最初にご報告です! 1ヶ月半の予定が6ヶ月となってしまった今回のスペイン滞在でしたが、忍の一字で切り詰めたスペインコロナ生活もお陰様でやっと終わらせることができ、先週無事帰国いたしました。心配しながら待っていてくれた姉達にも報告しました。母の祥月命日にギリギリ間に合いました。そしてお彼岸となり、今日は父の祥月命日です。昨日お墓で亡き両親にも報告してきました。これで一安心です。
皆さまにはご心配をおかけしましたが、やっとコロナには感染せず日本に戻れてよかったです。励ましのお言葉をいただいた方々、ありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。
感染しないで済んだのかどうかは実際わかりませんが、感染の症状などは出ませんでしたし、帰国にあたってはハイヤーを手配しましたし、長旅も自己衛生管理などに気を付けました。大丈夫です。しっかり不要不急の用事以外は自宅でおとなしくしています。お墓には公共機関を利用できないので自転車で行ってきました。いままでスペインコロナ衛生危機の経過や、グラナダフラメンコ、その中での私のこと等お伝えしてきました。今回は、いよいよスペインを後にすることになった私のドタバタ劇、たいへんでした!
先ずスペインの状況はどうなっているのでしょうか。「新たな日常」になってからの罰則付きマスク義務化で暑い夏の最中もしっかり着用、一時は反対運動なども沸き起こりましたが、街に出れば全ての人がマスクでその光景は定着しました。前回第2波を恐れながらの様子をお知らせしましたが、その後収まることなくじわじわとあちこちのクラスター発生は続き、感染者が増えだして状況は後戻り、アンダルシアも増えてきています。以前のような制限をかける地方が出てきて、つい先日マドリッドでは大々的に規制発令となりました。きっとこんな調子でこれからしばらくは規制をかけたりしながらの闘いが続くのでしょう。どこもそうでしょうが検査をすればするほど感染者が増えます。でも入院してもUCI集中治療室に入るほどではなかったり、犠牲になる人の数は増えていてもまだ少ないです。
8月の中旬ごろから新たな心配事が出てきました。9月は長い夏休みを終えて子供たちの学校が再開しますが、これをブエルタ・アル・コレVuelta al Cole(直訳:学校に戻る)といいます。今年はコロナ影響で親達は衛生準備などでとても緊張、通学するのかオンライン授業も併行するのかなどはっきり決まっていませんでした。実際問題、学校に通うのは感染が心配です。これからまた感染者など増えていくことを皆が懸念しています。
学校に限らず夏のバケーションで7月、8月はお休みするところが多いです。でも今年は、ただのバケーションでお休みなのか、コロナ危機で営業できず閉まっているのかわからない...とにかくこの夏の商店街は閑散としたもの、色とりどりのマスクを陳列したお店屋さんがいやに目立ちます。撤去したお店も多い、全体の半分ぐらいはやっていませんでした。コロナ禍の傷跡は深く、スペインは深刻な経済危機に見舞われているのがそんな街の様子を見るだけでもわかります。勿論あらゆる問題で、山と居ると言われている政治家の皆さんはいつでも論議をかわしサンチェス政権を批判しています。でもどこが政権とっても今の状況ってそう簡単に解決できないかもしれないなどと思ってしまいます。EUの援助も満足できる結果じゃないと思うし、失業者が増え、低所得者への援助金などの支払いも遅れている、審査が厳しくてもらえない人もいる...、問題は山積するばかりです。
人々はこの状況に耐えています。繁華街の開いているバルは時間制限で減収でしょうがけっこう賑わってはいますし、若者の集まり野外夜飲み会なども増えているのは問題ですが、こんな普段の明るさを失わずに会話を楽しんでいる光景はまた消えていくのでしょうか。結局知り合いの小さなバルも閉めたままです。友人のタブラオは客が5,6人でもなんとか家族で営業しています。外から観光客が来なくて深刻極まりない観光国スペインの経済は大丈夫?...これから来年にかけて状況は少し回復していくとでもいうのでしょうか、まだまだコロナとの付き合いが続く中、感染者増大報道で国民は動揺している、限りない不安でいっぱいになる...
でも8月も半ばを過ぎてからは私も帰国準備で本当に忙しくなり、ニュースもゆっくり見ていられなくなりました。また、いざ退散となるとせっかく大変な思いしてスペインにいるのだからと、状況次第でまたいつ来られるかわからないし、やれることはやっておきたい、別れを惜しむ気持ち、あれこれ雑念が出てきました。
考えてみれば「新たな日常」になって、1ヶ月ぐらいは報道も国民元気づけになってきてなんとなく心に余裕がもてる感じでした。私は待っていましたと、直ぐに本来の目的のために動いて8月の初めにはそれも達成、あとは時間の余裕次第でスペインの荷物整理の続きなどをして帰国できる状態になったのはよかったのですが、精神的に落ち着かない中であれこれ大変で長い巣ごもり生活で...、なんだか少し発散したいのに、あまり楽しめない、フラメンコも満足にできない状況だったわけです。欲求不満にもなりますが、こんなことになってしまったのも私のエゴで、自業自得なのです。日本では家族が心配して私の無事帰国を待っているのにスペインと別れを惜しみたいなんて不届きですよね。自分が嫌になりました。
でもそういう気持ちになるのも仕方ないかな、あまり自分を責めても病気になるだけかもしれません。今のスペイン、世界の状況みていても何よりも肝心なことは自国に早く帰ってそれなりの対策練って、そしてなんとか仕事することです。実際これ以上の経済的余裕もないのですし、振り返れば今回のスペインコロナ生活ではいい思い出もあったし、なんだかんだ言っても「私のスペイン生活」の続きができたわけですから...。
結局のところ、帰国を急き立てられる思いでの帰国準備の中で、なんとかやっと最後の週に海岸地方に住む友人家族に会いに行って海を見てきました。あとサクロモンテのお世話になっている人に会いに行ったかな、今回何故か行ってなかったアルバイシンのお馴染みバルに遅ればせながらちょっとだけ寄りましたっけ...、バタバタとそれくらいです。
前回のブログでもお伝えしたMilnof1922フラメンコフェスティバルの初日と帰る日が重なってしまったのはカチンときましたが、全て諦め、ゆっくり別れを惜しむのは次回までお預けです。いつものグラナダの海ですが、行っただけでも気分がスッキリしました。よかったです。
航空券の手配は想像以上に時間がかかりました。心配性な私ですが、今回はかなり慎重になりました。航空便がなかなか決められず、予約は1週間前にしたものの実際航空券を買ったのは出発の3日前、とにかく心配、不安その他で悩みに悩み、あげくの果てにあらゆる情報がごちゃごちゃになり頭が爆発しそうになりました。どこの航空会社も飛行機は減便で少ないですが8月ぐらいから運転再開する航空会社もでてきました。でも、スムーズに行きそうな航空会社や便を探すのが大変でした。
また、スペイン感染者増大でスペインは危険国になってしまい、スペインからの帰国者隔離などのおふれを出した国もあるくらいで、各国の衛生管理が厳しくなっていました。今回は旅行エージェントもあまり頼りにならなかったので航空会社から直でチケット購入したので余計大変でした。あちこち問い合わせるのに手間取りました。電話代もやたら高くつくことが多いので注意、ナビダイヤルでない番号探したり...。おまけにこんな時に限って携帯が2回も故障状態になってしまって参りました。
航空会社も、空港も、大使館も管轄外のことは情報を与えてくれないのです。「どこどこに問い合わせてください」となります。「実際は何が起こるかわからないのが今の状況だ」とか言われてしまいます。飛行機乗り継ぎ国の大使館にまでメールで問い合わせたりしました。ヨーロッパの国では何か書類を提示したり提出したりというケースが多いのです。自国に帰るために航空機「乗り継ぎ」で何時間か待ち時間があるだけでも中東の国では48時間前のPCR検査の結果証明書が必要だったり、英国では入国と同じ手続きをしなければならなかったりとあれこれあるわけです。
もし何かあって面倒なことになったら困ってしまいます。出発までにできる限りの準備はしましたからあとは運を天に任す気持ちで出発しました。 ところがです。
規制が緩くなっているのか何なのか、出発空港も乗り継ぎ空港でも全てほぼスムーズに行き、そんなに心配すること全然なかったのですよ~、気が付いたら手間取った事前手続きの証明書も必要なかったというのがかなりガチンと来ました。拍子抜けです。なんなんでしょう、これって! 人騒がせ、でもまぁいいです。
空港はどこもガラガラでした。今回は安心感が持てるということで久しぶりに日本の航空会社を選びしましたが、搭乗が開始されたらどこからともなく日本人がいっぱい現れてビックリです。えっ、こんなに帰る人いるの? みんな何してたの? 私のようにコロナ危機で帰れなくなった人たちなの?
羽田に着いて検疫も無事通過、お陰様でなんのことなくブエルタ・ア・ハポンVuelta a Japón できました。
結果的に慎重になり過ぎたようですけど、今回の場合はこれでいいのです。いろいろ勉強しましたし、悪天候とか、突然変更で欠航などもなく無事に帰れたのですから。
しかしこれはただの帰国でなく「帰還」と言いたいですね。今回のスペインは遭難現場や戦場みたいでした。とにかく「スペインでコロナ危機に遭遇」したという私の危機をこれで乗り越えられたということですね。
"たいへんお疲れ様でした!"
1ヶ月半の予定が6ヶ月となってしまいましたので、夏の暑さでムシムシした親から引き継いだ我が家はホコリも溜まっていたりの悲惨な状況でしたが、なんとか雨風、地震に耐えてくれたので助かりました。私もまだちょっとぐたっとしていますけど、なんとか元気です。ありがとうございます。
パンデミックで日本社会も変わってきているようなので大変そうですが、今後のコロナ対策、そしてフラメンコ復帰。仕事の事、家の事などで課題がたくさんあります。これから本拠地の日本でしばらく取戻し、復活のための努力をしないとなりません。どなたもそれぞれの状況で闘っているのだと思います。頑張りましょう、みんなでこのコロナ危機を乗り越えましょう!
