
今週末は有楽町で逢いましょう!

さらに、ロードショー期間中プレゼントキャンペーンとか試飲イベントなど色々楽しい企画もあり、なんだか盛り上がって来ています!皆さん是非、有楽町スバル座、アップリンク渋谷に足をお運びくださいね!



やっと発売です!  -DVD発売日記②-

chirasi.jpg寒いですね。でもホットな情報です!

「DVDは来週にも出来上がってきます」と
前回のブログで嬉しいお知らせをしておきながら
今の今まで音沙汰なしになってしまいまして、
大変ご心配をおかけいたしました。

実はとんでもない手違いが起きたり、
スペインで緊急問題が発生したりで予定が狂ってしまいました。

でもやっとDVDは皆様のお手元にお届けできます。

わたしの心に残る、思い出の公演をいっしょに振り返りませんか?

このDVDは2008年秋に上演したペヌルティモ・コンサートGRANAÍNA Y MEDIA
グラナイーナ・イ・メディアの映像をベースに編集したものです。
編集したと言っても肝心なところはノーカットです!じっくりご覧いただけます。

3幕構成の公演でした。第1幕では私が生まれて、フラメンコに出会い、スペインに行くまでの
心の変化などをちょっとドラマティックに踊っています。うまく表現できているかな?

第2幕では私の第2の故郷グラナダを踊っています。8年前の公演の時はまだまだの出来だったかも。
でも、あの時だったからできたようなノリもあり、それも大事にしたいと公開に踏み切りました。

第3幕は公演では「永遠の闘い」と題し、現在の私を踊りました。実際には8年前の私ですけど
今現在にも通じるものがあります。ただただ心を籠めて踊っている、そんなところがジンと来て、
我ながら最後のクライマックスは泣けてくる......すいません、でも本当です。
最後の引っ込みシーンはよろよろの牛みたいでしたけど、あれは2度と繰り返せな~い!?

全体的に私の手作りムードがかなり漂っている感じです。自分で撮った映像もあるんですよ!
特典映像「サクロモンテと私」はちょっとメランコリー......。
さて、皆さんにはどう映るのでしょうか? ご感想をドシドシお寄せくださいね。

granainafoto.png

出演アーティストもスペインから応援してくれています!

素敵な音楽で作品をより感動的にしてくれたギタリストのルイス・マリアーノ。
さわやかな歌声で作品をよりフレッシュにしてくれた歌い手のマティ・ゴメス。
この作品の最終幕をよりフラメンコに盛り上げてくれている歌い手のマヌエル・エレディア。
是非彼らの演技も早く観て、聴いていただきたいです。

長い長い道のりでしたが晴れて発売です!
お待たせしました!ご予約の方から徐々に配送いたします。
ご注文は私のホームページのご購入ホームからお申し込みください。
今なら発売記念品付です。無くなりましたら終了です。お早目にお申し込みくださいね。

dvdyaketto.png高橋英子渡世35周年記念作品
GRANAINA Y MEDIA「遥かな地へ」
価格 4,800円(税込)
●DVDカラー約82分(特典映像含む)
●内容説明、歌詞、スペイン語解説などのリーフレット付

お問合せ、お求め先
エコーフラメンコ TEL 047-461-4418 ecoflamenco@nifty.com
高橋英子ホームページ「DVDご購入フォーム」
http://www.ecoflamenco.com/contact.html

発売のお知らせでした。
よろしくお願いいたします!
  


チラシを配っています! -DVD発売日記①-


いつの間にか梅雨に入り、ご近所様のアジサイの花が目に飛び込んで、
綺麗だなぉ~と思ったのは遥か昔のようでもあり、つい最近だったようにも思えます。
しかし、雨はそんなに多くない? なんだか蒸し暑くなってきています。
もう7月、夏ですよね。

今日はこのところの首痛に参りながらも、
庭がセルバ(森林)のように雑草に覆われているのを見て、
取りあえず背の高い雑草を引っこ抜き、玄関周りの草木を汗だくで刈って
ちょっと安心。ちょっとスッキリ。

4月にスペインから戻ってもうそろそろ3ヶ月、
実はこの間モグラのような生活が続いていたわたしなのです。
でもやっと、やっと、やぁ~~~~っと最後の印刷作業の手配が終わり、
後はできあがってくるのを待つのみとなりました。
eiko7.2.png

いったい何の話かと言いますと、かねてより制作中のDVDの話です。
私の8年前の公演をDVD用に編集したものです。
何も好き好んで今どきDVD??? そんな声も聞こえてくるような...

昨年夏にDVD発売を告知してもうすぐ1年。
でも実際はもっと前から手掛けていたんで、いったいいつになったらでき上がるのだろうと
待っていてくださる皆さんにご心配をおかけしていました。
申し訳ありません、遅れに遅れてしまいました。

今年はなんとか仕上げよう!と意気込みはしましたが、
実際問題、自分の能力の限界を超えた作業が待っていたのです。
自主制作なので何から何まで自分の責任で決めなければならず、
私にとってはかなりキツイ、キツ~~~イ日々が続いたのです。

映像会社での編集作業はままならぬものもありましたし、
家ではパソコンの前で格闘して朝を迎えるという生活、そしてとうとう
年を越してしまったわけです。

だいたいがDVD作りなんて初めての経験なので分らないことだらけ、
修正、校正の繰り返し、問題発生でやり直し、経費も嵩んでしまいました。
ストレスは溜まる一方でいったいどうなってしまうのだろう?不安もつのり......

自分でデザインするのもいいような悪いような......
睡眠不足で頭がぼーーーっとしてしまい、集中力がなくなり、
それでも身体に鞭打って無理やり集中させて......いやもう壮絶な闘いが続いたのです。

その間、普段の仕事や生活のあれこれがありましたし、
熊本地震の時は我が家も揺れて、不安が蘇り、
おまけにいきなり、WINDOWSの攻撃に合って、その対応、対策で心臓がドキドキ、
慌ててバックアップやなんやかやで作業が中断したり......。
eiko7.2B.png

そういうわけなのです。

でもなんとか作業は全て終わり、私の手作りDVDが完成し、ちょっと一息!
今工場からできあがってくるのを待っています。
 
ところが、これがまた不安な日々で、最終的に現物がどんな感じにできあがって来るかは、
チェックできないこともあって、運を天に任せなければならないのです。
それはディスクやケースの装丁ですが、
いままでもなかなか思い通りには行かなかったので、最後まで楽観的にはなれません。

でもこうなったらもういいのです。問題は中身ですから。
編集は楽しいこともありましたけど、割り切るのに 時間がかかりました。
最近のテレビってやたら大きかったりしますよね。
ちょっとアップ映像が衝撃的、かな???
さぁ、どうなんでしょう、これは見ていただくしかありません。
何か感じてもらえたら、楽しんでいただけたら嬉しいです。
おまけ映像もありますよ!
ちょっとプライベードですけど、グラナダの景色いいですよ、音楽も!
とにかく自宅でゆっくり観られるっていうのがいいんじゃないかな。
a4folleto.jpg

それで急遽作ったチラシを配っています! 
これから発売に向けての細かい準備、ああ時間がない!頑張ります。
来週には出来上がります。

取り急ぎのお知らせでした!
また追って詳しくお知らせしていきます。どうぞよろしくお願いいたします。 【7月3日】

高橋英子ホームページ「みっつのザクロ」http://www.ecoflamenco.com/
(HPリニューアル準備中、スマホの方は見にくいかもしれません)



Día de Andalucíaアンダルシアの日にのんびりと。。。


久し振りのカチューチャ便りです。
グラナダは昨日嵐のような雪が30分ぐらい降りました!寒いです。
dia de andalucia5.png

フラメンコの情報はなし。すいません。
今はヘレスのフェスティバルが真最中、グラナダはとっても静かです。
dia de andalucia4.png

今日はDía de Andalucíaアンダルシアの日。
私がスペインに来た頃1980年に自治政府ができたそうです。
アンダルシアは他の州と違ってかなり色が濃いですね。
Siente tus coloresあなたの色を感じよう!という文句を掲げて
この1,2週間はテレビでもさかんに宣伝してました。
dia de andalucia6.png

この時期(4月ぐらいまで)はお天気が安定しないです。
雨も多く天気が悪い日が続いたりしますが、アンダルシアの人達は忍の一字。
沢山雨が降ってくれないと夏に水不足で大変なことになってしまうからです。
En Abril,aguas mil(4月は雨が千程降る)とか言います。自然の摂理ですね。