引き続き第2波に脅威を感じている毎日です。7月になってますます暑くなり、みんなが海に行ったり、涼しくなる夜間に外出し...、特にディスコのように踊って発散できるところなどが賑わっています。街中ではみんな健気にマスクをかけていますが、先週より多くのクラスター(BROTEブロテ)がスペインの各地で発生しています。みんな解放感を求めているのでこういうことになるのは予想できることでした...ちょっと心配です。もっと自粛して欲しいですが、あの警戒事態の後のこの暑さです..。感染がこのまま増えるとヨーロッパ諸国もスペインへの観光自粛とか、スペインからの帰国者を隔離したりの処置をするようになるのですね、イギリスが突然予告なく隔離を決定したので帰国者が困っているなどと今日のニュースで伝えていました。またスペイン側は沢山消費してくれるイギリス人のバケーション客が減ってしまうと嘆いています。
すいません、伝えたいと思うと切りがない状況です。第2の故郷スペインでコロナ危機に遭遇してすっかり予定が狂ってしまった私ですが、突然一部を除く社会生活を中断し、ただひたすら人命救助、保護に明け暮れ、コロナと闘うという国全体の緊急警戒事態を経験して、スペインという国を見直すことになりました。今のスペインの抱える問題がいろいろ見えてきて、もっと調べてみたくなりました。コロナ禍が心配なスペインですが、でもちょっとここで頭を日本に切り替えて行かないとなりません。
警戒事態法令が解かれてから今回の目的達成に向かってかなり前進することができました。お陰様で帰国の見通しも立てられるようになりました。とはいえ、第2波が襲ってきているヨーロッパで飛行機探すのも一苦労、移動中も警戒、日本に帰ったら隔離、ああ~~、まだ安心できません。1~2ヶ月の予定がもう4ヶ月半経ってしまったので、日本のことも心配です。そして、帰っても日本社会の「新たな現実」が待っているので厳しいです。今はとにかく、日本に帰れる日までの間にスペインも日本も事態が悪化しないことだけを祈って帰る準備を進めています。
過去3回に渡って私の目で見たコロナ衛生危機と闘うスペインの様子を、おおまかですがお伝えしてきました。皆さんここまで読んでいただきありがとうございます。こちらはグラナダ国際音楽祭がやっと終了したところですが、夏のグラナダ恒例フェスティバルなどもこれから開催されます。次回はフラメンコのことをまとめてお便りできたらと思います。
ここで個人的なことですが、ちょっと聞いてくださいませ。
こちらの警戒事態が解けた6/21にスペイン生活39年の記念日を迎えました。ということは来年までの1年間は40周年ということではないですか?来年は丸40年になるということです。あまりの長さに圧倒されますが、それだけです。記念公演→とても無理、自分としては考えさせられることではあります。でも今は日本で片づけないとならない問題が山積していますし、コロナ禍などによる「新たな現実」の中でしばらく闘っていかなければなりません。強くならないとダメです。このブログ①の「Resistiré」です。よってネガティブにはならず、ポシティブに行きたいです。あまりこだわらずに健康維持に努めて片付けして...、でもちょっとだけ急いで行きたいです。フラメンコに関しては明るい胸騒ぎもします。これからも私のフラメンコをお届けしたいです。よろしくお願いいたします。
しかし本当にしばらく踊っていないと体がムズムズしてきますね。外出禁止中はストレッチやったり、軽い筋トレしたりして体を動かすようにはしていましたが、部屋でバタバタできないので踊ってないですが、ある時、突然ブレリアのパタイータ(ひと振り)が出たりして、一時的ですがとても爽やかな気分、一人でオレ!と盛り上がったり。
そんなある日、もう2ヵ月以上前ですが友人で舞踊団を率いて頑張っている岡本倫子さんから連絡がありまして未来につなげるバトンリレーのバトンを受け取りました。そのバトンリレーとは今年設立30周年を迎えた日本フラメンコ協会(ANIF)のプロジェクトPUENTE de SEVILLANAS「セビジャーナスつなぎ」のことです。
ANIFでは4月にPUENTE de SEVILLANASイベントを企画していましたが、コロナ影響で中止せざるを得なくなったのはとても残念でした。でも代わりのこんな素敵な企画ができたことを知り、ANIFの熱意に感服しています。個人的にはこの企画に参加したことで、厳しいスペインの警戒事態時でも一時的に自分を取り戻すことができて感謝しています。素敵な企画をありがとうございます。2020人の参加を目指して今も進行中です。
ちょっとあれこれ動いていたら、誰でも気軽に踊れるセビジャーナスの振りが湧いてきまして携帯でビデオに撮り、ちょっと簡単な編集をしたりして久しぶりにYouTubeにアップしました。セビジャーナスって、うまく踊るのは意外と難しいのでちょっと遊んでみました。説明を加えるともっと皆んなに楽しく踊ってもらえそうなので、これを機会にビデオ講座でも...等と考えたりしているんですよ。
このビデオは、ややメルヘンチックな仕上がりで、とても年金生活者には見えないかもしれません、苦笑いです。上手く踊れているわけでもないですが、狭い場所での全体構図が気に入っています。スペインコロナ危機での産物です。「Adiós Primavera Triste悲しかった春よ、さようなら」...、ちょっと元気をいただきました。
やっぱり踊っていないといけません。長年踊ってきたわけですから...。
●セビジャーナスのYouTube映像はこちら
じっと家に籠ってテレビやネットにくぎ付けの3ヶ月半が過ぎ、やっと事態が一段落しました。もうすっかり夏です。私はちょっと疲れが出てきた感もありますが、「やらなければ!」と元気を絞り出し、今はこの春出来なかったことを順に片づけている毎日です。ただ、全くこの悪夢のような春を乗り切れたとはいえ、まだ予断を許さない状況は続いています。しばらく見過ごしたりしていたニュースも、このところまた見るようになりました。毎日の新しい感染者に関する報道が気になります。
スペインはEstado de Alarma「警戒事態」という法令が6/21に解けてNueva Normalidad「新たな日常」になりました。もともと感染者などが少ないガリシア州、カナリア諸島のように、6/21以前に新たな日常に入った州もあります。アンダルシア州とその他の、規制緩和の最終段階フェーズ③になって規定の2週間を予定通り終えた州と違って、マドリッドとバスク、カンタブリア、カタルーニャの3州はまだフェーズ②のままでした。ですからフェーズ③になっていないので「新たな日常」になるのが遅れるのかなと思っていたらそうではなく、スペイン全体が21日から「新たな日常」になりました。フェーズ③になっていなかった3州はいったいどうなるのかと思っていたら、先ず、マドリッド以外の州は「新たな日常」になる直前18日にフェーズ③になり、アンダルシアとその他の州と足並み揃えて「新たな日常」にはいり、フェーズ③をだいぶ端折って終わらせているようにみえます。とにかく犠牲者の多かったマドリッドは規制緩和の一環ではなく「新たな日常」の一環として2段階の規制緩和を設けたということです。「新たな日常」では今後の様子を見ながらの各自治体管理体制に入りました。
ここはアンダルシア州、なにはともあれやっとたどり着いた「新たな日常」になって1ヵ月になります。新型コロナウイルスと共存し、第2波感染を防ぐため慎重な構えで普段の生活を再開し、経済を回復していくという「新たな日常」ですけど、このアンダルシア州では独自の緊急体制レベルがあってそのレベル②というのになると聞きました。そしてスペイン政府の名付けた「新たな日常」とは言わずNueva Realidad「新たな現実」なのだと説明していました。そしてあらゆる分野で400ぐらいの細かい規律が定められていてとてもややこしいですが、この体制を来年春まで続けていくらしいです。きっとコロナ第2波様子を見ながらそれなりの対策をとっていくのでしょう。
それで人々の様子はどうかといいますと、長かった警戒事態から逃れられた解放感が先に立ってか、慎重さが欠けてしまう傾向があるようです。ちょっと要注意です。第一に衛生管理でありますが、いつの時代にもそれらは守られる傾向の日本と違って、スペインの場合はちょっと厳しいのではないかと心配してしまいます。どこに行っても消毒剤は置いてありますし、ソーシャルディスタンスとして入場人数制限と床に距離シール等は貼ってあります。また、こちらでの挨拶はBesoべソ(キス)が主流ですが、それはできません。その代わりにCodoコド(肘)での挨拶などをしています。これもスペイン人にとっては寂しいこと、そしてとっても暑い「スペインの夏」でもあり慣れないマスク着用はかなり辛いこと、難しいです。
「新たな日常」では公道、室内などで6歳以下の子供以外はマスク着用とソーシャルディスタンス2mが義務付けられています。健康上の問題でマスクをかけられない人や、その他特別な理由でかけられない人、家族など同居者同士の会合、外食などの場合も例外です。野外のテラスなどではソーシャルディスタンスを保っていれば着用しなくていいことになっていました。
問題は、レストラン、バル(飲み屋)のカウンターなどでの飲食、立ち飲みで、マスク無しでかなり接近しておしゃべりに夢中、全然守ってないです。食べたり、飲んだりするので当然マスクを外します。でもその後そのままでいます。頑固なマスク反対派もけっこういますし、野外のテーブルでもマスクしなくてもいいので距離のことも忘れています。警戒事態の最中、制限生活で規制を守らなかった場合の罰金の徴収額は相当なものだったようです。新しい日常になってもそれなりの罰金制度が続いていますが、あまり警官を見かけませんでした。コントロールしきれないですよね、問題でした。
新たな感染者がにわかに増えています。アンダルシアでも新たな日常になってから600人ぐらいになっています。一度下がった数字がまたちょっとずつ増えています。まだ重症者や死者はあまりないようですが、3月の初めに感染者が増え始めた頃の状態になっているようで怖いです。ただ感染者数は直ぐわかる抗体検査が主のようでPCR検査もやっていますが、アンダルシアの場合は直ぐに結果がわかる抗体検査で陽性で症状がでていない人も数に入れているということです。グラナダとマラガ、そしてアルメリアなどがアンダルシアの中でも数字が多いです。先日のニュースでグラナダの海岸地域のディスコで束になって騒ぐ若者集団の姿が報道されましたが、またまたグラナダで全く恥ずかしいことです。きっとディスコは沢山の罰金を取られていますね。大騒ぎが好きな若者たちにも困ったもので、他の都市でも多発しています。気の緩みというより、症状がすぐ出るわけでも全ての人に出るわけでもないところが自分は大丈夫的に軽く考えているのではないでしょうか、ああ~~、そしてとうとう先日(15日)からアンダルシアもマスク着用の完全義務化が決定されました。
とは言ってもマスク着用は前から義務化されているのに何でまた大声で発令しなおすのかとちょっと戸惑いましたが、要するに更に厳しくして再度徹底するということなのですね。室内、室外(野外のテラスも)全ての場所で例外者以外は1,5mのソーシャルディスタンスとマスク着用が義務で、守らないと100€の罰金と厳しく明言しています。アンダルシア政府の担当幹部は同居家族などでない場合の会食会合などでは、食べたり飲んだりする以外の時間もマスク着用することを推奨すると言っています。着用しなければいけないとは言っていませんので、そこまで義務化はしてないです。だからでしょうか、やっぱり飲んだり食べたりするためにマスクを外したら、そのままの人が多いので私は心配です。少なくとも人との間隔を考えたいですが、実際問題、距離間隔を保つのは難しいです。声の小さい私にとっては接近して話せないのは辛いです。マスク掛けていると言ってることが聞こえないとか言われてしまう時があって、いつも大声でハッキリ話さないとならないのでちょっと疲れます。マスクも、できたらフィルター付きの自分から人にも、人から自分にも感染を防げるタイプのもののがいいですが、今のところ普通のマスクで間に合わせていますから心配と言えば心配です。そういえば今月末から65歳以上の人に毎月3個のマスクが配給されることになったと報道されています。せめてご老人にだけでもと、もう随分前にアンダルシア州のモレーノ知事もテレビで言っていましたがまだ実現していませんでした。私も自分の保険カードでもらえることを薬局で確認、援助金などはちょっと無理そうなのでマスク3個でももらえるっていうことは嬉しいです。
マスク義務化で、罰金制度を徹底しなければ規則を守られない実態であることは遺憾ですが、これも仕方ないかもしれません。6月下旬には北のアラゴン州で農業従事者の新たな感染者300人が出て規制緩和のフェーズ②に後戻りした例もあります。引き続きアラゴン州、ここ数日はバルセローナなどのカタルーニャ州も集団的に感染が増えだしていて後戻りしています。グラナダも最近集団的に感染が出た郊外の地域があります。全国あちこちでクラスターが発生しているのです。油断はできません。いまでもウイルスは無くなったわけじゃない、この数字がまた急激に上がっていかないように努力しなくちゃならないです。場合によっては2回目の警戒事態もありうるわけで、それは絶対に避けないとならないです。
全く考えると不安、心配は収まりません。毎日ニュースを聞いていると落ち着かないです。それにしても夏は暑いです。人々は小さなバケーションでも実現したいところですが、とにかく仕事復活がうまくいかないケースも多いのでそれどころでなく穏やかではない人たちいっぱいいるでしょう。特に観光業に携わる人たちは国境封鎖が解けてもこの夏は例年の外国人観光客は望めないでしょう、死活問題です。徐々にスペインにやってくる飛行機は増えているようですが、実際のところは私もよくわかりません。せめてスペイン国内の観光客でもと、アンダルシア州ではAndalucía Segura(安全なアンダルシア)、Destino Andalucia(アンダルシアに向かって!)、Quédate en Andalucía (アンダルシアに留まろう!)Disfruta Andalucía(アンダルシアを楽しもう!)...一時は数々の文句でこの夏は素晴らしいアンダルシアに来てくださいとテレビで盛んに宣伝していました。
友人知人でお土産品店をやっていたり、タブラオ、クエバ等のフラメンコショーを見せる商売の人がいっぱいいますが、お店は再開してもお客さんは少ないので本当に頭を抱えています。ただでも7月、8月は真夏で連日40度以上の暑さ、観光客は海岸の方に流れます。どちらかというと9月からのがフラメンコを見せるタブラオなどはシーズンになりますので本当に厳しいです。でもサクロモンテの洞窟フラメンコショーは営業再開しています。入場制限があるのでアーティストも減らすしかありませんが、出演者は頑張っています。こういう時だからこそ土地の人も「地元のフラメンコ」を見直してほしいものです。海は海で、海岸での整備補助員が増員されてそれなりの警戒態勢です。海の中に入っている時以外はマスク着用なので窮屈、のびのびできませんが、この夏は我慢するしか方法ありません。
ところで、警戒事態の間、国民へのあらゆる援助がありました。貧困者救済はこの危機で充実した結果を生み出したようです。その中の一つ、アンダルシアでも最低限必要な食料、衛生用品、生活必需品などを買うことができるタルヘタ・モネデーロTarjeta Monedero「おさいふカード」とでもいいましょうか、そういうのが与えられることになり、このカードでただで買い物できるのは嬉しいこと、コロナなどの影響で更に困っている人達、家族は申請できます。勿論使える額は決まっています。カードは実際使えたり使えないスーパーやレジなどがあって結構面倒らしいですが、そういうことは我慢するしかありませんね。これはクルス・ロハCruz Rojaが担当し運営しています。クルス・ロハCruz Roja(スペインの赤十字社)はNGO(非政府組織)に含まれ、スペインでも昔からおなじみでしたが、主に食料配給でコロナ危機では活躍しています。緊急事態時に限らず、貧困者への食料配給はいつでもあるのだと聞きました。コメドーレスComedores Sociales(写真)という場所は街でよく見かけますが食料の配給場所となっています。食料の配給ではその他フードバンクBanco de Alimento(バンコ・デ・アリメント)などが活躍していました。他にも非営利団体、民間援助団体などいろいろと地域ごとにあるということですが、そういうところで食料配給の手伝いしたりのボランティア活動をしている人達も沢山いるということです。彼らの自主的な活動には頭が下がります。
びっくりしたのは、フラメンコアーティストの関係でも積極的に困窮者等に食料等の配給をしているグループがあるというのです。マドリッドで始まり、グラナダにも広がりました。私も困っているなら対象者になれるかもしれないと優しい言葉をかけられました。皆が団結して繋がって助け合う、そういう暖かいシーンがあちこちでみられた今回のコロナ衛生危機です。社会で生きる私たちはいつでも、団結、連帯、相互扶助などの基本精神ソリダリダSolidalidadを忘れてはいけないと思いました。
コロナ衛生危機は今も世界で続いています。多くの犠牲者を出し、多くの人々に影響を及ぼしたパンデミック、スペインよりもっと悲惨な状況になってしまっている国もあって心が痛みます。普通の生活に戻ろうとすると第2波、第3波がやってくる。日常の衛生対策や密集を避けることなどをしっかりとっている限りはウイルスに一時の猛威を振るわれなくて済むと思いますが、ウイルスとの共存社会はこれからいつまで続くのかわからない。その中で生きていくことを余儀なくされてしまった私たち、新たな現実社会と果敢に闘っていくことが要求されるのですね。負けずに頑張るしかありませんが、早くワクチンができて欲しいものです。
●今回は2回に分けてお伝えすることにしました。後半はタイトルを変えて近日アップしなおします。「スペインでコロナ危機に遭遇の巻④」お楽しみに!