ですから、Semana Santa(復活祭)やセビージャの春祭りFeria de Abrilなんかも
雨でズタズタになってしまう年もあるんですよ。
お祭りの時は雨でもそんなこと関係なくみんな騒ぎまくりますが、
セマナサンタが雨で行列(procesión)が出られなくなってしまうと悲惨です。

q.png

今年は成り行きで今グラナダに居ますが、
実はこの日私は1つ年取ってしまったのであります。
ああ!でも、ほっぺたにアンダルシアの旗を掲げて、
朝方ちょっと外の空気を吸いにお散歩としゃれ込みました。

Cumpleaños feliz(2回)
Te deseamos todos
Cumpleaños feliz

行きずりの人達が歌ってお祝いしてくれましたよ。
こんな過ごし方も悪くないです。
dia de andalucia2.png

夜はテレビを見ながらのんびりブログを書いています。
ただ、のんびりは明日までですが。今年はうるう年。一日得した感じですね!
明日はみんなとわいわいフィエスタといきたいです!

dia de andalucia3.png

つづく


とにかく楽しかった!発表ライブOLE CON OLE vol.2 (ダイジェスト)


遅ればせながら、昨年末のシティオ塾「伝統的クアドロフラメンコの実践講座」発表ライブの
レポートをお届けします。なにしろ参加受講生の皆さんの熱のこもった演技、ハレオなどで、
会場がムンムンしていたのです。

昨年の9月から月2回ぐらいのペースで合計8回のレッスンを終えた受講生の中で
ライブに参加なさった7人のフラメンカさん達は、それぞれがそれぞれの想いを籠めて
ライブ出演に取り組み、一生懸命頑張ってくださいました。
タブラオで踊ることは、踊り手としてフラメンコの道を切り開いていくために役立ちます。
経験を積んで、自身を磨いていくことは大切ですね。

「伝統的クアドロフラメンコの実践講座」では、タブラオなどでクアドロフラメンコをやる場合に
必要になるハレオ歌や、伴奏パルマ、グループの簡単な顔見せ踊りなどを勉強します。
ですので、ソロの踊りは各自が用意した曲を自由に踊れますが、同時に講座で勉強したハレオ歌も
しっかり歌い、他の出演者の演技をパルマで、掛け声で応援しなければなりません。
ですから、皆さん大変ですけど、それに慣れて行くことが目的であります。

さて、今回はクリスマスと重なりましたので、ビジャンシーコを勉強してもらえるチャンス、
私はその準備に余念がありませんでした。
講座のハレオ歌でも半分はビジャンシーコをやっていただき、ライブはライブで
スペインのクリスマスムードたっぷりの内容でまとめました。

発表ライブのハイライト

ライブ1.png
顔見せ(プレセンタシオン)用の簡単な群舞、フィン・デ・フィエスタなどを勉強する「バイレコース」。今回はタンゴとファンダンゴ・デ・ウエルバでした。
ライブ2.png
講座が終わってから2つのグループに分けて、ライブ用に振付し直しましたので、ライブ直前の特訓となりました。実践となると、応用が利かないとなりませんので、更に勉強になりますね。

ライブ3.png
「ハレオ歌コース」で勉強したのは、スペインで昔(70年代)流行った懐かしいルンバや、
お馴染みのパロディ風ブレリアなど3つのテーマの他に、独特のビジャンシーコ、
日本でもフラメンコ通にはお馴染みのビジャンシーコなど3曲でした。それらを無事終了、
出演受講生の皆さんも大声でしっかり楽しそうに歌っていてホッとしました。

ライブ4.png私は、パンデーロ(タンバリンの仲間)、アニス酒のビン(フォーク、スプーンなどで鳴らす)などスペインならではのクリスマスの楽器を持参し、ちょっとお披露目、ビジャンシーコが盛り上がりました!


ライブ5.png私は座長役なので出番は最後でした。昨年に引き続き、またまたフェステーラ役です。
クリスマスには馴染みのしみじみとした曲「カンパニジェーロス」をブレリアで歌いました!
自声が小さい私ですが、マイクがあったので自然に気持ちよく歌えました。

どなたかフェステーラで参加したい方、いませんか~~?