このところ街の景色が変わりました。いままでは人の気配がなかった街も、5月になると約2ヶ月半振りに商店などが営業を再開できるようになり人々が中心街に繰り出し始めました。前と違うのはみんながマスクをかけていること、パトロールの警官があちこちにいることでした。そして6月になり、街はコロナ感染が始まる前の姿に戻り始め、活気を帯びてきました。昼間は警官をあまり見かけなくなりましたが車で巡回しています。テラスでお茶したり、ビールを飲んだりしている人以外はほとんどの人がマスクをかけています。
前回お伝えしましたが、4月下旬から国民が年齢によって3つの時間帯を決められて散歩に出られるという「準備段階」を皮切りに、合計4つの段階(フェーズ)を経て平常な社会生活に戻すという規制緩和が始まりました。今回は、その流れを振り返ってみたいと思います。
5月は第2週から、だいたいの地域がフェーズ①になる筈でしたが、まだスペインの一部の地域はフェーズ①に進めない状態でした。アンダルシアではグラナダとマラガが取り残されました。被害者が多い2つの都市ではありますが、グラナダは数字的な問題より、衛生規則を守らない人たちが目立ちました。例えばアルバイシン地区のサン・ニコラス広場に集まった若者たちはマスクなし、友人同士がアルハンブラ宮殿を眺めながらコロナウイルスを全く無視で寄り添っておしゃべりしている...、そんな光景がニュースでも報道されてしまいました。全く恥ずかしい話です。眺められていたアルハンブラ宮殿はさぞかし嘆いていたことでしょう。こういう一部の不届きな人達のために1週間新しいフェーズに進めなかった、そんな訳で怒りの声が聞こえたりしました。
でも1週間待って第3週(5/18)からグラナダ、マラガともフェーズ①にめでたく進むことができました。お天気も前の週の曇りがちで時々雨の肌寒さから一転して青空、陽も差す暖かい春日和となりました。喫茶店やバル、レストラン、小売店などが時間や入場制限付きですが営業開始できるようになりました。とはいってもまだ全部ではありませんし、お客さんを少ししか店内に入れられないので商売にならない、まだ少し様子を見るなどでまだ開けていないところのが多かったです。全体的に用心深く、慎重に対処している感じでありました。
葉書を出しに郵便局に行きましたが少し行列がありました。銀行も行列です。2mの距離を守らないとならないので行列は長くなり、最後尾を見つけるのが大変。外出禁止中のスーパーもいつも行列でしたが、郵便局が午前中しか開いてないのに比べるとスーパーは7時ぐらいまで開いているので、昼食時間(2~4時ぐらい)に行くと行列はかなり短かったです。
5月の中旬を過ぎる頃から1日の感染者数が10人にも満たない状況になりました。グラナダとマラガは1週間遅れでフェーズ①になったとはいえ、数字的には全く問題ないので、第4週の5/25からはフェーズ②になるのがほぼ確定でしたが、結局のところフェーズ②に進めないことが決まった時はみんながっかりしました。えっ、何故? 政府は、たとえ数字的によい傾向でもとにかく専門家の意見を尊重するので、もともと決めた「1フェーズ14日間」という規定に従っていただくしかない、ということでした。これでまた不満の声がでましたが、
6月になってやっとフェーズ②に進むことができました。
街の樹木も青々と茂ってきて中心街のグランビア通りも蘇りました。病院のコロナ患者も数十人、新たな感染者なし、死亡者なし等と嬉しい状況になってきました。一時の緊急事態はやっと収束に向かっていきました。フェーズ②になって、お役所などの公共機関の一部は予約すればオフィスで手続きなどできるようになり、私も早速一つの懸案事項を終わらせることができたのは良かったです。デパートもいままでは食料品売り場だけ開いていましたが、他の売り場も営業を再開しました。
そして6月第2週(6/8)からはグラナダ、マラガも他のアンダルシアの県と足並みそろえて、めでたくフェーズ③に進めました。フェーズ②と③の大きな違いはアンダルシアの他の県に移動できることで、グラナダから例えばセビージャに住む親戚に会いに行くことができるようになったわけです。バルや飲食店もテラスなどの他に、ショッピングセンターも、劇場も、スポーツジムも...だいたいの施設がOKになり、老人、大人、子供の区別なく自由に誰でも好きな時間に散歩できるし、友人知り合いなどの家にも遊びにいけます。ただ、衛生ルールを守ること、入場制限、使用制限などがあるのみです。
衛生管理は個人も、どのお店も、どの施設も徹底して守ることとなっています。わかりきっていることですが、
安全距離(Distancia de seguridad)を保つ、マスク着用、メインはこの2つです。安全範囲を示す表示などが街のあらゆるところに貼り付けられています。
マスク着用は公共機関では必須でしたが、5/21に大幅に義務付けられました。アンダルシアもだんだん暑くなってきてちょっとマスクはきついです。マスクは不足していたからいままでも義務付けてはいなかった、というのが国の説明でした。対象は6歳以上です。その時はマスクを付けていなくても罰金の対象にはならないということでしたが、フェーズ③では100€までの罰金を要求されると聞きました。マスクの習慣は今後しばらく続きますね。公道,屋外スペース,人の集まる屋内空間などで,各人が1,5~2m間隔を保てない場合はマスクしていないとダメです。まぁいつでも持ち歩いている必要がありますね。家族の多い家庭はお金かかります。薬局でもスーパーでも子供用マスクを売っていますが、自家製のマスクを付けている人も多いです。ファッション化している感もあり、スペインらしくカラフルで、とにかく色んなマスクを見かけます。スペイン人にマスクをかける習慣ってなかったので画期的なことです。
さて、このフェーズ③の2週間が終わると「平常」に戻るということなのですが、でもその平常はパンデミック以前の市民生活、社会とは違います。ですから「Nueva Normalidad新しい(新たな)平常」と呼ばれています。
スペインのEstado de Alarma警戒事態は、最終的に6/21までということになりました。マドリッドなどいくつかの地方を除くスペイン全土のフェーズ③が2週間で終わる日付になります。6回も延長され、合計3ヶ月と1週間という長い期間でした。外出禁止、段階を追って進めてきた規制緩和もこれで終わります。そして、新たな平常になってからの規則なども発表されました。
7/1からだった国境封鎖解除もEU諸国に対しては6/21からに繰り上げられました。「警戒事態」が発令されたままだと暗いイメージが続きますから、嬉しいことです。スペインは他のヨーロッパ諸国に比べると慎重すぎる感もあったようですが、ほぼ足並みを揃えて国境封鎖が解除できるようになってよかったです。ただ、これから人の移動が活発化されるなかで感染が再び広がる心配もありますから、完全終息するまでは用心深く慎重に取り組まなければならないです。
この3ヶ月間、ほとんど毎週サンチェス首相の状況説明や新たな対策に関する演説、記者会見がありました。こういう非常事態のなかですから政府もしっかりしてないとその真価が問われてしまうのではないでしょうか。言葉も慎重に犠牲者を悼み、国民に理解と団結を求める。皆で努力しよう、私たちならできる、でもそれなりの覚悟で立ち向かおう、時間はかかる、来年は立ち直ろう......etc. 流石に一国のリーダーですから話も上手いのだと思います。政治のことはさっぱりわからない私ですが、今のスペインが少しわかりました。でも全て理解するのはとても大変です。初めはテレビの前に座り込み、録音したり、写真撮ったり...わからないことだらけ。おまけに40年前のスペイン語辞典しか持ってないので、出ていない言葉がいっぱいあるのです。
それはそうと、スペインも今回は勉強させられることがいっぱいあったようです。スムーズにいかなかったり、失敗もあったりでサンチェス首相もよく批判されています。5月中旬ごろでしたか、いつも2週間ずつ延長してきた警戒事態を1ヶ月ぐらい延ばしたいと発言したりもしましたが、よく野党の激しい攻撃を受けています。その頃は首相の辞職などを求めて一部の野党や国民の間で自然発生的に起こったマニフェストが盛んになりました。3月8日の国際女性デーでマクロなデモやイベントで大騒ぎしたこともスペインの感染を一気に伸ばしたのは明らかですし、マドリッドの養老院で大量に死者が出たのはいったい何が起こったのかとか、コロナ犠牲者も実際は4万以上いたとかも言われています。一時の混乱が収まった今になって浮上してきた問題が多くありますが、サンチェス首相は頑として自分の意思を曲げずに周囲をかわしながらやっています。問題は、衛生危機をなんとか乗り越えたとはいっても、この2ヶ月で経済危機に陥ってしまっていることです。経済回復は長い目でみないとならず、今の状態ではすぐに解決できないので、このまま失業者が増える一方だと本当に困ったことになる、にっちもさっちも行かない状態で国民の不安は募っていくばかりです。
最近は国民救済の新しい対策が打ち出されてきています。5月中旬過ぎにスペインの貧困度は高い、スペインの受けた傷跡は深い、困窮に直面する多くの家庭と子供たちを救わなければならないとサンチェス首相は恵まれない家庭に援助金らしきものを支給すると発表しました。EU(欧州連合)からのコロナ援助もあるので可能なのでしょうか。条件などありますが、日本円にすると月5万~10万ぐらいを出してもらえるようです。条件に見合う家庭を持つ人たちにとっては嬉しいニュースで、いままでも警戒事態の間、給料の無くなった人のために色々な支払い期限を延長したり、社会保険料を免除したりの企業や小規模経営者などを援助する対策などが取られていると聞きました。でも、そういう恩恵を受けられない更に貧しい労働者も沢山いるので心配です。他にも各州自治体に助成金を出したり、数々の経済回復プラン等が打ち出されているようです。ただ、日本のように国民全てに一時的な給付金が出るとかいう話はないようで残念です。
ところで、スペインは観光国、外国から毎年8,000万人以上の観光客が訪れるそうです。スペインは外国からの旅行者が来ないと経済の活気は取り戻せないです。観光業、飲食業の受けた打撃は大きいです。でもやっと7月になると国境が解禁されます。ホテルなどの宿泊施設も営業を再開し始めていますし、アルハンブラ宮殿も再びその門を開きました。因みにアルハンブラ入場は新しいシステムになって、チケットは無くなり、身分証明カードやパスポートを見せれば入場できるそうです。航空券みたいですね。今はEチケット発行しますけど、カウンターでパスポートの提示すればそれでOKですから。
しかしこれから空港の封鎖が解ければ経済回復には繋がりますが、本当に第2波が心配になります。スペインはとにかく例年のように沢山の観光客に来て欲しいので安全な受け入れ態勢を確立しようと頑張ってますが、しばらくは観光客、あまり来ないんじゃないでしょうか...開けてみないとわからないですね。
かなり暑くなる7月、8月はせめて海、山にもでも行って暑さもしのぎたいし、この3か月のストレスも発散したいものですが、皆この夏のバケーションどうするのでしょう。きっとそれどころではない人も多いのではないでしょうか。人々はとにかく衛生危機をほぼ乗り越えてホッとしているところですが、今後の見通しが立たなくなってしまった人々も多いのではないでしょうか。街を歩いていても、「賃貸」のチラシ広告が貼ってある店舗が目立ちます。コロナを機に店を閉めたところも多いのです。
それにしてもこの春は宗教行事やお祭りがことごとく中止になりました。セマナ・サンタ(復活祭)、セビージャの春祭り、十字架祭、コルドバのパティオ祭、ロシオの巡礼、闘牛全滅...全く寂しい涙の春でした。
先週は宗教行事の「コルプス・クリスティ」があり、グラナダのお祭りでした。ですがこれも中止。ただ、寺院でのミサなども人数制限などありますができるようになりましたので、宗教行事ではいつも街を行進したりもするところをカテドラル(寺院)の中だけで済ませたり、市役所前で恒例のTarascaタラスカ(女性偶像)、Carocasカロカス(漫画風に絵にかいたその年の社会風刺、川柳のようなもの)などを展示したりして、せめてできる範囲のことだけでもやりたいという姿勢、異例のコルプスとなりました。グラナダの国際音楽祭は今月末から開催されます。勿論、入場制限付きではありますがチケットももう売り出されました。
そんな訳ですが、問題はフラメンコですね、気になります。警戒事態になると同時にフラメンコ界もコロナ危機に襲われています。全く悪夢のようです。劇場の公演も中止、観光客向けのタブラオ、クエバ(洞窟)のショーなど、そして教室、クルソなどのレッスンもできなくなりました。外出禁止が始まってから、クラスはオンラインで続けたり、ネットコンサートなんかをやるアーティストも見かけました。フラメンコ界への国からの援助を嘆願する動きなどもありました。そんな中、新しくUNIÓN FLAMENCAウニオン・フラメンカという組合みたいな団体ができました。リーダーはエバ・ジェルバブエナです。スペインの代表的芸術フラメンコの保護、発展や、主にアーティストの保障などに関する法的な手続きなどの情報も与えてくれるので、入っていると色々助けてもらえそうな組織ですね。アーティスト同士の協調も大切でしょう。いままでアーティストはそれぞれの個人、カンパニーなどの活動をしていても、いざという時、今回のコロナ危機のようにフラメンコ界全体が危うくなった時に団結して闘える組織というのはなかったのだと思います。今後どのような展開があるのか興味深いです。
深刻なのはタブラオ、クエバなどのアーティストさん、観光客が来なくなったスペインでどうやって生きていくのでしょう。規制緩和で音楽関係のライブなど、小さな小屋でもできるようになったとはいえ、お客さんはキャパシティの半分しか入れられないし、まだ再開しているところはほとんどないようです。これから夏場のフェスティバルなどチケットを売り出したりしていますが、タブラオ、クエバのように小さな空間の密室では当分営業再開は難しそう、何とか生き延びてほしいです。
このように規制緩和が進み、やっと来週から「新たな日常」が始まります。ここでひとつお伝えしたいことがあります。
警戒事態になって直ぐに始まったAplauso(拍手)の習慣、それも無事に終了したことです。正確に言うと5/17(日)です。ちょうどアンダルシアがフェーズ①になる前の日でした。なぜか寂しい気もしますが、コロナの第1波が収まったと考えると本当に嬉しいことでありました。
医療現場で働いている人達に応援と感謝の拍手を送り続けたこの2ヶ月間でしたが、感染者も犠牲者も、病院にいる患者も減ってきて、治癒した人の数だけが増えているという嬉しい状況になってきていました。因みに5/18、グラナダでは警戒事態になって初めて一人の感染者も犠牲者もいない日だったとニュースで伝えていました。
規制緩和が始まってからは人々が散歩に出られるようになって街も少し息を吹き返してきた感があったので、時々ご近所さん達も丁度夜の大人の散歩時間(8時~11時)と重なるためか、バルコニーに出てこない日もあったりで、なんとなく「いつまで続くかなぁ~」などと思ったりしていたところでした。バルコニーで拍手のあと歌っていた「Resistiré」も、口ずさむ回数が減ってきていました。
やっと衛生危機という事態収束の兆しは見えてきたとはいっても、この間に経済危機に陥ってしまった人たちも沢山います。それぞれが、自分のこれからを考えなくちゃならないです。やはりこの辺で、医療関係の人たちからの「応援ありがとう」という感謝の声とともにAplausoの習慣も終了する時期に来たということで、これで国民も一つの達成感を持って次に進むことができると思いました。
病院の集中治療室で必死に看病してきた女性看護婦さんが、最後の治癒者の退院の日に、今日で集中治療室には誰も居なくなったと感動の涙を浮かべて語っているのをニュースで見ました。本当におつかれさま、よく頑張ってくれました。目が潤みました。応援の拍手の中に、この衛生危機を皆で乗り越えようという一致団結した新鮮な息吹がありました。これがとても懐かしいです。
天を仰ぎ、祈るような気持ちにもなった2ヶ月間のAplauso、私にとって忘れられない思い出の一つになりました。
少しづつ書いてきたことをまとめています。また続きを後日アップします。
スペインでコロナ危機に遭遇の巻③ お楽しみに!
今日は雲が消えて青空、気持ちいいです。心地よい加減の太陽で暖かく、花粉がふわふわ飛んでいます。冬が終わって春になると普通は心うきうきしてくるものですが、今年はさんざんなことになってしまって憂鬱です。ですがちょっとご紹介したい歌もあるので、久しぶりに「カチューチャ便り」をお届けします。
ご存じのように新型コロナウイルスによるパンデミックで、このスペインも3月14日にEstado de Alarma(警戒事態)となり、国民に外出禁止令が出ました。こんな時ですけど、私は前々からの変えられない予定があってグラナダに戻っています。実は、この厳しいおふれが出たのは私が到着した翌日だったのです。スペインの若きリーダー、ペドロ・サンチェス首相のテレビ放送があり、第一声が"A partir de hoy, única autoridad es el Gobierno de España" 今日からすべての権限はスペイン政府にある、そんな感じでしょうか、こんなことを旗の前に立って言われちゃうと、ビクっとします、戦争でも始まるみたいな緊張感となり、えーっ、なんということに!...想定外の事態に愕然としました。
日本でも「緊急事態宣言」ができるような法案が出ていて、そうなる前にスペインに行った方がいい、向こうのが安全かも、などと軽く考えていましたが、さすがに出発の2,3日前あたりからスペインも感染者数などが急に増えだし、おまけに出発の前日には世界保健機関のパンデミック宣言もありました。家族の反対や忠告を受けて私の心も揺れ動き、とても悩みました。でも目先のことに拘り、とにかく今回は用事だけ済ませ早く帰ってこようと、結局飛行機に乗ってしまったわけです。
警戒事態発令時点ではスペインの感染者数は約4千人、亡くなったのは100人以下でしたけど、その後急激に増えました。数字って怖いですね。1日に4千、5千人、一時はもっと多く感染者が増え、病院は対応で大変なことになってしまいました。全国民が不安いっぱいになりました。テレビは見るな、と言われましたけどやっぱり心配でくぎ付けとなりました。しだいに感染は勢いを増して世界に広がり始めました。私の乗った飛行機も最後のスペイン行の便となり、次の日から飛ばなくなったのを後から知り、複雑な心境になりました。
こういう時でも必要不可欠な職業の人しか働けないので、限られた機関やお店しか開いていません。春の行事やお祭りも全滅、友達にも会いに行けない、社会生活が中断されて何もできなくなってしまいました。途方にくれました。外出禁止ですから家に閉じ込められました。うっかり許可なく出歩いてしまったら罰金が601ユーロ(約7万円)も取られるのです。警察がパトロールしています。食料とかの買い物なら近場に出られるのでそれがせめてもの救いです。でも感染しないように気を付けないとなりません。
とにかくどこもかしこも閉まってしまい動きが取れません。私の予定は宙ぶらりんとなり、観念して様子を見ながらじっとしているしかありませんでした。家の中でできるストレッチや筋トレ、ちょっと踊りの振りを思い出したり、突然襲ってきた時間の空間の中で、ではそれを生かして少しはたまり溜まったパソコン作業などもやってしまおう、などとも考えましたが、実際はニュースを見て状況を理解するのに政治用語などのスペイン語をいっぱい勉強しなければならず、それでもどうなっているのかわからないこともいっぱいで頭が混乱しました。ただでも心穏やかでない状態の中ですので、うまく気分を変えられず、自分がやりたいこともろくにできません。とても落ち着かない日々を送ることになってしまいました。
そんな調子で6週間経ちましたが、なんと感染者は20万人を超え、亡くなった方も2万人を超してしまいました。いままで3回延長された警戒事態体制は一応5月9日まで続くことになっています。また延長されるかもしれません。職を失った人々は困っていますし、経済に影響するいろいろな問題が出てきて政府もあれこれ対策に追われています。
でもこのところ、感染者数は増え続けているとはいえ、外出禁止の効果が出てきたのでしょうか、一時の勢いはなくなってきました。治癒者も増えました。事態収束の兆しが見え始めた感があります。あまり規制が長く続くと経済問題がさらに深刻になります。国民の外出禁止による精神状態も考えなければなりません。政府も3回目の延長ではやっと外出禁止などの規制を少しずつ緩めていく決定をしました。
最近は他の国でも制限を緩めはじめています。スペインも平常な社会に戻していく段階に入ったということです。5月は徐々に経済回復が始まるのです。しかし、これって凄く難しいです。相手はウイルス、感染症です。感染が収まったようでもまた広がらないようにしないといけません。私たち個人の、感染しない、感染させない、そのための深い認識も必要です。感染が怖いからまだ外には出ないと言っている人も多いです。サンチェス首相も用心しながら、くれぐれも慎重にやっていかなければならないと繰り返し言っています。
因みにグラナダは南部のアンダルシア地方で、アンダルシア地方はマドリッドやカタルーニャ地方に比べると感染者などはかなり少ないです。ですが政府は地域別に警戒事態を発令していくのではなくて、一気に全国を対象にしてしまったのですね。アンダルシアの中でもウエルバやアルメリアは、感染が少ないです。でも感染症の非常事態ですから国の決定も仕方ないかもしれません。このグラナダはマラガ、セビージャに次いで3番目に感染者や犠牲者が多いです。人口約90万で、感染者数が約2,600人です。亡くなった方が約240人です。犠牲者が多い中心部の地方ほどは深刻さが少ないですが、やはり感染症となるとみんな心配ですから、おとなしく政府の命令に従っています。ですから規制緩和はとっても嬉しいことだと思います。
それで、どのように規制緩和が始まったかと言いますと、先ず先週の日曜日から(4/26)から子供の一時外出ができるようになりました。子供は本当にかわいそうです。家に閉じ込められてオンライン授業でしっかり勉強させられるけど外で思いっきり遊べない、公園も進入禁止になってしまったわけですから。ただし、14歳までの子供で、親とかの大人同伴、1㎞以内で9:00~21:00の間の1時間以内、勿論2mの距離を保つ、手洗いをする、マスクも推奨等。これは大切なことです。油断できません。
これで何も問題がなければ、1週間後の5/2からは子供の外出だけでなく、老人や、成人は夫婦での外出、個人スポーツができるようになるとか最初は報道されていました。そして、11日からは一般商店の営業再開、25日にはバル(一杯飲み屋)やレストランも再開とか、ということは友人たちともバルで間隔置いてですけど乾杯できるということですね、待ち遠しいです。個人のスポーツってジョギングとかでしょうか、時間帯は朝早く、夜遅くとか、これは子供の外出時間外でやってほしいと考えているのでしょう。その他少しずつ緩和の対象が増えていくということでして、細かいのでちょっとややこしくなりそうだなと思っていました。警察のパトロールも厳しくなるのか...