さて、クワドロの出し物が終了しまして、バックアーティストや出演受講生の紹介の後に私の挨拶。この機会にスペインのクリスマスの説明などもしました。バックのアーティストさんもかなりリラックスしていらっしゃり、出演受講生も会場のお客様も楽しそうに聴いてくださりホッとしました。
ライブ14.png
クリスマスにビジャンシーコを歌うフィエスタのことを通称サンボンバと言います。
今回のライブはクリスマスライブでもあるので、ミニ・サンボンバというサブタイトルを付けましたが、サンボンバはもともと楽器のことなのです。写真をご覧ください。私が持っているのはグラナダのGuadixという村のサンボンバ。可愛いでしょ!せっかくなので、皆さんにお見せしました!ブーブーって鳴るんですよ!面白い楽器ですね。

ライブ9.png
さて、その後のフィン・デ・フィエスタでは前回のライブ参加受講生が飛び入りのウナ・パタイータ!オレ!盛り上がりました!
ライブ11.png

こうして第2回のOLE CON OLEは賑やかに終了しました。また次回が楽しみですね!


ライブ13.pngシティオ塾
「 伝統的スタイルのクアドロ実践講座」
発表ライブ
「OLE CON OLEvol.2」
2015年12月23日(水・祝)
アルハンブラ 
出演者 [B]高橋英子と有志7名
[G]いわねさとし [C]有田圭輔



緊急アップ!もうすぐ本番、OLE CON OLE

アッという間に師走となり、もう半ばを過ぎています。年末の忙しなさの中、
「伝統的スタイルのクアドロ実践講座」の発表ライブが迫っています。
9月から月2回ペースで続けて来たレッスン、受講生の皆さんは自分のソロ演技の他に
ハレオを沢山歌ったり、掛けたりしなければならないこの発表ライブは
けっこう緊張するのでは?などど思います。
実は受講生以上に座長役を務めるわたくしめのほうが緊張度は大きい!!
エッ!そんなことでいいの?皆さん心配なさってしまいますよね、きっと......。
なにせ......、昨年より参加者も多い、場所も大きい、
さらに、ビジャンシーコもいっしょにやるのは初めてなのです!

ビジャンシーコ(クリスマスソング)は山とあります。数曲選び出すのは至難の業、
今回のレッスンでは日本でもポピュラーと思われるもの、
グラナダ独特のもの、ヘレスでよく歌われるものなどを選んで
受講生には勉強していただきました。それだけで十分とは思われませんが、
今回はビジャンシーコ以外の普通のハレオもやりますので、時間もありませんでした。
でも結果的に、欲張り過ぎても、全てを吸収できませんので、
Poco a poco です。少しずつ確実にです。
それで、今回はこれで十分ということで、納得であります。

私も何となく知っていてもちゃんと覚えてなかったものなど勉強し直すことができましたが、
いざ、全部の歌詞を覚えるのはけっこう大変でした。何が大変かって、
それは色々なバージョンがあるので、昔から口遊んでいたものが、
今回勉強した音源のあるバージョンと違っていたりすると、やっかいになったり......
そんな私の個人的なDificultad困難さのなかで、なんと、
発表ライブで私めは、昨年に引き続き半フェステーラ役で、
昔から広くアンダルシアで親しまれてきたところの、
あのNiña de la Pueblaニーニャ・デ・ラ・プエブラが唄ったステキな曲を、
ソロで、歌って踊るという、ちょびっと危険的な試みもあります。
後半はナビダNavidad(クリスマス)ムードたっぷりの構成になっています!

ライブちらし.jpg
全て、本邦初公開!
わー!それは楽しみですね~~~。
はい、ですから緊張しますが、そこをなんとかやらなくっちゃなりません。挑戦です。
受講生はかなり練習していますので大丈夫、助け合いの精神!
皆さんのソロも楽しめますよ!気が入ってます!
みんなでがんばりまーーーーす!

発表ライブのハレオ、皆さんもいっしょに!

Ole con ole オレ、コノレ(3回)
¡Vamo nos! バモノ(2回)


(チケットのお問い合わせは「シティオ塾」にお願いします。)