そうこうしているうちに、一昨日(28日)に政府の規制緩和のプランが正式発表されました。それは、5/4からの⓪準備期間、その後①5/11~、②5/25~、③6/8~の各段階、2週間ごと(子供外出が始まってから5/3までの1週間も準備期間とすれば2週間となる計算)の合計4段階の緩和を経て新しい平常な日常生活に戻していくというものです。ただし、公共医療、社会、経済面などの影響を考えた基準があって、それをクリアしないと次の段階に行けないそうです。よくわかりませんが、状況によっては次の段階に進めないこともあり得るわけで、問題なく順調にいけば6月下旬には平常にもどせるということです。長いですが仕方ないです。スペインの一部の地域では最初から①段階が適用されたりしています。
バルとかは開いても最初は全体面積の30%、その後50%というふうに収容人数などに制限がでてきたりするんですね。ちょっと細かいので私もまだよくわかっていません。それに今日また発表があって、5/2からの散歩、個人スポーツなどの外出許可は、市民が14歳未満と14歳以上、70歳以上の老人等の3つのグループに分けられてそれぞれに時間帯が決められることになったというのです。これは外出禁止の緩和による人の密集を避けるためで、子供の外出可能時間が修正されて短くなりました。これによると14歳以上のだいたいの大人は朝6~10時、夜8~11時しか出られないです。これでは私には無理ですね。しばらくは今まで通り買い物行くだけで我慢したいです。私にとっては官公庁の窓口がいつ再開するのかが問題です。今回、市役所ともう一つのオフィスが開くのを待っていますが、再来週ぐらいになりそうです。はやく自分のことで動けるようになりたいです。また、いつになったら友人の家に遊びに行けるのか、そこのところがわかりません。
でもまぁ、これからはいままでの死んだような街が少しずつ活気づいてくるのでしょう。本当に事態が後戻りしてしまわないよう、各個人がモラルをもって行動し、規則を守らないといけないです。ちゃんと皆は守れるか...、心配もあります。
ということで、警戒事態が終わるのはまだまだ先ですね。でも今は一つ前進、普段の社会や生活が戻るまでのゆっくりの長い道のりを我慢強く歩いていくことになりますが、ちょっとずつ状況は回復に向かっていると信じて、手洗いして、人との間隔忘れず、マスクも付けて辛抱です。みんなカラフルマスクを作ってやっていますよ~。そしてこんな状況がスペインだけではないし、もっと死活問題な国もあるようですから、これからこのパンデミックの一刻も早い終息をただただ祈るのみです。
目先のことに拘って飛行機に乗ってしまった自分、エゴイスティックな行動だった、失敗、家族にも心配かけてしまった。でも後悔しても始まらない、これも一つの試練と考えたいです。第2の故郷スペインです。スペインでの長い歴史がある私です。晴れて卒業となる前に「コロナ危機」に遭遇してしまったなんて運命的な感じもします。色々面倒なことになり、予期せぬ出費もあり、その上今回の目的も達成できなくなったとしても、それはそれで受け入れるしかないです。私だけじゃありません。みんなが影響を受けています。犠牲者も沢山でています。とにかく早く無事に帰ることが大切です。ただ、今は日本に移動するのもままなりません。もう少しヨーロッパの状況なども見ないとなりません。ちょっと長期戦になりそうですが、やむを得ません、自業自得です。我慢です。
この1ヵ月以上スペイン国民がそれぞれに不安や心配を抱えながらもMal tiempo, buena cara(直訳:悪い時でもいい顔で)でユーモアを忘れず、明るさを失わずポシティブにやっている様子をテレビで見てきました。何はともあれ、「がんばれスペイン」ですね、フラメンコが生まれ育った国ですし、こっちも元気ださないと。
実は、夜8時(とはいってもまだ明るいです)になるとバルコニーに出てAplauso拍手をしています。誰におくる拍手かと言いますと、それは、このコロナ衛生危機のなか患者の世話をしている医療関係の方々とか、その他国民生活を維持するために、国を守るために懸命に働いている人たちにおくる拍手です。屋上でも、テラスでも、バルコニーや窓からでもいい、その時ご近所さんたちと遠くからですが顔を合わせ、みんなで応援の拍手というわけです。緊急事態になってすぐに、ワサップWhatsApp(スペイン人の大半が活用しているSNS)で呼びかけられ、自然に国民の間で広まりまして、今や恒例の日常アクションとなっています。
全ての人が毎日遂行しているわけではないですが、こうやって応援して感謝して「みんなで、この危機を乗り越えよう」と頑張っています。ですから私も参加しています。実は私にとって、思いっきりPalmaパルマ(フラメンコの手拍子)を叩ける貴重な時間でもあります。ただし拍子はつけません、純粋なる拍手です。でもこの時、拍手し始めて1分ぐらい経つと音楽をかけるVecinos(お隣さん)がいて、この音楽がかかるとどうしても4拍子になってしまいます。
冒頭でご紹介したい歌があると言いましたが、それはこの歌なのです。気軽に歌えるCanción(歌)です。ちょっとテンポは速いですがリズミカルでいいです、叫べます! ゆっくりでもそれなりに素敵に歌えます。試してみてください。今のみんなの状況にピッタリだからでしょうか、いままで1ヶ月聞いていながら聞き流していましたが、最近は私も歌いだしました。YouTubeのビデオを見てください。色んなミュージシャンが出てきて楽しいです。フラメンコのアーティストも出てきます。
曲のタイトルはResistiré 「レシスティレ」って言います。どんな意味かって言ったら、まぁこれは「耐えるさ、がんばるぞ~」みたいな感じでしょうか。歌詞付きですので、皆さんも歌ってみてください、4拍子でしっかり音頭をとってくださいね。踊ってもいいですよ、元気になります、Vamos!
●Resistiré2020 Video Oficial
YouTubeでの映像はこちら
●他に、こんなのもあります、きれいです!
スペイン国歌‐SOS COVID19 CORONAVIRUS
YouTubeでの映像はこちら
レンタルスタジオ「プレステージ」さんが閉店なさいます。
それで日頃お世話になっている私、急遽、ささやかではありますが、
オメナッヘをさせていただくことになりました!
プレステージが無くなってしまうことで、何か一つの時代が終わったような
そんな寂しさを感じている方々もいらっしゃる...、私もその一人です。
人生ままならぬもの、日に日に厳しくなっていくフラメンコ生活...
ああ、もっとプレステージ縁の方々を集めて盛大にオメナッヘを催す力が私にあったなら...
実はそういうことをオーナーの佐野さんが亡くなられた時も思いました。
このたび閉店のお知らせを受け、しょぼんとしていても始まらない、
せめてもの感謝の気持や、また、自分の中でも1つの区切りを付け、行動することで、
明日に希望を繋ぎたいという気持ちから、今回この会を強行する運びとなりました。
クラスや自主練でスタジオをお借りし、お世話になってきたプレステージ、亡くなられたオーナー佐野さんとは、開店前工事中にスタジオを見学しに行った時からのお付き合いでした。
スタジオでのライブだけでなく、劇場でもテアトロライブを開いて若いアーティストさんに活躍の場を与えてくださっていた佐野さん、私たちを大切に思って最大限尽くしてくださった...
皆さん、プレステージライブを見に行ったことありませんか?
最近は古くからあるタブラオの他にもフラメンコのライブハウスが増え、全体的にレベルアップした皆さんがライブ活動で頑張っていらっしゃいます。佐野さんはそういう時代を先がけて、ライブ空間付きのスタジオを経営し、フラメンコの息吹を身近で感じてもらいたいとライブを企画し、また、日本のフラメンコ発展に常に協力を惜しまず、いつも明るい笑顔で私達を応援してくださいました。
今年七回忌を迎えられた故佐野和子さんをここで新たに偲び、
佐野さん亡き後も長い間スタジオを維持してくださった現オーナー様や
いつも優しく対応してくださった従業員の皆さんにも感謝の意を表し、
この会を「プレステージ」さんに捧げたいと思います。
ということで、私の昨年設立した移動式仮想クエバをプレステージで開きます!
プレステージのライブスタジオ、その小さな空間が洞窟になります!
私のライブ活動はもう最終的にこれに尽きる!そんな意気込みで始めた
Vente a mi Cueva「わたしのクエバ(洞窟)で待ってます!」、その第2弾は特別企画です!
プレステージライブを懐かしいと思っている皆さん!もう最後です。
来年2月には無くなってしまいます!
他にもライブを企画していらっしゃる方々がいらっしゃいますので、そちらもよろしくお願いいたします。
私は私でスペイン行がある為、ちょっと早いかもしれませんが、今しかできません。頑張ります!
一緒に出演してくださるアーティストさん達も
我が意志に賛同してくださり
皆同じ気持ちで応援参加してくださいます。
プレステージ縁、そしてグラナダ縁でもある小島裕子さん、私と同じように小島章司先生を師と仰ぐ高野美智子さん、バイレから歌の道に進んだ昔の生徒、佐々木紀子さん、そして、前回のライブでお世話になった鈴木尚さん、
ありがとうございます!
みんなで作り上げるエンターテーメント!
プレステージへのオマージュとクアドロではビジャンシーコがいっぱい、
もう師走、クリスマスも近いです。楽しい会にしたいです。
今生きている私達が佐野さんの遺志を継ぎ、精一杯フラメンコに生きる...
そうすることで、佐野さんのご供養にもなるのでは...
天国で喜んでいてくださるのでは...
皆さん!今からでも間に合います。ご連絡ください!
お出かけの方はどうぞお立ち寄りくださいね、プレステージで待ってます!
♪ご案内♪
高橋英子Vente a mi Cueva 緊急企画プレステージライブ
[日程]12/9(日)
[時間]16:30開場 17:00開演
[出演](B)高橋英子、高野美智子、小島裕子 (G)鈴木尚(C)佐々木紀子
[場所]プレステージ(後楽園・水道橋)
[料金]自由席4,000円 ★ご予約受付中 !!!
[予約・お問合せ]047-461-4418 エコーフラメンコ ecoflamenco@nifty.com
estudiolacachucha2@gmail.com 高橋
ご無沙汰しています!
フラメンコも長くなりまして、私もいつの間にか年金世代になりました。
いろいろと状況が変わり、いままでの生活から新しい生活への切り替えその他で
慌ただしく過ごしています。おまけにいろいろ問題発生で落ち着かず、
フラメンコに集中できない、踊るなんて~~来年までお預けかも。そんな中、
相変わらず続けているのがスペイン生活、先月までちょっとグラナダに行っていました。
ただこの数年はグラナダに帰っても、やっているのは荷物の整理だったりしています。
長くなったスペイン生活も幕を閉じる時が来ている訳ですが、これが大変なんですよ。
とにかく物がいっぱいありまして、そう簡単にうまくは片付かないのです。
なにしろ長い、スペイン生活始めて35年、いや、もう37年です。
信じられませんね、こんなに長い間スペインと日本の2つの世界でやってきたなんて。
売ったり、あげたり、捨てたり、日本に送ったりと大変でしたが、物はだいぶ減りました。
でもちょっと待った、問題発生!物は処分できないことないけれど
いままでスペインで抱いてきた夢や希望までいっしょに処分はできない!
とまぁそんな私ですが、なんとかスッキリ、悩まず明るく、そう、幕は華々しく閉じたいものです。
しかし10ヶ月ぶりのグラナダ、いろいろ変化がありました。
街では路面電車&メトロがやっと開通していたり、綺麗なモダンな新しいお店が開店していたり、
フラメンコも盛んで、あちこちで様々なフラメンコが見られる......
グラナダレポート「カチューチャ便り」もお届けしたかったのですが、そんな訳で滞在中には
書く時間がとれませんでした。事後レポートになりますが次回のお楽しみ、頑張ります。
さて、ちょっとこのビデオを見てください!
実はこんな調子でモタモタしている私ですので、2月の生徒ライブの後はあまり踊っていません。
踊り手なら踊っていなくちゃなりません。いつでも何らかの舞踊活動をしてきましたし、
とにかく体も頭も硬くならないうちにクラスを再開して踊りたいと思い立ちました。
それも、どうせ再スタートするなら、長いスペイン活動で経験したことを生かせるレッスンが
したい。それなら自分がもっと出せるかもしれない、とも思いました。ここ数年は、
「伝統的スタイルのクアドロフラメンコ」(シティオ塾)とか、
映画「サクロモンテの丘」封切りに便乗して「グラナダのタンゴ・体験レッスン」とかも
やってきました。これらの経験で、ただ踊りの基本や振付だけ習っているのでは
飽き足らないフラメンカさんが、もう一歩踏み込んだフラメンコに興味がある
フラメンカさんが多いのだなぁ~とわかりました。
皆さんのフラメンコの枠がより広がっていくのはいいことですね。
ですので、勿論これらのクラスでやっていたハレオ歌や、グラナダのタンゴ等も
続けていきたいと思っています。
また、最近はシニアの方が増えていると思います。
私もシニアになって身体をこれ以上いじめるのは危険な状態、もっとセーブして
余裕のある振付で優雅に踊ること、そんなことにも興味あります。
また、しばらくやっていなくて再開したい方とか、どこか故障していて無理できないとか、
いろんな状況の方がいらっしゃいます。
フラメンコは好き、やめられない、またやりたい...色んな方を応援できたら嬉しいです。
それでちょっとこの場をお借りしてレッスンの情報もお伝えしますが、
詳細はこちらで確認してください。また、質問などあれば気軽にお問合せください。
高橋英子/クルソdeバイレ(12月までの予定)
●バイレ振付クラス
木曜夜/タンゴス(月2回)
金曜昼/ソレア(シニア向け) 金曜夜/ソロンゴ
土曜/シギリージャ、ガロティン
日曜/タンゴス・デ・グラナダ(月2回)、ソレア・ポル・ブレリア(月2回)
●合わせて気軽に参加できるハレオ歌クラス 木曜夜/土曜/日曜
●恒例のグラナダのタンゴ体験レッスン(月1回ペース)
♪miniライブ企画もあります♪
会場:プレステージ、モダミカアートプラザ
料金:2,000円~4,000円(1h)
お問合せ、お申込み:estudiolacachucha2@gmail.com 高橋まで
*クラス・ライブに関するメルマガをご希望の方もご連絡ください。
今年は映画「サクロモンテの丘」が封切られ、その関連イベントでグラナダを踊ったり、サクロモンテに関するレクチャーや簡単な入門講座、「サンブラって何?」という講習会などさせていただきましたが、その後その流れで個人的に続けているのがタンゴス・デ・グラナダの体験レッスン「どんなタンゴ?」であります。
グラナダといえばタンゴの土地として有名で、沢山のタンゴ歌があります。ですが、さて踊りはどんな感じなのかといいますと、あれっ、どんななのだろう?首をかしげてしまう方も多いのではないでしょうか。
タンゴは、カディスやセビージャ、エストレマドゥーラ地方、マラガ、グラナダなどでそれぞれ独特のタンゴがあります。その中でもグラナダのタンゴはアラブの香りが濃いのが特徴で、殆んどはサクロモンテで発展しました。ですからだいたいの普通のテンポで歌われる、又はあちこちでタンゴ・デ・グラナダとして歌われるタンゴはタンゴ・デル・カミーノ(カミーノとはCamino del Monteサクロモンテのこと)で、タンゴ・パラーオなどとも呼ばれ、これは歌い方になると考えます。
とてもグラナダ的なのは、高音で力強く歌うバリエンテと呼ばれる歌い方で、とっても歌唱力がいります。アラブ風のサンブラは遅めのテンポで歌われ、コミカルなタンゴはだいたい早いテンポで歌います。グラナダのタンゴは幾つかに分類できますが、このようにテンポの速さで考えると、タンゴ・デ・ファルセータ(他にも呼び方があってややこしい)といって、実に速いタイプのタンゴがあります。これを踊るのは非常に難しく、それはそれは古の味がムンムンするものでありました......
そうでなんです!グラナダのタンゴはエスぺシアル(特別)なのであります。少なくとも私にとっては魅惑の世界です。とても私なんかに踊り熟せる世界ではないかもしれないですが、自分が踊るのに比較的スムーズに入り込めるタンゴもあって有り難い、豊かな気分になれるんですね。それで、いったいどんなタンゴなのかを体験して、グラナダ的なアイレを少しでも感じていただけたらと思い、私のクルシージョ活動の一環として始めました。
ではいったいどんなやり方でやっているかといいますと、いわゆるサクロモンテの洞窟で今から50年ぐらい前に録音されたフラメンコショー(サンブラ)でのタンゴの音源を聞いて、それに合わせて私が簡易的に振付けた踊りをフラッシュ・モブみたいに踊っていただいております。誰かが踊っている録音ですので、それに合わせて踊るのは踊りにくいです。でもダイレクトにグラナダの典型的な歌やあの時代のギターのトーケが耳に入ってきます。サクロモンテ独特のハレオも聞こえてきます。まさに本場の雰囲気をつかむことができます。音楽でフラメンコ踊るのは学習段階では仕方ないことで、こうやって勉強するしか他に方法は見付りません。これでこれで私は気に入っています。
要するに勉強するのは古いタイプの踊りであります。ご存知のようにフラメンコ舞踊は近年急激に発展し、舞踊テクニックが幅を利かす時代になってしまいました。なってしまったというのは、半分「残念だ!」という気持ちが私の中にあるからそう言うのかもしれません。勿論、発展するのはいいことで、その時代の踊りを踊る、そういうものだと思います。現代は現代で素晴らしいアーティストがいっぱいでてきました。ただ、踊りのモダン化がフラメンコ性を封じ込めてしまった感があります。古き良き時代のフラメンコ舞踊にはそのシンプルさの中にテクニックで解決できない、それなりの雰囲気、その人なりの持ち味がでていたものでした。そしてそういうものは、やはり各人が余裕を持って踊り、自然に出す、又は自然に出て来るものであって欲しいです。フラメンコが発展していく基となった昔のフラメンコの素朴なアイレを勉強しながら、踊りの世界での「自分」というものを見付けて欲しい、そんなふうにも思います。
フラメンコは各人が自由に振付けることができます。ですから勿論、モダンな振付でグラナダのタンゴを歌ってもらってタンゴス・デ・グラナダと称することもできます。でも伝統的なスタイルやアイレを心得た時、踊りが冴えてくるものです。私は他の土地のタンゴ歌も好きですが、それらをその土地でどんな風に踊られていたのか知りません。おそらく踊りは一般的なタンゴのノリで地方色はそんなに強いものではなかったのではないかと想像しています。
でもグラナダは違います。長年の洞窟フラメンコショー(サンブラ)で踊られてきまして、そこで雰囲気が固まりました。それを私は大切にしたいと思っています。ですから、この体験レッスンでは長年サクロモンテと付き合ってきた私の記憶や感覚を頼りにやっていますが、あんな感じだった、こんな感じだったな......、難しいです。私風になってしまっているでしょう。そこは私なりになんとか折り合いをつけて、自分も勉強し直すつもりでやっています。映画「サクロモンテの丘」の中でもまだ現存で昔からのアイレをもっている貴重なアーティストを見ることできるのは嬉しいですが、歌ばっかりですね~~~~。歌はそのまま残り、踊りはそのままは残らない......。
まぁとにかく、今の自分の持っている基本的なテクニックだけで充分なんで、要は皆さんのグラシアが自然に出て自分でも心から楽しんでいけるようになって欲しいな、皆さんの身体に潜んでいるものをもっと引き出してもらえたらな、という気持ちでやっています。
この体験レッスンは現在月1回ぐらいのペースで続けています。若い方から60代の中高年の方、舞踊レベルも様々な中やっています。とにかくこの体験レッスンは雰囲気をつかんでいただくことを第一に考えています。来年は新しい音楽と振付でやってみたいと思います。将来的には生のギターで自分なりに踊れるようになれば楽しいですね。ですのでこのやり方でない普通の常時クラスも設けられればと思っています。興味のある方はドシドシご希望をお寄せくださいね。
実は前回のレッスンに地方からお越しだった飛び入り参加者がいまして靴無しで頑張ってくださいましたよ!クラスの雰囲気も明るく、皆さん楽しそうに受けてくださいました。おまけに主催者に協力的!忘れないために最後に撮っているビデオを公開することを承諾してくださいましたので、クラスの雰囲気をちょびっとだけですがお見せします。あなたも是非体験しに来てくださいね!
《グラナダの魅力、それはタンゴ/Tango de Graná体験レッスン》
♪ 音源があるから雰囲気つかみやすい!
♪ シンプルでそれなり、誰でも楽しく踊れる!
♪ 1回でだいたい、2回受けてバッチリ覚えられる!
[日時]12月10日(日)、1月28日(日) 13:30~14:50
[会場]後楽園プレステージ
[料金]¥3,500(9人以上で500円引)
※1月の日時は変更になる可能性がありますので事前にお問合せください。
お問合せ、お申込み: ecoflamenco@nifty.com 高橋まで
ニューライブはいよいよ今週末となりました!
しかしなんとまた南の方で台風が発生したとか。。
何とか念力で日本列島への接近を防ぎたーーーいところであります。
大丈夫、何があってもサクロモンテがパワーをくれる!
そう信じています!!!
ところで、クエバのプレート(表札)ができました。どうでしょうね、手づくりですから(笑)
ちょっと直した方がいいかもしれないな、ここはちょっと......、などと慌ただしい中スタジオで。
どうぞ皆さん、
この表札も見に来てくださいませネ!
こちらはドキドキ、わくわく、であります。
新しいことに挑戦したりします。どんなことになるのか、それは見た人にだけしかわかりません。
初めてやる、っていうのは勇気が入ります。
でも何でも初めはあります。
やらなくっちゃ話にならない、思い切る、それが大切ですよね。
ここでもサクロモンテパワーなのです!
どうぞ皆さん見に来てくださいませネ! 前売り券は木曜まで販売しています。
今週の土曜日は私のクエバで待ってます!!!
Vente a mi Cueva 私のクエバ(洞窟)で待ってます!
●10/28 (土) 12:30開場 13:00開演
●新宿ガルロチ
●チケット 指定A席¥5,500 指定B席¥5,000 自由席¥4,000
※ワンドリンク付、当日は500円増し
●お申込み、お問合せ
エコーフラメンコ ecoflamenco@nifty.com
ホームページお申込みフォーム
チケット情報→前売り券販売は26日(木)に終了します。それ以降は当日券をお求めください。
ニューライブですが、今までの自主ライブとは違った趣きがあります。
先ず言えることは私のワンマンショーではなく、日本の皆さんと共演します。私以外は皆さんゲストで、ゲストの皆さんのソロ演技も見られるという観る側にとっては嬉しい企画です。そして、私自身もちょっと気分を一新した内容でこのライブをお届けします。
私はこのライブで2つのことを意識しています。
1つは「グラナダを踊る」ことで、それは今までも公演活動でやってきた事ですが、これはいつまでも続けたいレパートリーの一つで、使命感を持って臨んでいます。なにせグラナダは私の第2の故郷ですから。今回はちょっとねちっこく、プーロな感じやってみたい、などと考えています。
もう1つは「クアドロフラメンコ」です。わたしは教室活動やクルシージョ活動(シティオ塾の講座、他)などで、クアドロで踊る為のノウハウや、一時代前にアンダルシアのタブラオ等で展開されていたショーのスタイルを「伝統的スタイルのクアドロフラメンコ」と称し、スペインのタブラオでそういうショーを勉強した経験を生かして、その面白さを伝えてきました。ここでもその雰囲気を少し皆さんに知ってもらいたいと思っています。
私とゲストの方々で織りなすクアドロの世界、いったいどんなものなのでしょうね。実は、それを堪能していただきたいので、とっておきのハレオ(歌)なども用意しています。今回は、いままでにまだお披露目していないものなども挑戦的にやってみます。アドリブもあるでしょう。うまく行きますように!私たちのクアドロはいろいろ混じっていて盛り沢山、言ってみれば今時のクアドロですが、私がある程度伝統的なスタイルを維持させたいので、そこが1つ見どころと言えるかもしれません。
それからもう一つ、このニューライブには私なりの想い入れがあります。
長いスペイン生活の合間に日本でも活動して来まして色々なフラメンコ仲間と知り合うことができました。そして、これからはそういう日本の仲間と何か同じ道を進む仲間意識を持って熱のこもったショーができたらな~、そんな気持ちがあります。それで、ニューライブを皮切りに、皆さんを「クエバにお呼びしよう!」と思いました。そうすればまた皆さんと再会できるじゃありませんか!このアイディア、気に入っています。これからも続けていけたら嬉しいです。
日本でやっていらっしゃる方々はそれぞれがフラメンコに対する想いが強く深く、時には私をびっくりさせるくらい真剣に、真面目に取り組んでいらっしゃいます。私と同世代の方々(それはもうフラメンコを30年以上は続けていらっしゃる方々です)や、小島先生のような大御所の方々、そして若い世代の方々、それぞれ頑張っていらっしゃいます。そういう色んな方々のフラメンコの世界に接して「自分に活を入れよう!」そう思って、このところはタブラオにも出演するようにして、特に若い方々とは共演させていただいています。どんな状況にあっても自分の活動を続けていけたら嬉しいですし、そういう中で、みんなの温かい気持ちに触れられるのも幸せなことです。
それではゲストアーティストさん達をご紹介します。レディファーストです。
大塚友美
学生時代は音楽畑にいたという友美さん、昔、新宿歌舞伎町にありました「ギターラ」というタブラオで経験を積まれ、毎日クアドロフラメンコで踊りだけでなく、パルマ、ハレオもしっかり勉強なさいました。スペインへの留学も繰り返し、踊ると一種独特で個性的な雰囲気をもっています。第一回(1991年)の新人公演で奨励賞を獲得。鈴木尚さんを伴侶に地元の浜松に住み、東京と往復して教室活動、公演活動などで活躍していらっしゃいます。人々の生活の中に息づくフラメンコを追求、その一端はDVD「自宅でクルシージョ」で観ることができます。家庭では一児の母、やさしくて熱い、自分が輝いている踊り手さんです。彼女の踊り、楽しみですね!
カルメン・ポルセル・カルモナ
カルメンはスペインのバルセローナで生まれましたが、家族はグラナダに生まれ住んでいました。お父さんはなんとフラメンコ・ギタリストだったそうです。後にバルセローナに移住しましたが、家族はみんなフラメンコの愛好家、お母さんも歌が好きでカルメンも小さい時からいっしょに歌っていたそうです。バルセローナで踊り始め、教えたり、タブラオなどに出演していましたが、2000年に仕事で日本にやってきました。そして石塚隆充さんと知り合い、運命のゴールイン、ステキですね! 現在は2児の母、教室では先生、舞台では踊ったり、歌ったり。本人は歌のが好きのようです。彼女のルンバもステキですよ。楽しみですね!
鈴木尚
パコ・デ・ルシアに衝撃を受け、大学時代からフラメンコギターをはじめたという尚さん、私もよく踊り伴奏をしていただきお世話になりました。彼はスペイン留学中も数々の貴重な体験をして、特にヘレスでじっくり勉強なさってヘレスのフラメンコに魅了されてしまったそうです。グループ演奏活動、踊り伴奏などのプロ活動を続け、今では舞台経験が豊富でとても頼れるベテランギタリストの一人として活躍なさっています。それだけではなく、作曲にもその才能を発揮し、3つのCDを発売しています。第三作目となる『レボサンド』で華麗な世界を表現、更に創作意欲を燃やしている尚さんのギター、いいですよ!今回たっぷり聴いていただけます。
石塚隆充
隆充さんもパコに衝撃を受け、ギターからフラメンコの世界に入ったそうです。その後独学で歌い始めて2年、新人公演で奨励賞に選ばれました。凄いですね!その後スペインのヘレスへ留学。現地での活動、アーティストとの交流の中でフラメンコを深く追求し掴んだフラメンコ感覚と魂、それは彼の幅広い音楽活動に顕れています。独自の世界を3つのCDに収めていますが、作詞、作曲でも才能を発揮し、最新アルバム『REVERSO』ではギター弾き語りも聴かせ、また、他のジャンルとのフュージョンでも活躍、まさに最大限にフラメンコ!今、日本のフラメンコ界でとっても輝いています。隆充さんの作った歌いいですよ、今回みんなで歌います!
さて皆さん!とっても豪華なメンバー、そしてファミリーな感じじゃありませんか?
是非私たちに会いに来てくださいね。よろしくお願いいたします。
今回は私のライブへの想いも混ぜてお伝えしました!
このライブで、私が35年のスペインフラメンコ生活で得た貴重な体験の中で掴んで来たフラメンコが自然に出ると嬉しいです。大きな舞台で大作品を演じることも魅力ですが、もっと肌で感じられる身近にあるフラメンコ、それがやっぱり私にとっては大切です。とにかく楽しんでいただきたいです。そして、フラメンコってやっぱりいいな、また見たい! もっと頑張りたい! 皆さんにそんな爽やかな気分で会場をあとにしていただけたら......、さぁ、あと3週間弱、頑張って準備、練習です!
Vente a mi Cueva 私のクエバ(洞窟)で待ってます!
●10/28 (土) 12:30開場 13:00開演
●新宿ガルロチ
●チケット 指定A席¥5,500 指定B席¥5,000 自由席¥4,000
※ワンドリンク付、当日は500円増し
●お申込み、お問合せ
エコーフラメンコ ecoflamenco@nifty.com
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